1889年3月31日は、その年のパリ万国博覧会を記念して建設されたエッフェル塔(建設時312.3m)が竣工した日。
放射状に広がる石造りの街並みに突如現れた巨大な鉄骨建築は、当時の人びとから激しい批判を浴び、「エッフェル塔を見たくなければエッフェル塔に行け」といった意味合いのことわざが生まれたほど。文学者のギ・ド・モーパッサンは「パリの中で唯一エッフェル塔を見なくて済む場所」という理由で1階のレストランに通ったそうですが、毎日訪れていたとも伝わることから案外気に入っていたのかもしれません。
© Pedro Szekely
しかしそんな一部の芸術家の批判を他所に、万博会期中の目玉となったエッフェル塔は連日大盛況。万博会期中の入場者数は190万人近くにのぼり、1889年の入場者数は200万人を記録しました。
今ではゆるぎないパリのシンボルとなったエッフェル塔。お膝元のシャン・ドゥ・マルス公園やシャイヨー宮側から眺めるトロカデロ広場、セーヌ川とのお約束のショットが撮れるビル・アケム橋など、さまざまな街の風景に欠かせない存在です。
Yayoi Arimoto
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Yuki Kumagai
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