3月9日は、サックス奏者オーネット・コールマンの誕生日。フリー・ジャズという音楽を生み出した、前衛的かつ革新的ミュージシャンです。
アメリカのテキサス州フォートワース生まれのコールマン。音楽キャリアのスタートは、「モダン・ジャズの父」であり、同じくサックス奏者のチャーリー・パーカーに憧れたことからはじまります。
© JPRoche
初期のコールマンは、16歳で高校を中退するとR&Bやビバップ(モダン・ジャズ)バンドに所属します。家計を助けるために演奏をしていたコールマンですが、当時から既成の音楽の枠組みから突出するような実験的プレイをしていたといいます。
1958年には、ロサンゼルスのコンテンポラリー・レコードと契約。自身初のリーダーアルバム「サムシング・エルス!」を発表。その後は同レーベルで2枚の録音を残しました。
ドン・チェーリー
そんな異才コールマンの音楽人生の転機となったのは、1959年にチャーリー・ヘイデンやドン・チェーリーらとともに制作したアルバム「フリー・ジャズ」のリリースではないでしょうか。
MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)
帝王マイルス・デイヴィスやマックス・ローチ、古典的なジャズファンには一部批評されたものの、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)のジョン・ルイスなど数多くのミュージシャンがコールマンの先進的音楽に魅了されます。
© David
2007年には、第49回グラミー賞において特別功労賞生涯業績賞を受賞。コールマンが生み出した新しい音楽は、一大センセーションを巻き起こし、現代も美しい旋律を奏でているのです。
Yayoi Arimoto
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Yusuke Kabuki
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