今日は台湾国鉄の鉄道記念日「鐵路節(てつろせつ)」の日。1881年6月9日、台北で初となる鉄道の起工が宣言されました。
1891年には北部の基隆(ジーロン)〜台北間、1893年には台北〜新竹(シンジュー)間が開通し、その後の日本統治時代に本格的な鉄道が整備されます。1908年には基隆〜高雄(カオシュン)が開通するなど、現在の西部幹線の大部分が完成します。
しかし東部の鉄道網の建設が本格化したのは第二次世界大戦以降で、台湾を一周する路線が開通したのはだいぶあとの1991年のことでした。
© POHAN CHEN
そして2007年、台北の南港(ナンガン)〜高雄市の左営(ズゥオイン)間の約345kmを、最速約1時間30分で結ぶ台湾高速鉄道(新幹線)が開通します。これが日本の新幹線の車両技術を輸出した最初の例となりました。
現在使用されているのは東海道新幹線を引退した700系の改良型で、異国の地を走る鉄道に親しみを覚える人も多いはず。
© Peellden
士林(シーリン)夜市や故宮博物院、九份など、定番の観光地が広がる台北から、伝統的な街並みの多く残る台南まで。新幹線を使えばその2都市を十二分に楽しめるのです。
© あばさー
また、日本から伝わった鉄道文化のひとつとして、忘れてはならないのが「駅弁」。台湾では「台鉄弁当」と呼ばれており、骨付き豚のスペアリブを豪快にごはんの上にのせた通称「排骨弁当」は外せません。近年は台湾や日本の駅弁が集結する「鉄路弁当節」も開かれているほど、駅弁も盛り上がりをみせています。
© mailer_diablo
2022年、台湾は鉄道観光旅行年に定められているそう。さまざまなイベントも開かれるので、台湾の素敵な鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょう。
Yayoi Arimoto
COUNTRIES
View All
CATEGORIES
View All
Yukimi Nishi
ABOUT US
TRANSITとは?
TRANSITは、雑誌とwebをとおして、
地球上に散らばる
美しいモノ・コト・ヒトに出合える
トラベルカルチャーメディアです
MAGAZINES&BOOKS
Back Numbers