4月24日は
北京に石造りのアーチが架かった日!

#今日は何の日

4月24日は
北京に石造りのアーチが架かった日!

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2025.04.24

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今日は、中国の盧溝橋が完成した日。北京市を流れる永定河に架かる石造りのアーチ橋である盧溝橋は、日本の歴史を語る上でも重要な意味を持ちます。

© ryanlun

1192年に建造され、全長266.5mの長さと、800年の歴史を誇る盧溝橋。かつてこの地を訪れたマルコ・ポーロは『東方見聞録』のなかで、「世界中どこを探しても匹敵するものがないほど見事」と、その美しさを称賛しています。
 
その「口コミ」のおかげか、いまだにヨーロッパの観光客に人気のスポットとなっています。もちろん、ただの観光スポットではなく、川を渡る手段としての実用性も健在。近隣住民からは入場料をとらず、いまなお地元民の移動を支えています。

© Autumn Park CN

11個のアーチが連なり、橋の欄干には獅子の彫り物が並んでいます。その数なんと501基! 中国では、数えられないものの喩えとして「盧溝橋の獅子」という言い回しもあるのだとか。
 
夕暮れ時、太陽の光が差し込むタイミングの景色は特に圧巻です。この場所を訪れるなら、日没の時間を事前に調べておくことをおすすめします。

© Charlie fong

その美しさとは裏腹に、「盧溝橋事件」という言葉で広く知られているように、日本人にとっては悲しい歴史の発端となった場所でもあります。
 
1937年7月7日、盧溝橋を挟んで対峙していた日本軍と中国軍は、発砲者不明の銃声をきっかけにして衝突します。それが最終的には全面衝突に発展し、日中戦争が開始されることになりました。

現在、盧溝橋の近くには「中国人民抗日戦争紀念館」があります。日中戦争の歴史的資料を中国側の視点で紹介する博物館ですが、今では日中関係の友好的な側面を示す展示もあるようです。ご興味のある方は、足を運んでみてください。

© Fanghong

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Yayoi Arimoto

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