今日は、現存する世界最古の新聞が創刊された日！
1665年の今日、世界最古の新聞であるオックスフォード・ガゼット（現在のロンドン・ガゼット）がイギリスで創刊しました。
オックスフォード・ガゼットはイギリス政府公式の官報であり、内容は王室や政府内の伝達事項的な要素がメイン。記載内容はすべて、国王の著作権対象となっています。
創刊当時は名誉革命のまっただ中。現代においては、王政復古期の国内報道を知ることができる貴重な歴史資料でもあります。
イギリスの王政復古期には、政治だけでなく芸術や街並みも変化しました。貴族たちによる、華美で享楽的なバロック・スタイルが復活したのです。
セント・ポール大聖堂（St Paul’s Cathedral）もそのひとつ。内装、外観ともにきわめて壮麗につくられたこの大聖堂は、イギリスの歴史的ランドマークとなりました。
1930年には、セント・ポール大聖堂の視覚的独立性を保つため、「セント・ポール・ハイト」と呼ばれる建築基準が定められました。その後に新造される建物は、高さ、そして建築意匠をも、セント・ポール大聖堂の景観を壊さないように配慮されています。
© Mike McBey
ロンドンの街が甚大な空爆被害を受けた第二次世界大戦下、当時の首相ウィンストン・チャーチルが、「セント・ポールはまだ建っているかね」と尋ねたエピソードも有名です。
ロンドン・シティの景観の核であり、この街の歴史を見つめてきたセント・ポール大聖堂には、特別な存在感が宿っています。
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Kei Taniguchi
