クックがハワイ諸島に到達した日!

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クックがハワイ諸島に到達した日!

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2025.01.20

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1月18日は、海洋探検家のジェームス・クックがハワイ諸島に到達した日です。1778年の今日、西洋人で初めてハワイを「発見」しました。

クックは18世紀イギリスの海軍軍人であり、「キャプテン・クック」の通称でも知られる航海者でもありました。当時イギリスとフランスのあいだで熾烈な植民地抗争がつづいており、地球上のあらゆる場所に知見と領域を広げようとする期待がヨーロッパで高まっていました。
 
その中でまだまだ未開拓だったのが南太平洋で、1767年にはイギリスがタヒチを発見し、翌年にはフランスも到達して「南海の楽園」として母国に紹介したことから、南太平洋はますます注目度を高めていきます。すでに名が知れた航海者であったクックはイギリス王立協会に指名され、全三回にわたる大航海へ旅立ち、タヒチ、ニュージーランド、オーストラリアなどに到達して海図の制作を進めました。

3回目の大航海で初めて北半球に入ると、偶然、太平洋にぽつんと浮かぶ島々を発見します。その島々は、クックの重要なパトロンだった「サンドイッチ伯爵」の名前をとってサンドイッチ諸島と命名されますが、現在ではハワイ諸島として知られています。カウアイ島のワイメアに上陸したクック一行は、先住民と物々交換を行い、友好的な関係を築いていくようになります。
 
その後、ハワイ島のケアレケア湾へ移動すると、原住民は見慣れない顔つきのクック一行を見て、伝説の「ロノ神」が来たのだと考えて歓迎したそうです。

翌月、クック一行はハワイを後にしたものの、嵐に襲われて船のマストが折れ、ケアレケア湾に戻ってきました。原住民たちは、神が乗る船が壊れたことに不信感を抱くようになります。そして原住民たちとの間で起きた小競り合いが暴力に発展し、クックは五十歳で命を落としました。
 
現在でもその偉業は語り継がれ、南太平洋に浮かぶ島国「クック諸島」は発見者であるクックに由来して名づけられました。タヒチやフィジー、ニューカレドニアよりも知名度では劣るため、観光地化されていない大自然が魅力のビーチアイランドです。

© Dhilung Kirat

“最後の楽園”ともいわれるこの秘境を訪れて、遠く船を渡ってきたクックの心境に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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Yayoi Arimoto

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