朝早く起きた日は気持ちがいい。 実際に"early bird catches the worm"なんてことわざがあるように、朝の時間を有意義に使うと、1日が満ち足りたものになる。 そとからはなかなか見えない、自分だけの時間。 〈Rab〉のウェアとともに朝を頑張る人を訪ね、彼らの思考や、仕事における信念などを聞いた。
Photo : Takuya Horiguchi
Text:TRANSIT
左/冨永 悠(とみなが・ゆう)、右/川口真由美(かわぐち・まゆみ)
有機栽培農園〈THE HASUNE FARM〉、農園一体型レストラン〈PLANT〉オーナー。野菜の栽培・収穫のほか、地域の子どもたちへの収穫体験や、収穫した野菜を配送する〈ハスネコ便〉なども行う。
有機栽培農園〈THE HASUNE FARM〉、農園一体型レストラン〈PLANT〉オーナー。野菜の栽培・収穫のほか、地域の子どもたちへの収穫体験や、収穫した野菜を配送する〈ハスネコ便〉なども行う。
閑静な住宅街を抜けると、突如現れる畑。その脇にある涼しげな木造の小屋では、ニンジンにカブ、ハーブ類など、採れたての野菜が並ぶ。ここが、板橋区の都市型農園〈THE HASUNE FARM〉だ。出迎えてくれたのは、オーナーの川口真由美さんと、パートナーの冨永 悠さん。農地に適した広大な土地が少ない東京23区で農業を営む人はそう多くないが、都市だからこそのよさも感じている、と川口さんは話す。「人通りが多いので、いろんな人が併設の直売所にふらっと立ち寄ってくれるんです。場所柄、外国人のお客さんも買いに来てくれたり。この前はネパール出身の方が来て『ネパールではカボチャのツルも食べるんだよ』と教えてくれました。そうやって人と人が交わって、新たな発見があるのは都市型農園ならでは。私たち自身もコミュニケーションを楽しんでいます」
そんな2人の朝は、やはり忙しい。冨永さんは、毎日朝5時には起きて畑に向かうという。「苗の水やりをしたり、ニワトリを放牧したり、収穫をしたり……と午前中から精力的に動いていますね。あとはレストラン〈PLANT〉で出た生ゴミを、コンポストにかけて堆肥にするのも朝の作業のひとつです」。〈PLANT〉とは、〈THE HASUNE FARM〉の野菜や都市型農園の魅力を伝える場として、また、農と食の実験の場として、畑のすぐそばにオープンしたレストラン。最近はSNSで知って〈PLANT〉を訪れるお客さんが増え、その流れで農園に足を運んでくださる人も多いんです、と笑顔を見せた。
このように、新たなつながりが広がっていく感覚がおもしろいのだと2人は語る。「地域の人も、遠くから来てくれる方も、さまざまな人が集って、交わって、化学反応が起こるような場所になったらうれしいです」
肌寒い朝に。〈Rab〉のおすすめアイテム
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