1866年の旧暦3月29日は、日本最初の新婚旅行に出かけた坂本龍馬とお龍が高千穂峰への登頂を果たした日。
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お龍の機転により龍馬が急死に一生を得た寺田屋事件のあと、中岡慎太郎の仲人で2人は結婚します。刀傷を負った龍馬は、西郷隆盛のすすめもあって、湯治のためにお龍を連れて薩摩へ向かい、現在の鹿児島県霧島市周辺を旅しました。これが日本初の新婚旅行といわれています。
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11日間も宿泊したといわれる塩浸（しおびたし）温泉をはじめ、栄之尾（えいのお）温泉、硫黄谷温泉などの温泉地を巡ったあと、2人は念願であった高千穂峰への登頂を果たします。山頂にはイザナギ・イザナミが日本列島を創りだす際に使ったとされる「天の逆鉾」が突き立てられています。そしてあろうことか、夫婦はこの逆鉾を引き抜いてしまいます。
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日本初の夫婦である国産みの神が突き刺したとされる逆鉾が、近代日本の礎を築いた夫婦によって引き抜かれるとはなんとも皮肉。この後2人は再び硫黄谷温泉、日当山（ひなたやま）温泉などの温泉地を巡り、1カ月以上にもおよぶ新婚旅行を堪能したのでした。
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