Transport with Innovator
vol.3 モンゴル／〈イノベーター〉と
旅を、移動を、もっと楽しく。

モンゴル

WEAR

2025.07.03

2 min read

スウェーデン発のメーカー〈イノベーター〉。そのプロダクトは単なる道具という枠を超え、「生活を楽しむ道具」として、常に自分らしいライフスタイルを創造してくれる。私たちの旅をもっと自由に、もっと楽しくする、イノベーターのスーツケースとともに世界各地へと旅に出た。

Photo : Shiori Ikeno

Model：Tselmen Ganbayar　Text：Takumi Okazaki

ウランバートルの昼下がり、宝物を探しに市場へ。
with イノベーター IW Coyote 33 39L Cabin、38 85L Large

5月のウランバートルは、乾いた空気に夏の匂いが混じりはじめる。冷たさの奥に、柔らかさがある感じ。そんなときは、外に出たくなる。今日は大小2つのスーツケースを相棒に、ナラントール市場へ乗り込むことに。自分が経営するヴィンテージショップに並べたくなるような、掘り出し物が見つかるかも。

もともとは旅行用にと一目惚れして買ったスーツケースだが、今では仕入れた古着や布を運ぶ仕事道具として、すっかり生活の一部になった。

仕事とはいえ、仕入れはいつも胸が躍る。ベージュにグリーンというシンプルながらユニークな配色がさらに気分を盛り上げる。底面の安定感と、スムーズなキャスターのおかげで、市場のごちゃごちゃした道でもぐらつかず、静かについてきてくれる。古着店のおじさんが声をかけてくる。物色してみると、ラックの奥に隠れていたソ連時代のミリタリーパンツを発見し、自然と笑みがこぼれる。こういう出合いがあるから、古着はおもしろい。レザーのジャケットにリネンシャツ、リメイクに使えそうな伝統衣装の布……手の感覚を頼りに、次々と選んでいく。

帰り道、バスに揺られながらスーツケースのハンドルを触る。この質感が好きだ。堅牢なのに温もりがあって、使い込むほどに手になじむ。フロントやボトムにもハンドルがついているのが特徴で、積み下ろしが快適。重ねて置くこともできる。自分の店に戻って、スーツケースを広げる時間はたまらない。古着たちは一着ずつ違う顔をしているけど、不思議とこの四角形のなかで一つの調和を生み出している。この街の空気と、過去と今が混ざり合うような服が好きだ。スーツケースに詰め込まれているのは、単なる布じゃない。新しい出会いと、これからかたちになる物語たち。

IW Coyote 33, 38

トップ、サイドに加え、フロントとボトムもハンドル付きで、積み下ろしが楽に。上着や買い物袋を留めておくのに重宝するベルト付きカラビナも付属するなど、旅先での細やかなニーズを反映。

（左）33 39L Cabin　
価格：¥16,500
大きさ：H54xW36xD25㎝（Total:115㎝）
機内持込：機内持込可（国際線、国内線100席以上）
容量:39L
重量:3㎏

（右）38 85L Large　
価格：¥18,700
大きさ：H78xW41xD33㎝（Total:152㎝）
機内持込：無料預入受託サイズ
容量:85L　
重量:4.3㎏