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ルミネ大宮ーいつもの私、はじめての私、交差する街。
2025.10.06
10 min read
生活者、働く人、学生、旅人……多様な人びとが行き交う交差点のような、埼玉・大宮。自分に帰れる「いつも」と、+αの「はじめて」をくれる街を歩いた、ルミネ大宮×TRANSITの旅企画。
この記事では、ルミネ大宮を彩るフードエリアのイラストを手掛けたり、2025年10月7日(火)〜13日(月・祝)にルミネ大宮での個展「RENEW」を開催する、大宮出身のイラストレーター高城琢郎さんにインタビュー。東京にも暮らしていたけれど、最近、大宮に戻ってきた高城さん。住心地はどう? 子どものときと大人になってから見た、地元の話を訊いてみた。
Photo : Michi Nakano
Text:Kei Kawaura Edit:Maki Tsuga(TRANSIT)
Index
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高城琢郎さんは、大宮出身のイラストレーター。東京の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働いた後、イラストレーターとして独立。雑誌に、商品パッケージに、壁画と、いろんなものに高城さんのイラストを見ることができる。そんな高城さんは、2022年頃に東京から地元・大宮に引っ越したという。大宮に暮らそうと思った理由を訊いてみた。
高城琢郎(たかぎ・たくろう)
1989年、埼玉県さいたま市大宮生まれ・大宮在住。東京の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働いた後、2016年にイラストレーターとして独立。現在は、雑誌、広告、商品パッケージ、壁画など、幅広い媒体で活躍している。個展「RENEW」を今秋巡回で開催。10/7(火)~13(月・祝)@ルミネ大宮 ルミネ2・4Fイベントスペース、11/1(土)~16(日)@代官山 蔦屋書店 2号館1F。
1989年、埼玉県さいたま市大宮生まれ・大宮在住。東京の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働いた後、2016年にイラストレーターとして独立。現在は、雑誌、広告、商品パッケージ、壁画など、幅広い媒体で活躍している。個展「RENEW」を今秋巡回で開催。10/7(火)~13(月・祝)@ルミネ大宮 ルミネ2・4Fイベントスペース、11/1(土)~16(日)@代官山 蔦屋書店 2号館1F。
高城
コロナがあってから打ち合わせがリモートでできるようになって、どこでも仕事ができるようになったことは、大宮に暮らすきっかけとして大きかったです。それと、妻と犬を飼いたいという話をしていて、東京だと条件に合う物件が限られてしまうので、大宮に住むことを考えはじめたんです。
高城さんがイラストを担当したエナジードリンクの缶。
高城
今住んでいるこの家は、もともと1階が祖父母の家で、2階に僕と親たち家族で住んでいたんですけど、祖父母が亡くなってからはずっと下の階が空いていたので、両親が1階に移って、私たちが2階をリノベーションして住みはじめることにしたんです。
自宅キッチンや廊下には、高城さんが描いたイラストが並ぶ。
高城
〈ゲートウェイスタジオ大宮店〉ですね。東京でも展開している音楽スタジオなんですが、高校生のときからドラムをはじめて、大学生でもバンドを組んでいたので、自分ひとりで個人練習をするときに、大宮のスタジオに入っていました。今も、月1回ぐらいのペースでスタジオに入ってます。
ちょっと行き詰まったときにスタジオに入ってドラムを叩いてると、無心になれるんですよね。そのうちに考えが整理される感じがあって、地下のスタジオから地上に出たとき、結構すっきりするんです。銭湯に行くみたいな感覚です(笑)。
高城
一時期、ゲートウェイスタジオでドラムの講師をしていたこともあるんですよ。初心者の高校生とか、50代ぐらいの女性がいたり、「B’zが叩けるようになりたい」って通ってくれた人もいましたね。自分自身では、今はジャズドラムを叩けるようになりたくて、ここに叩きに来ています。学生のときから大人になってからも、人生のいろんなタイミングの思い出が詰まっている場所ですね。
実は絵を描くようになったのも、音楽がきっかけ。バンドをやっているときに、メンバーから「ライブのチラシにイラストを描いて」と言われたからなんです。僕が一番年下だったのと、たまたまバンド仲間に絵を見せたからなんですけど、やりはじめたらおもしろくなって。そういう意味で、音楽のあるところは、自分に帰れる「いつも」の場所なんです。
高城
刺激をもらえるのが、〈フローラ黒田園芸〉です。別の園芸屋さんのECサイトの立ち上げのときに、イラストのお仕事で関わったことがあったんですが、いろんな種類の植物をずっと見ているうちに、気がついたらハマってしまって。自分でも植物を集めて家に飾るようになりました(笑)。
大宮で植物を買える場所ないかなと思って探したときに、フローラ黒田園芸を見つけたんです。売り場が広くて植物の種類が多いし、植物と鉢の組み合わせがものすごくかっこよく仕上げてあるものがあって、そこが好きですね。アトリエにもリビングにも、フローラ黒田園芸で購入した植物があります。
髙城さんの自宅リビングに並ぶ植物たち。
高城
2025年10月にルミネ大宮で展示をするんですけど、そこでも植物モチーフのイラストを展示する予定です。最近、イラストを描くときに曲線が多くなってきたんですけど、人間の手足や輪郭を描くときも、植物の葉のような柔らかいラインで線を引けたらいいなと思っていて。そういう意味で、園芸店にいるときも、自宅で植物に囲まれていても、新しい刺激を受けていますね。
高城
大学は東京だったので実家から通っていて、東京に暮らすようになったのは社会人になってからの数年。そのあと、今、大宮にこうして戻ってきて、仕事と生活のオンオフの切り替えがしやすくて、自分には大宮暮らしが合っているなと感じます。
愛犬と一緒に散歩に出かける高城さん。
高城
東京にいるときは常にスイッチを入れている感じがあったけど、大宮にいると一歩デスクを離れて外に出たらそこに暮らしがあって、車に乗って20分で荒川沖まで行けば視界が開けた場所があって、その環境がいいですね。
高城
大宮駅前って、人通りも多いし、お店も多くて、ギラギラした印象があるんですよね。でも大人になってみて、行動範囲が広がって、視点が変わったこともあるのか、子どもの頃には気づかなかった街の顔を知るようになりました。大通りから一歩入った路地に、渋い居酒屋や味のある町中華があったりして、そういうところがすごく好きでよく行きます。
最近すごくいいなと思っているのが、東口の複合施設〈大宮門街〉の前でマーケットが開かれていたり、氷川神社の参道でイベントが増えてきていること。そういう場をきっかけに、大宮で活動しているいろんな仕事や趣味をもっている人たちと知り合えたりして、それは新しい流れなんじゃないかと感じますね。
© Takuro Takagi
© Takuro Takagi
高城さんが担当した〈大宮コーヒーロースターズ〉の豆のパッケージのイラスト。
大宮のまちづくりの活動をしている団体「UDCO」が主催するイベント「マチミチミーツ@おおみや」のメインビジュアルのイラストを担当。
© Takuro Takagi
図書館&書店&シェアキッチンが融合した〈ハムハウス〉で開催していた高城琢郎さんのイラスト展示。〈ハムハウス〉は現在は大宮内で移転して〈夢中飛行〉という名前で営業中。
© Takuro Takagi
高城
僕自身、地元でイラストの個展を開いたことがあるんですが、大宮出身で大宮に暮らしているイラストレーターがいるって知ってもらえて、そこからまた新たに大宮の仕事が増えたりもしています。大宮は東京にも電車や車で1時間以内でアクセスできるので、ものすごく地方色の強い街というわけではないと思っていたんですが、大宮の街のコミュニティがあるものなんだなと実感しているところです。
ルミネ大宮のフードエリアのエスカレーターでは、高城さんが描いたイラストが出迎えてくれる。
高城
大宮って、徒歩圏内でいろんな顔があるなと思うんです。新幹線も通るターミナル駅で、駅前には繁華街があって、とにかくエネルギーの溢れている街。でも15分くらい歩くと氷川神社があって、夏も冬もお祭りで賑わったりするんですよ。参道沿いは緑があって気がいいし、古い店も新しい店もある。大宮公園には、大宮アルディージャのホーム・NACK5スタジアムや、野球場のようなスポーツができる場所もあるし、古着屋が集まる道もある。
小さな個性が集まっている感じがあって、一つひとつがつながっていけば、もっともっと暮らしたくなる街になっていくんじゃないかなと、楽しみにしているところです。
📍ゲートウェイスタジオ 大宮
住所|埼玉県さいたま市大宮区宮町3-1-6 明秀ビル B1F
HP|https://www.gw-studio.com/studios/studio_omiya/index
📍フローラ黒田園芸
住所|埼玉県さいたま市中央区円阿弥1-3-9
Instagram|@florakurodaengei_staff
TAKURO TAKAGI SOLO EXHIBITION 「RENEW」@ルミネ大宮
大宮在住のイラストレーター髙城琢郎による個展。会場では約20点の新作を展示/販売するほか、Tシャツや雑貨などのグッズも販売。会期中にはシルクスクリーンでオリジナルのトートバッグが作れるワークショップや、トークイベントなどのイベントも開催予定。
【前期】
会期
場所
時間
ルミネ大宮Instagram
ルミネ大宮HP
Talk Event
「マチミチミーツ@おおみや」*予約制
UDCO主催によるトークイベント。大宮を舞台としてやってみたいことにチャレンジしているひとの話を聞くTalkTimeと、地元のお店が提供するものを食べながらお互いを知るEatTimeをくっつけた「〜まちなかTalk&Eat〜」。
日時
場所
参加費
定員
参加方法
申し込みURL
Workshop
「自分だけのトートバッグが作れる! シルクスクリーンワークショップ」*予約制
理想科学工業と共同でシルクスクリーンのワークショップを開催!
※混み合っていなければ当日参加も可能です。(お待ちいただく可能性あり)
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お好みのボディ色 / インク色 / デザインを数種類の中から選んでいただき、シルクスクリーンの製版~印刷までを体験できるWSを開催致します。私も愛用しているシルクスクリーンの製版機「MiScreen a4」を製造/販売されている、理想科学工業との共同開催で、皆様のご参加をお待ちしております!
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