旅と世界のはなし vol.9
「タイに誘われて」
福冨 渉(タイ文学研究者)

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旅と世界のはなし vol.9
「タイに誘われて」
福冨 渉(タイ文学研究者)

People: 福冨 渉

TRAVEL&LISTEN

2025.01.06

2 min read

Podcast「TRANSIT Worldview〜旅と世界のはなし〜」では、最新号をより深く楽しむための制作秘話を話したり、ときにはゲストを迎えて国内外の知られざる世界をお届けしていきます。

『TRANIST57号 やっぱりやっぱりやっぱりタイが好き!』で、今盛り上がっているタイのポップカルチャー(BL・映画・音楽・ファッションなど)について企画をつくりました。そのなかの文学パートでご寄稿いただいた、タイ文学の研究者である福冨渉さんをゲストに、タイ文学・言語・カルチャーについて伺いました。

はじめに、「タイ人は年間8行しか本を読まない」という都市伝説もあったほど本を読まないと言われていたタイ人が、近年のタイ社会の混乱によって、若い人たちを中心に知的欲求が高まり出版ブームが起きているというお話。アーティストや映画監督、医師などをやりながら、かつ出版社や書店を営んだりする作家も多いのがタイ出版界の特徴でもあるようです。
 
福冨さんがタイに誘われるようになったヒストリーについても伺いました。タイ語を専攻するようになったきっかけや、仕事にするようになってからのこと、当時話題になっていたカルチャーのことも聞いています。
 
タイの言語には、句読点がないところや、歌うような声調をもつという特徴があり、そして他国に囲まれた地理の関係上で多様な民族がいて、何十もの言語があります。2022年に公開され世界で話題になったタイのスリラー映画『女神の継承』の言語からわかる、都会と農村部、外と内、文明と精霊信仰の分断についても話が及びました。
 
BLムーブの影響で、タイ語を習得したい人も増えている現在。今後ますますタイのカルチャーに触れる未来も近そうです。そして福冨さんおすすめのBLドラマは?
 
次にタイに行ったらしたいことという質問にも、福冨さんならではのお答えをいただきました。

【ホスト】副編集長 菅原信子
【ゲスト】福冨渉
タイ文学研究者、タイ語翻訳・通訳者。青山学院大学、神田外語大学で非常勤講師を務める。著書『タイ現代文学覚書』(風響社)、訳書にプラーブダー・ユン『新しい目の旅立ち』(ゲンロン)、ウティット・ヘーマムーンの『プラータナー』(河出書房新社)など。

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Yayoi Arimoto

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