朝早く起きた日は気持ちがいい。 実際に"early bird catches the worm"なんてことわざがあるように、朝の時間を有意義に使うと、1日が満ち足りたものになる。 そとからはなかなか見えない、自分だけの時間。 〈Rab〉のウェアとともに朝を頑張る人を訪ね、彼らの思考や、仕事における信念などを聞いた。
Photography & Text:TRANSIT
「この仕事の醍醐味は、人との出会いです」
こう教えてくれたのは、2010年にオープンした 〈APARTMENT HOTEL SHINJUKU〉のマネージャーである野原圭太さん。広告業界出身の彼は、より人に近い環境に身を置きたいと考えていた。さまざまな国の、さまざまな習慣をもつ人びとと出会うことを求め、ホテル業界に足を踏み入れた。「新宿なのに、この通りはとても静か。東京の中心にいながら、この街に特有の喧騒がなく、滞在するには理想的な場所です。その一方で、新宿のミックスカルチャーは間違いなくホテルのアイデンティティの一部だと思います。それはお客さまの多様性にも表れています。パンク、ビジネスパーソン、ファミリー……いろんな人が来ます」
いつも朝6時に出勤し、帰宅時間を決めない野原さんは、毎日異なる文化から新鮮な空気を運んでくれるお客さんとのおしゃべりを楽しんでいる。9年前に仲良くなったあるイタリア人は、今では毎年のように来てくれる常連客になった。ホテル では、そういった多様な背景をもったお客が、日本の文化に触れることもできる。
「館内の家具は、すべて全国から集めた日本製の骨董品です。でも、単にレトロ屋敷のような場所ではなく、日本古来の文化と新宿のモダンが交差するホテルであることが重要。だからフロントの近くにショップを作ったのです。陶器やZINE、そしてアート作品などを展示し、ローカルのクリエイターをサポートするようにしています。滞在しながら東京のクリエイティブ・シーンを感じられると、お客さんはたいてい喜んでくれます」
ホテルとして必要な落ち着きと、骨董品がもつノスタルジーに触れながら、新宿の旺盛な文化に浸る。将来はイベントに力を入れたい野原さんは、その文化の一部を築きつづけるだろう。
肌寒い朝に。〈Rab〉のおすすめアイテム
ポーラテック®ファブリックを使用したシャーリングスタイルのハイパイルフリースジレ。「ベストだけどシャープな印象で、実際に着てみると着崩れもしないのです。とても着心地がよくて、保温性もあるので秋と冬にピッタリだと思います」と野原さん。