Promotions
ルミネ大宮ーいつもの私、はじめての私、交差する街。
WEAR
2025.10.08
10 min read
生活者、働く人、学生、旅人……いろんな人たちが行き交う交差点のような、埼玉の大宮。自分に帰れる「いつも」と、+αの発見も得られる「はじめて」もくれる街を歩いた、LUMINE大宮×TRANSITの旅企画。
大学時代に雑誌「HIGH(er) magazine」を立ち上げた編集者haru.さんは、学生時代にドイツで暮らし、大人になってから東京で暮らしつつ、埼玉で生まれ育ったルーツもある。そんなharu.さんに「いつも」に出合える大宮の場所を発見してもらった。
Photo : Michi Nakano
Model:haru. Styling:Eri Takayama Hair make-up:Kika Text:Kei Kawaura Edit:Maki Tsuga(TRANSIT)
Index
10 min read
haru.さんは埼玉県出身のクリエイティブディレクター。幼少期と高校時代をドイツで過ごしたのち、大学時代にインディペンデントマガジン「HIGH(er)magazine」を創刊。現在は、クリエイティブやコンテンツを制作するHUGを立ち上げて活動している。
大人になってから、ふとしたきっかけで中学時代の友人たちと再びつながる機会が増えてきたというharu.さん。地元・埼玉の仲間とは、今では職業もライフスタイルもそれぞれ異なるが、そんなとき待ち合わせるのが大宮だという。「大宮は、私にとって昔の友人や時間に、“再び出会う場所”なんです」とharu.さん。そんな大宮を「いつも」の視点で歩いて発見しにいく。
クリエイティブディレクター
haru.
1995年生まれ。幼少から日本とドイツを行き来して育つ。東京藝術大学在学中にインディペンデント雑誌HIGH(er)magazineを編集長として創刊。2019年に株式会社HUGを立ち上げ、クリエイティブディレクション事業を展開。オルタナティブロックバンド「羊文学」のアルバムアートワーク他、化粧品ブランドORBISのpodcast番組「月曜、朝のさかだち」のパーソナリティを務める。
2024年には”人生の主役になるための下着”をテーマに、インナーウェアブランド「HEAP」をローンチ。ブランドのコンセプトブックとしてHIGH(er)magazineを5年ぶりに復刊する他、雑誌の世界観を拡張したPodcast番組「take me high(er)」を配信中。
1995年生まれ。幼少から日本とドイツを行き来して育つ。東京藝術大学在学中にインディペンデント雑誌HIGH(er)magazineを編集長として創刊。2019年に株式会社HUGを立ち上げ、クリエイティブディレクション事業を展開。オルタナティブロックバンド「羊文学」のアルバムアートワーク他、化粧品ブランドORBISのpodcast番組「月曜、朝のさかだち」のパーソナリティを務める。
2024年には”人生の主役になるための下着”をテーマに、インナーウェアブランド「HEAP」をローンチ。ブランドのコンセプトブックとしてHIGH(er)magazineを5年ぶりに復刊する他、雑誌の世界観を拡張したPodcast番組「take me high(er)」を配信中。
HP
いつもの大宮Spot
氷川参道は、大宮の地名の由来ともなった、武蔵一宮氷川神社へ続く道。大宮駅東口から徒歩10分ほどのところにある全長2kmの参道で、ケヤキ並木が四季の移ろいを報せてくれる。沿道には甘味処やカフェ、レストランが点在し、お散歩がてら立ち寄る楽しみも。都会の喧騒を離れ、自然に包まれた時間を過ごせる場として、地域の人はもちろん、遠方から訪れた人にも、オアシスのような存在になっている。
haru.
夏は涼しくて、秋は葉っぱが色づいて、街中にいても季節を感じられる場所ですね。建物も参道の並木も、古くからここにあるという感じがして、駅前とはまた違う時間が流れている気がしますね。
〈伯爵邸〉は、大宮駅前にある洋食レストラン。昭和の香り漂うレトロな空間で、ナポリタンやサンドイッチ、パフェなどの洋食がいただける(どれもボリューム満点!)……と、ここまではふつうの洋食店のようだけど、驚くべきはそのラインナップ。和食、沖縄、中華、タイ、インド、ネパール、ウイグル料理も揃う。さらには24時間営業で、モーニング、ランチ、深夜まで訪れる人が絶えない。サービス精神が溢れ出した、唯一無二の大宮の名物スポットだ。
haru.
ナポリタンとフルーツパフェを注文したけど、友だちとシェアするのがちょうどいいくらいのボリュームでしたね(笑)。いろんなカルチャーが混じり合ったお店の雰囲気が、“埼玉っぽい”と思いました。
〈さいたま市大宮盆栽美術館〉は、盆栽の魅力と歴史を伝える世界初の公立盆栽美術館。実はこの美術館から歩いて数分のところには、住所に「盆栽町」と名前が刻まれた地区がある。1923年に起きた関東大震災で被災した盆栽業者が、盆栽に適した場所を探して大宮に移り住んだという歴史があるのだ。
美術館には、元総理大臣や石油王など名だたる人たちが所有していた名物盆栽も展示されていて、定期的に入れ替わる。ほかにも盆栽にまつわる絵画資料などを展示していたり、盆栽を購入できるスペースもある。静寂と緑に包まれながら、日本の美意識に触れられる癒やしの空間だ。
haru.
推定樹齢が300年、1000年といった盆栽が並んでいるのを見て、私も日々に追われるだけではなくて、もっと長い目でいろんなことを見ないといけないなという気持ちになりました。私も盆栽をはじめてみようかな(笑)
さいたま市大宮盆栽美術館
住所
TEL
時間
定休日
大宮のお隣の浦和に実家があって、小中高までは埼玉やドイツ、ほかの都市をいったりきたりして育ってきたharu.さん。そんなharu.さんが、昔からある「いつもの大宮」を巡って感じたことはーーー?
haru.
故郷はどこ? といわれると、実は迷ってしまうんです。
生まれたのは宮城で、そのあとはドイツと埼玉で暮らしていて、『ここが私の地元』だという場所があまりないんですよね。
haru.
でも大宮をこうして歩いてみて、ときどきすごく懐かしさを覚える風景に出会うことがあって。自分はこういう場所にノスタルジーを感じるんだということが知れて、それが新鮮でしたね(笑)。
これまでは、場所にこだわりをもたないようにしてきたんです。それは離れるときに寂しくなってしまうから。でも、こうやって大宮を歩いていて、場所に対して懐かしんだり愛着をもったりしてもいいんだなって、はじめて思ったかもしれません。
定番のブルーデニムを、セットアップで着こなした秋冬コーディネート。赤いフラットシューズやレオパード柄ニットでもアクセントを添えて。
ユニオン ヘラクレス メイドのデニムジャケット¥40,700、デニムパンツ¥34,100、ヘルスニットのハーフジップトップ¥7,920、トリー レザーのベルト¥14,850、ブリックのバッグ¥29,700、マルティニアーノの赤フラットシューズ¥82,500(フレームワーク ルミネ大宮店)、スピック&スパンのレオパード柄カーディガン¥27,500(スピック&スパン ルミネ大宮店)、ジュエリーは私物
●問い合わせ先
フレームワーク ルミネ大宮店
埼玉県さいたま市大宮区錦町630ルミネ大宮 ルミネ2・3F
048-650-1070
スピック&スパン ルミネ大宮店
埼玉県さいたま市大宮区錦町630ルミネ大宮 ルミネ2・3F
048-647-3322
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ルミネ大宮ーいつもの私、はじめての私、交差する街。
WEAR
2025.10.08
10 min read
生活者、働く人、学生、旅人……いろんな人たちが行き交う交差点のような、埼玉の大宮。自分に帰れる「いつも」と、+αの発見も得られる「はじめて」もくれる街を歩いた、LUMINE大宮×TRANSITの旅企画。
大学時代に雑誌「HIGH(er) magazine」を立ち上げた編集者haru.さんは、学生時代にドイツで暮らし、大人になってから東京で暮らしつつ、埼玉で生まれ育ったルーツもある。そんなharu.さんに「はじめて」に出合える大宮の場所を発見してもらった。
Photo : Michi Nakano
Model:haru. Styling:Eri Takayama Hair make-up:Kika Text:Kei Kawaura Edit:Maki Tsuga(TRANSIT)
haru.さんは埼玉県出身のクリエイティブディレクター。幼少期と高校時代をドイツで過ごしたのち、大学時代にインディペンデントマガジン「HIGH(er)magazine」を創刊。現在は、クリエイティブやコンテンツを制作するHUGを立ち上げて活動している。
大学は東京藝術大学に通い、卒業後も都内を拠点に暮らしていて、東京生活も長いけれど、ときどき自分のスペースがないような感覚になるというharu.さん。それに比べて、東京から電車で30、40分ほど離れた大宮まで来ると、一人ひとりの場所が確保されていて、ほっとするという。個性が集積された雑多な感じも心地よくて、小さな差異を気にせずフラットにいさせてくれるのが大宮の街だと話す。そんな大宮の街を「はじめて」の視点で歩いてみた。
クリエイティブディレクター
haru.
1995年生まれ。幼少から日本とドイツを行き来して育つ。東京藝術大学在学中にインディペンデント雑誌HIGH(er)magazineを編集長として創刊。2019年に株式会社HUGを立ち上げ、クリエイティブディレクション事業を展開。オルタナティブロックバンド「羊文学」のアルバムアートワーク他、化粧品ブランドORBISのpodcast番組「月曜、朝のさかだち」のパーソナリティを務める。
2024年には”人生の主役になるための下着”をテーマに、インナーウェアブランド「HEAP」をローンチ。ブランドのコンセプトブックとしてHIGH(er)magazineを5年ぶりに復刊する他、雑誌の世界観を拡張したPodcast番組「take me high(er)」を配信中。
1995年生まれ。幼少から日本とドイツを行き来して育つ。東京藝術大学在学中にインディペンデント雑誌HIGH(er)magazineを編集長として創刊。2019年に株式会社HUGを立ち上げ、クリエイティブディレクション事業を展開。オルタナティブロックバンド「羊文学」のアルバムアートワーク他、化粧品ブランドORBISのpodcast番組「月曜、朝のさかだち」のパーソナリティを務める。
2024年には”人生の主役になるための下着”をテーマに、インナーウェアブランド「HEAP」をローンチ。ブランドのコンセプトブックとしてHIGH(er)magazineを5年ぶりに復刊する他、雑誌の世界観を拡張したPodcast番組「take me high(er)」を配信中。
HP
はじめての大宮Spot
氷川参道沿いにある〈Bibli(ビブリ)〉は、2019年まで大宮図書館だった場所。今では、Jリーグのサッカーチーム・RB大宮アルディージャのショップや、埼玉の幸手市にあるパン屋〈cimai〉の姉妹店〈kico〉などが入って、地元民の憩いの場になっている。〈kico〉に入って、バナナケーキとアイスコーヒーを注文。バナナの優しい甘みがいい。その場でつくってくれる定番のあんバターや、季節のフルーツサンドも。
haru.
ここは図書館のように、誰でも訪れることのできる雰囲気がありますね。パン屋さんもあればサッカーチームのお店もあって、あまり区分けされすぎないおおらかさもいい。
Bibli
*「Bibli PICNIC 朝市」毎月第2日曜 開催
*「みんなのマルシェ」不定期開催
住所
時間
定休日
HP
大宮駅東口から氷川参道へ向かう「一の宮通り」は、ローカルには”古着屋ストリート”として知られている。その通り沿いにある〈BANKARA〉は、築80年の古民家を改装した古着店。アメリカで買いつけてきた一点ものの古着を中心に、植物や食器も取り扱っている。2階はコワーキング&イベントスペースになっていて、地域とのつながりを大切にしたコミュニティの場としても愛されている。
haru.
お店が広くていろんなラインナップの古着が揃っていて、一つひとつの商品も大事に扱われている感じがしますね。植物や食器もあって、ライフスタイル含めて買い物できるのがいい。
BANKARA
住所
時間
〈さいたま市宇宙劇場〉は、大宮駅から徒歩5分で満点の夜空が楽しめるプラネタリウムだ。直径23mの大型ドームは、約1億個もの美しい星々を映し出すことができる。宇宙劇場の解説員たちが、季節の星座解説をしたり、ときにはリアルな天体観測をしたり、専門家をよんで講演会を開いたりと、大宮から宇宙へと誘ってくれる。ちなみに名誉館長は大宮出身の宇宙飛行士、若田光一さん。家族や友人、大切な人、誰と訪れても天文の世界を楽しめる、アットホームな知的エンタメスポットだ。
haru.
駅前にプラネタリウムがあるなんてびっくり。実家の近所にも宇宙科学館があるんですが、夏休みに連れて行ってもらった小学生時代を思い出しました。
さいたま市宇宙劇場
住所
時間
休館日
大宮を「はじめて」の視点で歩いたharu.さん。肩の力を抜いて散策していたからこそ感じたこともあったようーーー。
haru.
今は東京に暮らして、東京拠点で仕事をしていますが、こうして東京から大宮へ来てみると、電車で30、40分ほどの近さなのに、実家に近づくにつれてだんだん気持ちが緩んでいく感覚がありますね。
haru.
氷川参道は歩いていてすごく気持ちよくて、参道沿いにある旧図書館〈Bibli〉やすぐ近くの古着屋〈BANKARA〉もそうですが、古いものと新しいものがいい具合に混ざっている。
なにか新しいこと始めてみようかなとか、自分が知らないことがすごくいっぱいあって、それを知りたいなという気分に自然となって。心の余裕が生まれる街だなと感じました。
ルーズなシルエットのグレーカーデに、スカートやインナーもニットで揃えることで、落ち着いたモノトーンコーデのなかにも遊び心を。
ブラックトゥグレーのグレーのニットカーディガン¥28,600、ニットスカート¥22,000(スピック&スパン ルミネ大宮店)、ユナイテッドアローズの2wayノースリーブトップ¥21,890、バッグ¥20,900(ユナイテッドアローズ 大宮店)、他スタイリスト私物
●問い合わせ先
スピック&スパン ルミネ大宮店
埼玉県さいたま市大宮区錦町630ルミネ大宮 ルミネ2・3F
048-647-3322
ユナイテッドアローズ 大宮店
埼玉県さいたま市大宮区錦町630ルミネ大宮 ルミネ2・2F 西口別館
048-650-7270
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ルミネ大宮ーいつもの私、はじめての私、交差する街。
2025.10.08
10 min read
生活者、働く人、学生、旅人……多様な人びとが行き交う交差点のような、埼玉・大宮。自分に帰れる「いつも」と、+αの「はじめて」をくれる街を歩いた、ルミネ大宮×TRANSITの旅企画。
この記事では、ルミネ大宮を彩るフードエリアのイラストを手掛けたり、2025年10月7日(火)〜13日(月・祝)にルミネ大宮での個展「RENEW」を開催する、大宮出身のイラストレーター高城琢郎さんにインタビュー。東京にも暮らしていたけれど、最近、大宮に戻ってきた高城さん。住心地はどう? 子どものときと大人になってから見た、地元の話を訊いてみた。
Photo : Michi Nakano
Text:Kei Kawaura Edit:Maki Tsuga(TRANSIT)
Index
10 min read
高城琢郎さんは、大宮出身のイラストレーター。東京の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働いた後、イラストレーターとして独立。雑誌に、商品パッケージに、壁画と、いろんなものに高城さんのイラストを見ることができる。そんな高城さんは、2022年頃に東京から地元・大宮に引っ越したという。大宮に暮らそうと思った理由を訊いてみた。
高城琢郎(たかぎ・たくろう)
1989年、埼玉県さいたま市大宮生まれ・大宮在住。東京の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働いた後、2016年にイラストレーターとして独立。現在は、雑誌、広告、商品パッケージ、壁画など、幅広い媒体で活躍している。個展「RENEW」を今秋巡回で開催。10/7(火)~13(月・祝)@ルミネ大宮 ルミネ2・4Fイベントスペース、11/1(土)~16(日)@代官山 蔦屋書店 2号館1F。
1989年、埼玉県さいたま市大宮生まれ・大宮在住。東京の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働いた後、2016年にイラストレーターとして独立。現在は、雑誌、広告、商品パッケージ、壁画など、幅広い媒体で活躍している。個展「RENEW」を今秋巡回で開催。10/7(火)~13(月・祝)@ルミネ大宮 ルミネ2・4Fイベントスペース、11/1(土)~16(日)@代官山 蔦屋書店 2号館1F。
高城
コロナがあってから打ち合わせがリモートでできるようになって、どこでも仕事ができるようになったことは、大宮に暮らすきっかけとして大きかったです。それと、妻と犬を飼いたいという話をしていて、東京だと条件に合う物件が限られてしまうので、大宮に住むことを考えはじめたんです。
高城さんがイラストを担当したエナジードリンクの缶。
高城
今住んでいるこの家は、もともと1階が祖父母の家で、2階に僕と親たち家族で住んでいたんですけど、祖父母が亡くなってからはずっと下の階が空いていたので、両親が1階に移って、私たちが2階をリノベーションして住みはじめることにしたんです。
自宅キッチンや廊下には、高城さんが描いたイラストが並ぶ。
高城
〈ゲートウェイスタジオ大宮店〉ですね。東京でも展開している音楽スタジオなんですが、高校生のときからドラムをはじめて、大学生でもバンドを組んでいたので、自分ひとりで個人練習をするときに、大宮のスタジオに入っていました。今も、月1回ぐらいのペースでスタジオに入ってます。
ちょっと行き詰まったときにスタジオに入ってドラムを叩いてると、無心になれるんですよね。そのうちに考えが整理される感じがあって、地下のスタジオから地上に出たとき、結構すっきりするんです。銭湯に行くみたいな感覚です(笑)。
高城
一時期、ゲートウェイスタジオでドラムの講師をしていたこともあるんですよ。初心者の高校生とか、50代ぐらいの女性がいたり、「B’zが叩けるようになりたい」って通ってくれた人もいましたね。自分自身では、今はジャズドラムを叩けるようになりたくて、ここに叩きに来ています。学生のときから大人になってからも、人生のいろんなタイミングの思い出が詰まっている場所ですね。
実は絵を描くようになったのも、音楽がきっかけ。バンドをやっているときに、メンバーから「ライブのチラシにイラストを描いて」と言われたからなんです。僕が一番年下だったのと、たまたまバンド仲間に絵を見せたからなんですけど、やりはじめたらおもしろくなって。そういう意味で、音楽のあるところは、自分に帰れる「いつも」の場所なんです。
高城
刺激をもらえるのが、〈フローラ黒田園芸〉です。別の園芸屋さんのECサイトの立ち上げのときに、イラストのお仕事で関わったことがあったんですが、いろんな種類の植物をずっと見ているうちに、気がついたらハマってしまって。自分でも植物を集めて家に飾るようになりました(笑)。
大宮で植物を買える場所ないかなと思って探したときに、フローラ黒田園芸を見つけたんです。売り場が広くて植物の種類が多いし、植物と鉢の組み合わせがものすごくかっこよく仕上げてあるものがあって、そこが好きですね。アトリエにもリビングにも、フローラ黒田園芸で購入した植物があります。
髙城さんの自宅リビングに並ぶ植物たち。
高城
2025年10月にルミネ大宮で展示をするんですけど、そこでも植物モチーフのイラストを展示する予定です。最近、イラストを描くときに曲線が多くなってきたんですけど、人間の手足や輪郭を描くときも、植物の葉のような柔らかいラインで線を引けたらいいなと思っていて。そういう意味で、園芸店にいるときも、自宅で植物に囲まれていても、新しい刺激を受けていますね。
高城
大学は東京だったので実家から通っていて、東京に暮らすようになったのは社会人になってからの数年。そのあと、今、大宮にこうして戻ってきて、仕事と生活のオンオフの切り替えがしやすくて、自分には大宮暮らしが合っているなと感じます。
愛犬と一緒に散歩に出かける高城さん。
高城
東京にいるときは常にスイッチを入れている感じがあったけど、大宮にいると一歩デスクを離れて外に出たらそこに暮らしがあって、車に乗って20分で荒川沖まで行けば視界が開けた場所があって、その環境がいいですね。
高城
大宮駅前って、人通りも多いし、お店も多くて、ギラギラした印象があるんですよね。でも大人になってみて、行動範囲が広がって、視点が変わったこともあるのか、子どもの頃には気づかなかった街の顔を知るようになりました。大通りから一歩入った路地に、渋い居酒屋や味のある町中華があったりして、そういうところがすごく好きでよく行きます。
最近すごくいいなと思っているのが、東口の複合施設〈大宮門街〉の前でマーケットが開かれていたり、氷川神社の参道でイベントが増えてきていること。そういう場をきっかけに、大宮で活動しているいろんな仕事や趣味をもっている人たちと知り合えたりして、それは新しい流れなんじゃないかと感じますね。
© Takuro Takagi
© Takuro Takagi
高城さんが担当した〈大宮コーヒーロースターズ〉の豆のパッケージのイラスト。
大宮のまちづくりの活動をしている団体「UDCO」が主催するイベント「マチミチミーツ@おおみや」のメインビジュアルのイラストを担当。
© Takuro Takagi
図書館&書店&シェアキッチンが融合した〈ハムハウス〉で開催していた高城琢郎さんのイラスト展示。〈ハムハウス〉は現在は大宮内で移転して〈夢中飛行〉という名前で営業中。
© Takuro Takagi
高城
僕自身、地元でイラストの個展を開いたことがあるんですが、大宮出身で大宮に暮らしているイラストレーターがいるって知ってもらえて、そこからまた新たに大宮の仕事が増えたりもしています。大宮は東京にも電車や車で1時間以内でアクセスできるので、ものすごく地方色の強い街というわけではないと思っていたんですが、大宮の街のコミュニティがあるものなんだなと実感しているところです。
ルミネ大宮のフードエリアのエスカレーターでは、高城さんが描いたイラストが出迎えてくれる。
高城
大宮って、徒歩圏内でいろんな顔があるなと思うんです。新幹線も通るターミナル駅で、駅前には繁華街があって、とにかくエネルギーの溢れている街。でも15分くらい歩くと氷川神社があって、夏も冬もお祭りで賑わったりするんですよ。参道沿いは緑があって気がいいし、古い店も新しい店もある。大宮公園には、大宮アルディージャのホーム・NACK5スタジアムや、野球場のようなスポーツができる場所もあるし、古着屋が集まる道もある。
小さな個性が集まっている感じがあって、一つひとつがつながっていけば、もっともっと暮らしたくなる街になっていくんじゃないかなと、楽しみにしているところです。
📍ゲートウェイスタジオ 大宮
住所|埼玉県さいたま市大宮区宮町3-1-6 明秀ビル B1F
HP|https://www.gw-studio.com/studios/studio_omiya/index
📍フローラ黒田園芸
住所|埼玉県さいたま市中央区円阿弥1-3-9
Instagram|@florakurodaengei_staff
TAKURO TAKAGI SOLO EXHIBITION 「RENEW」@ルミネ大宮
大宮在住のイラストレーター髙城琢郎による個展。会場では約20点の新作を展示/販売するほか、Tシャツや雑貨などのグッズも販売。会期中にはシルクスクリーンでオリジナルのトートバッグが作れるワークショップや、トークイベントなどのイベントも開催予定。
【前期】
会期
場所
時間
ルミネ大宮Instagram
ルミネ大宮HP
Talk Event
「マチミチミーツ@おおみや」*予約制
UDCO主催によるトークイベント。大宮を舞台としてやってみたいことにチャレンジしているひとの話を聞くTalkTimeと、地元のお店が提供するものを食べながらお互いを知るEatTimeをくっつけた「〜まちなかTalk&Eat〜」。
日時
場所
参加費
定員
参加方法
申し込みURL
Workshop
「自分だけのトートバッグが作れる! シルクスクリーンワークショップ」*予約制
理想科学工業と共同でシルクスクリーンのワークショップを開催!
※混み合っていなければ当日参加も可能です。(お待ちいただく可能性あり)
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お好みのボディ色 / インク色 / デザインを数種類の中から選んでいただき、シルクスクリーンの製版~印刷までを体験できるWSを開催致します。私も愛用しているシルクスクリーンの製版機「MiScreen a4」を製造/販売されている、理想科学工業との共同開催で、皆様のご参加をお待ちしております!
日時
場所
作業時間
参加費
参加方法
Promotions
ルミネ大宮ーいつもの私、はじめての私、交差する街。
TRAVEL&WEAR
2025.10.08
10 min read
生活者、働く人、学生、旅人……多様な人びとが行き交う交差点のような、埼玉・大宮。自分に帰れる「いつも」と、+αの「はじめて」をくれる街を歩いた、ルミネ大宮×TRANSITの旅企画。
この記事では、ルミネ大宮で働くスタッフたちに、大宮の「いつも」「はじめて」なスポットを教えてもらいつつ、こだわりの秋冬コーディネートもSNAP。暮らすにも、遊ぶのにもちょうどいい大宮の街に、きっと足を運びたくなるはず!
Photo : Shohei Hayashi
Text:Kei Kawaura Edit:Maki Tsuga(TRANSIT)
1日の平均乗降客数は約14万人*、JR東日本の駅の中でもTOP7に入るほど利用者の多いJR大宮駅。
そんな大宮駅にあるルミネ大宮で働く4人のショップスタッフたちを、駅前でSNAPすることに!
ほっとできる「いつも」の場所、刺激がもらえる「はじめて」の場所を訊きつつ、テーマに合わせてこの秋冬の「いつも=自分らしいコーデ」と「はじめて=挑戦のコーデ」を教えてもらった。街のことも、洋服のことも、大宮らしいスタイルを覗いてみよう。
*2023年、JR東日本調べ。
JEANASISのダディジャケット ¥27,500、シアーベロアトップス ¥4,400、スウェットタックパンツ ¥7,700、スタッズバッグ ¥6,090、ロングネックレス ¥12,100(JEANASIS ルミネ大宮店)、その他は私物
HARU
スウェットとスニーカーという動きやすいアイテムは、私にとっての「いつも」のコーデですね。「はじめて」の要素はウエストにつけたポシェット。肩掛けもできるんですが、ウエストでつけるとスタイリングのアクセントになるなと思って気に入っています。
「氷川参道に面した気持ちのいい空間にあって、散歩ついでに立ち寄りたくなるカフェなんです」と言ってHARUさんが教えてくれたのが〈UP COFFEE〉。授乳室やキッズコーナーを完備していて、子ども連れでもゆっくり楽しめるカフェだ。もともと外資系コーヒー会社で長く働いていた溝口奈々さんが、子ども連れでも誰でも安心して立ち寄れる場所をとつくったお店だ。本格的なスペシャルティコーヒーを提供していて、卵や乳製品を使用していない手作りのヴィーガンスイーツもあって、アレルギーが心配な大人も子どもも楽しめる。テラス席はペット同席OKなので、ワンちゃんたちの集いの場にもなっている。
住|埼玉県さいたま市大宮区吉敷町2-123
休|火曜
Instagram|@upcoffee.jp
HARU
大宮は新幹線も止まる大きな駅があって、交通の便がいい街。駅前にはルミネやほかの商業施設も揃っているので、遊ぶにもちょうどよいですよ。それに少し歩けば大宮公園のような緑あふれる場所もあるんです。便利さと、自然が残るのんびりムードと、両面があるところが大宮のいいところだと思います。
JEANASIS ルミネ大宮店
住所
TEL
Ray BEAMSのチェック4ボタンダブルジャケット ¥22,000、ストレッチレースクルーネックTシャツ ¥8,250、ダメージスウェットパンツ ¥13,750、PAM×Ray BEAMS別注のリバーシブルスリップドレス ¥46,200、BEAMSのマルチボマーダーワッチキャップ ¥5,280(BEAMS ルミネ大宮店)、その他は私物
清野
ゆるめのスウェットパンツは、私にとっての「いつも」のアイテム。「はじめて」の要素は、レーストップスとワンピース。秋でもこういう薄手のレースやワンピースを合わせて軽やかに重ね着を楽しむのもいいなと思って。実はこのワンピースはリバーシブルになっていて、裏表で別の柄で着こなせるんですよ。
「BEAMSの大宮スタッフはみんなこのお店が大好きで、スタッフ同士でよく足を運ぶんです。私のお気に入りは、モツ煮、ポテサラ、ハムカツ、それにタコブツやマグロブツといったお刺身もぜひ頼んでみてほしい」と話す清野さん。1947年創業の〈いづみや〉は、大宮が誇る老舗大衆酒場。平日の昼間でも満席になるほど活気が溢れていて、地域の人たちに愛されていることがよくわかる。10〜22時の通し営業で、夜になるほど混み合うので早めの時間帯に訪れるのがおすすめ。
住|埼玉県さいたま市大宮区大門町1-29
休|不定休
清野
子どもが生まれたタイミングで東京から大宮に戻ってきました。昔は遊びに行くなら池袋まで出ていたけれど、今は大宮に暮らしていて、遊びも生活に必要なものもこの街で揃っていて大宮で完結するようになりました。ファミリーが多く暮らしていて戸建も多くなり、にぎやかでいて治安の面でも安心感があります。
JOURNAL STANDARDのノーカラーコート ¥34,100、アーガイル柄ニット ¥13,200、コットンシャツ ¥16,500、ウールタートルニット ¥7,150、ワイドパンツ ¥12,100(JOURNAL STANDARD ルミネ大宮店)、その他は私物
森
グレーのスラックスやシャツなどのハンサム系アイテムが好きで、これが私にとって「いつも」のアイテムです。差し色に水色を入れるのも「いつも」の自分らしいところなのですが、赤や柄物は「はじめて」取り入れたアイテムです。普段の私らしさもありつつ新鮮さもあって、気に入っています。
大宮に暮らす森さんが「大宮公園を散歩するときは、いつもここでコーヒーを調達します」と教えてくれたのが〈常盤珈琲焙煎所 大宮氷川参道店〉。ここは、世界各国から取り寄せたスペシャルティコーヒー豆を販売・店内で飲むこともできる、大宮生まれのコーヒー店。大宮以外の埼玉県内や東京にも店舗展開していて、ルミネ大宮やルミネ荻窪でも常盤珈琲焙煎所のコーヒーを飲むことができる。お店で扱うコーヒー豆は、アフリカ、中南米、アジアまで、オーナーが現地で買いつけたコーヒー豆を中心に常時30種類ほど取り揃える。お好みで、深煎り、中煎り、浅煎りと焙煎具合をオーダー、もしくは生豆の状態でも購入できる。
住|埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-173-2
休|年中無休
HP|https://tokiwacoffee.com/
森
大宮に集まる人は、カルチャーに興味もあるおしゃれな方、お買い物好きな方、なにより明るい方が多いので、接客をしていても楽しいです。ローカルなお店もチェーン店もどちらもたくさんあるので、そのときの気分で選びたい放題なのがいいですね。自分で探索して楽しみを発見できる、歩き甲斐のある街ですよ。
JOURNAL STANDARD ルミネ大宮店
住所
TEL
URBAN RESEARCHのジャケット ¥39,600、肩にかけたパープルニット ¥18,700、ワイシャツ ¥36,300、レザーサンダル ¥65,000、ビッグトート ¥36,300、スカーフ ¥46,200、(URBAN RESEARCH ルミネ大宮店)、その他は私物
佐藤
メガネが「いつも」のトレードマークです。普段はカジュアルな服装が多いんですけど、ここ最近はキレイめな大人っぽい感じもいいなと思って、レザーのトートバッグやビンテージのストールのような、キレイめな小物遣いで「はじめて」挑戦してみました。
「新しい大宮を開拓したくて調べていたら、2025年春にオープンした〈OttO〉を見つけたんです。これからたくさん通いたくなる場所」と話す佐藤さん。〈OttO〉は、大宮駅西口にある映画館兼カフェ兼シェアハウスの複合施設。〈OttO〉を立ち上げた今井健太さんは、「ちょうど西口の開発が進んでいたタイミングで、マンションがたくさん建っていくなかで、暮らしもカルチャーもある映画館があったらいいなと思ったんです。施設名のOttOは、僕の子どもが私のことを『おっとう』と呼ぶから名付けたんですが、古代ゲルマン語で“相続財産”といった意味もあって、ここが親族から受け継いだ場所だったので、子どもの世代にも、街にも、いい循環を遺していけたらいいなという想いもあります」と話す。ドキュメンタリーからアニメーションまで国内外のミニシアター系の作品が上映されていて、映画好きが訪れるのはもちろん、併設されたカフェのピザ、シェイク、クラフトビールを楽しみに来る人も。シェアハウスの住人は月に4本まで映画が無料で楽しめる。映画も、暮らしも、食も楽しめる大宮の新しいホットスポットだ。
住|埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-345
HP|https://otto-extended.com/
Instagram|@otto.extend
佐藤
もともと大宮の隣の与野出身なんですが、今は大宮に住んでいます。大宮駅から徒歩20分ほどのところに、大宮公園があるんですが、春は桜、秋になると紅葉がきれいな場所なんです。四季を感じられるので、休みの日にはよく娘を連れて遊びに行きます。大宮はどこに行くにもアクセスがいいし、いい意味で人が多すぎない住みよい街だと思います。
URBAN RESEARCH ルミネ大宮店
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