連載:いいちこパーソンに広がる世界の風景
中国の陶磁器とペルシアの顔料が出合って誕生したというブルーのタイルで装飾された 建物の美しさは圧倒的だった。14世紀の皇帝アミール・ティムールが造り上げた壮麗な「青の都」サマルカンド。その旧市街の端には、2000年以上もの歴史があるといわれる巨大市場ジョブバザールがある。そこで地元のパン「サマルカンドノン」を見つけるべく、迷路のような小道を歩き進めた。色とりどりの香辛料やハーブ、新鮮な青果類にお惣菜、そして洋服や雑貨まで、あらゆる品物が所狭しと並んでいる。古代もここにはシルクロードを通ってきた商人や買い物客で賑わう光景が広がっていたのだろうか、と歴史に浸っていると、一人の商人がカタコトの英語で声をかけてきた。
「サローム!いろんなハーブが入ったサマルカンドオリジナルのお茶はどう?」
そう言って指差した器には黒っぽい茶葉とピンクや紫の小さな花びらが入っていた。ウズベキスタンの日常にはお茶は不可欠で、数日前に乗った寝台列車でも、マイティーポットを持参して優雅にティータイムを楽しむ人びとを見かけて心惹かれていたのだ。「サービスするよ」と、少し多めに入れてもらった茶葉の袋をリュックサックに詰め込んだ。
喧騒の中を一日中歩き回り、クタクタの体でホテルに戻ったあとは、いいちこパーソンの水割りで一献。爽やかな香りとさらりとした口当たり、そして喉を通ったあとに残るほのかな甘みにじんわりと癒やされていく。部屋のサイドテーブルをプライベートバーにするのが、毎夜のルーティーンだった。
徐々に日が暮れ始めて窓から差し込む陽の光は弱まり、いつの間にか外の景色は黄色い 砂の荒野に変わっていた。サマルカンドを出発した寝台列車は次の街へと向かっている。 私はジョブバザールのハーブティーを入れたいいちこパーソンのボトルを取り出し、青色 のティーカップでティータイムを満喫していた。現地の人たちに少しだけ近づいたような 満足感に浸りながら、数日滞在したサマルカンドの日々に思いをめぐらせている。
いいちこパーソン
「すこし飲んで、すこし旅す る。」のキャッチコピーそのままに、ポケッタブルな小型のボトルは携帯がしやすく旅におすすめ。うまさを吟味したワンランク上の「いいちこ」は、水割り、オン・ザ・ロックス、そしてお湯割りにも。
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問:三和酒類株式会社