OLYMPUSを前身とするOMデジタルソリューションズが展開する映像製品のブランド「OM SYSTEM」から、新しいミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-3」が2025年3月1日に発売されます。高度な撮影機能を搭載しているだけではなく、普段使いはもちろんのこと、アウトドアのようなハードなシーンにも適した「OM-3」。旅にも活躍してくれそうなこのカメラを、ひと足先にご紹介します!
Text:TRANSIT
新しく発売される「OM SYSTEM OM-3」。まずはそのデザインから見ていこう。
「OM-3」を見たときに特徴的なのが、ペンタ部やカメラの両サイドにあるデルタカット、軍艦部のダイヤル形状など。これらは往年のフィルム一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1(発売当初の名称はM-1)」の設計思想を受け継いでつくられている。1972年の発売当時、世界最小最軽量の35mm一眼レフとして人気を誇った「OLYMPUS OM-1」と同じように、「OM-3」は手にしっかり収まる身軽なサイズ感、洗練された美しいデザインと操作性を実現している。
「OM-3」は、フラッグシップモデル「OM SYSTEM OM-1」譲りの高性能を搭載し、多彩な撮影機能があることも大きなポイント。
フィルムを選ぶように自分好みの表現で撮影できる「カラー/モノクロプロファイルコントロール」のほか、「アートフィルター」、「カラークリエーター」といったクリエイティブな撮影機能が充実している。こうしたカラーに関係する機能は、ボディ前面にある「クリエイティブダイヤル」で操作できる。
「カラープロファイルコントロール」機能
カラー撮影時に色の彩度を11段階で選択できて、自分が思い描く色味に写真を調整できる。さらにハイライト&シャドウコントロールも組み合わせることができて、表現の幅が広がる。またフィルムの特徴を再現した4つのプリセット「標準(Natural)」「クロームフィルム リッチカラー(渋みと重厚感がある)」「クロームフィルム ビビッド(彩度が高く濃厚な発色)」「クロームフィルム ソフトトーン(淡く柔らかい)」もあるので、設定に迷ったときにはここから選択できる。
「モノクロプロファイルコントロール」機能
モノクロ撮影に欠かせない5つの効果「カラーフィルター効果」「ハイライト&シャドウコントロール」「シェーディング(写真の縁に影をつける)」「粒状フィルム効果」「調色」を組み合わせて撮影できる。
またフィルムの特長を再現した4つのプリセット「標準(モノトーン)」「クラシックフィルム モノクロ(モノクロフィルム風)」「クラシックフィルム IR(赤外線フィルムのような効果)」「クラシックフィルム ローコントラスト(コントラストを抑えた柔らかい印象)」もあるので、設定に迷ったときにはここから選択も可能。
ほかにも、色相と彩度を2つのダイヤルで自由に調整できる「カラークリエーター」機能、撮影をアシストする強力な手ぶれ補正性能、AI被写体認識AFなど、いろんなシーンで頼りになる機能性が詰まったカメラだ。
「OM-3」やそのほかの「OM-1」「OM-5」などにも搭載されているOM SYSTEMならではの機能が、「コンピュテーショナル フォトグラフィ」(以下、CP)。
これまで撮影後にPCなどで行っていた合成技術を、カメラ本体で処理できる機能だ。合成技術の例でいうと、スローシャッター効果で滑らかな水の流れが表現できる 「ライブND」や、複数の画像を重ね合わせて自由な表現が楽しめる「多重露出」など。写真の仕上げが手軽にできるだけではなく、撮影時にカメラのファインダー内で仕上がりの効果を確認できるので、撮影しながらその場で画作りができるのも撮影者にとってはうれしいところ。
OM-3では、CP機能に切り替えられるCPボタンがボディ背面に新たに搭載されているので、簡単に機能を呼び出せるようになっている。
画像を重ね合わせた「多重露出」撮影もできる。
光跡撮影などをする際に、モニターで経過を見ながら撮影できる「ライブコンポジット撮影」も可能。
新機能の一つとして、「静止画/動画/S&Q(スロー&クイック)ダイヤル」や「クリエイティブダイヤル」を搭載。すぐに静止画や動画への切り替えを行うことができて、撮影の表現の幅を広げてくれる。さらに、動画撮影中に起こる、カメラが熱くなってしまう問題も解決済み。撮影時の発熱に強く、環境温度40℃においても約30分の動画撮影ができて、環境温度25℃の場合は熱停止を心配せずに撮影できる。
ここまでみてきたような高度な技術が詰まっているだけではなく、アウトドアのようなタフなシーンでも期待できるのが「OM-3」のいいところだ。
マグネシウム合金のボディにはシーリング部材を使用することで防塵・防滴設計、さらに-10℃の耐低温設計も実現。日常から旅行やアウトドアへ出かけた際の急な天候の変化にも安心して持ち歩けるので、旅先の逃したくない瞬間をいつでも捉えることができる。
また屋外で撮影するときに気になるのが、カメラレンズ交換時のカメラ内部のホコリの付着。「OM-3」には「ダストリダクションシステム」が搭載されているので、イメージセンサーに付着したホコリなどのゴミを超音波振動で除去してくれる。しかもこの機能が電源オンオフの際に自動で作動してくれるのも、ありがたいポイントだ。
また、バッテリー面では、PD規格に対応したモバイルバッテリーからの給電・充電も可能で、充電しながらの撮影もできるので、長時間、屋外で撮影しているときにも便利だ。ほかにも、夜空を撮影しやすい「星空AF」機能があったり、野生動物の撮影や発表会での撮影などシャッター音を出したくないときには「静音撮影」もできて、いろんなシーンに対応している。
身軽さやタフさの面で使い勝手がいいのは、旅の道具としては欠かせないポイント。さらに多彩な機能で撮影した写真にも満足できる「OM-3」。身近な街でも、国内外の旅でも、大自然を前にした旅でも……どんなときでも、「OM-3」があれば冒険に!
「OM-3」を持って出かけてみませんか?
▶「OM SYSTEM OM-3 ボディ」のみ
重さ|CIPA準拠、付属充電池及びメモリーカード含む、アイカップなし:496g(本体のみ:413g)
価格|オープン価格(参考 ¥264,000前後 税込み)
▶「OM SYSTEM OM-3 12-45mm F4.0 PRO レンズキット」
内容物|ボディ+「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」レンズ
重さ|750g(本体*CIPA準拠、付属充電池及びメモリーカード含む、アイカップなし+レンズ)
価格|オープン価格(参考 ¥297,000前後 税込み)
発売予定日|2025年3月1日
問い合わせ先
OMデジタルソリューションズ株式会社
Tel|0570-073-000(カスタマーサポートセンター/ナビダイヤル)