2024.09.29
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9月12日(木)に発売のTRANSIT最新号「世界のパン特集」。世界中の食卓を彩り、人びとの胃袋を満たしてきたパン。起源は古代メソポタミア・古代エジプト。麦とともにアジアやヨーロッパへ、そして世界各地へと広がり、今も進化しつづけています。そんなパンを紐解いてみると、国や地域の文化が反映され、その歴史が色濃く感じられる存在ということがわかります。
世界各国で親しまれているパンをめぐって、各地へと冒険の旅に行ってきました。
今回は発売に先駆け、中身を少しだけご紹介します!
まずは発酵パンのはじまりの地ともいわれるエジプト。現代にも通づる文学や建築、医療など、さまざまな分野において高度な文化を生み出してきた彼の国で生み出された元祖・発酵パン「アエーシ」。アエーシとともに、現代でも変わらないエジプトの物語を追いかけた5日間です。
昔も今も、パン作りには欠かすことのできない麦。世界三代穀物の1つとして、世界各国の食文化に大きな影響を与えてきました。そんな麦がどこで生まれたのか、どのように進化したのか、どこまで広がっていたのかなど、麦の歴史について追っていきます。
自然が育み、歴史と文化により変遷を遂げ、 いまやほとんどの国で食されているパン。世界にはいったいどれだけ多様なパンがあるのか。世界各地のパンから代表的なものを厳選し、地域別にご紹介。 その総数は90以上!パンマニア必見の心ときめくパンカタログです。
中央アジア・ウズベキスタンの主食は、丸くて大きな「ノン」と呼ばれるパン。都市ごとに少しずつ形状や模様が異なり、誰もが我が地元のノンが一番だと誇りにしているといいます。そんな個性的なパンに出合うべく、写真家の後藤武浩さんとともにシルクロードのオアシス都市を訪れました。
麺類や揚げパン、蒸しパンなどの面食(小麦食)文化の中心地である中国・西安。湯気の香りが今にも漂ってくるような、パンとパンのある暮らしを求めて、写真家の塩川雄也さんが西安や郊外の吊鐘溝村などを旅しました。
インドのパンと言ったら、ナンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?実はインドは、ナン以外にもさまざまな種類のパンがある、パンの宝庫なのです!20年以上もインドで修行を行うタブラ奏者のU-zhaanさんが、サントゥール奏者の新井孝弘さんの協力のもと、インドのパン図鑑を作ってくれました。
古代ローマ帝国の穀物倉庫といわれていたほど小麦の栽培が盛んなイタリア・シチリア。そんなシチリアでは、パンとワインはキリストの体と血であり、困難な者たちに分け与えるべきという教えが今も強く根づいています。その教えを現代にも伝えつづけているシチリアの修道院を取材しました。
最後の晩餐でイエスがパンを手に取り言った「これが私の体である」という言葉。食事としてのパンが、いつからか信仰と深い関わりをもつようになりました。信仰とパンの関わりについて、宗教史学の専門家である東京大学の市川裕教授、そして日本ユダヤ教団のラビであるアヴィ・エフライムさんにお話を伺います。
日が昇る前から開店している町のパン屋さん。朝から大忙しのパン職人。無形文化遺産にも登録されたドイツのパン文化は、今日も朝からドイツの食卓を彩っています。そんな日常を覗くため、ベルリンの老舗から屋台、新しいスタイルと、さまざまなベーカリーを訪ねます。
パン特集を読んでいたら、世界のさまざまなパンが食べてみたくなった? そんなみなさんにおすすめなのが、「日本で世界一周!パンの旅ガイド」。日本国内にいながら、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカに南北アメリカまで、世界各地のパンが食べられるお店を徹底リサーチして紹介。パン好き著名人のおすすめ店や、世界10都市のパン事情ガイドもついています。
パンといえば「発酵」。ということで、近年ブームにもなっている「発酵」についてのページもたっぷり!発酵のメカニズムから歴史、日米の発酵エキスパートである、小倉ヒラクさん、サンダー・キャッツさんの対談も。発酵についてまだあまり詳しくない人も、これからより深く知りたい人も、ぜひ美しき発酵世界に足を踏み入れてみませんか?
そして今回の特別付録は世界のパンのステッカー!世界各国を代表するパンを集めました。イラストレーターのYoshimi Hatoriさんによるイラストは、今にも香ばしいパンの匂いが香ってきそう。世界各地のパンにまつわることわざは、パン好きなら共感間違いなし!?
このほかにも、パンの歴史や定義を紐解くページ、モロッコや中南米のパン研究などなど、おいしくて奥深いパンをたっぷり詰め込んだ豪華な1冊です。
9月12日(木)の発売を、ぜひ楽しみに待っていてくださいね!
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