#編集部日誌 in 台湾 
Day21/台湾の川崎?移住先No.1? 
カルチャータウン・高雄へ

連載:編集部日誌 in 台湾

#編集部日誌 in 台湾
Day21/台湾の川崎?移住先No.1?
カルチャータウン・高雄へ

People : 津賀真希(TRANSIT)

TRAVEL&READ

2024.10.22

5 min read

2024年12月発売のTRANSITは「台湾特集」!
編集部は雑誌制作のために約1カ月の間、台北に拠点を移し、台湾の東西南北を旅します。
TRANSIT.jpでは、編集部メンバーが日替わりで「編集部日誌 in 台湾」をお届けしていきます。

こんにちは!後半チームで数日前に台北入りして、今は台湾南部の取材をしていて高雄市にいます。つい「たかお」って言ってしまうんですが、「カオシュン」と読みます。台南市より南にあって、台北に次いで2、3番目に人口が多いんだとか。
 
今、台湾の人の間では台湾の南側が移住先として注目されているそうで、台南、台中、そして高雄も人気の街なのだとか。

台北駅前で買った麻辣おにぎり(揚げパンと高菜が入っていておいしい)をもって、台湾高速鉄道で高雄に移動中。約2時間半ほどの電車の旅。

日本に住んでいる台湾の人に「高雄ってどんなところ?」と聞いたら、「うーん、神奈川の川崎みたいなところかな」って言っていた。同じ質問を台北の書店員の女の子にしてみると、「大きなコンサートホールがあって音楽を聴きに何度か行ったことがあるよ。でも街のことはよく知らないんだよね」と。そういえば、日本の知人も高雄映画祭があって、ちょうど高雄に来ていると言っていた。
 
人がいっぱい住んでいて、普通の暮らしがあって、カルチャーがある街……ということかもしれない。そんなわけで、高雄を駆け足で見ていきます!

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もともと倉庫街だった〈駁2藝術特区〉。トラムも走ってる。歩いてまわれるけどなかなかの広さ。

高雄が新しいカルチャーの街とされている理由のひとつが、いくつもの芸術施設があるから。1981年にできた市民から愛される〈高雄市立文化中心〉、2018年に軍施設を改修した現代美術館の〈金馬賓館當代美術館/ALIEN Art Centre〉、2021年に港にできた白い蜂の巣のような姿が目印のコンサートホール〈高雄流行音樂中心〉など。いろんな時代の建築に出会える街でもあります。
 
そんななか海辺の倉庫街を改修した〈駁2藝術特区〉へ行ってみることに。ここは複数のギャラリーが集まっているエリアで、映画館や誠品書店、カメラショップ、自転車用品店、アパレルショップ……などがある。今は台湾漫画のエキシビションをやっているというのでギャラリーを覗いてみる。
 
台湾漫画というと、高研(ガオ・イェン)さんの作品は読んだことがあるけど、他にはどんな人がいるんだろう……?

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高研さんの作品『緑の歌』。はっぴいえんど、細野晴臣、村上春樹……日本カルチャー好きな主人公の子たちの日常が眩しい。高研さんは、村上春樹さんのエッセイ『猫を棄てる 父親について語るとき』の装丁画を描いたことでも知られている。

と思ったら、ざくざくいました! 台湾華語は読めないけど、どの作品も世界観があって絵が緻密で美しい。日本語で訳されてるものもあるんだろうか……あとで調べてみるとしよう。

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エキシビションで見かけた台湾漫画。高雄市内で〈BOOKING〉という漫画喫茶を見つけたけど、店員さんいわく日本の漫画中心とのこと。うれしい思いと、台湾のも知りたい気持ちと。

そして行ってみたかった高雄の書店〈三餘高雄書店/TAKAOBOOKS〉へ向かう。1、2階が書店、3階はイベントスペースで講座が開かれているよう。地下にはギャラリーもある。
 
店内へ一歩足を踏み入れると、台湾の書籍、雑誌、ZINEがずらり。あれもこれもほしい……けど、持ち帰るのが大変なので、絞りにしぼって購入。

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左は高雄の旧市街・鹽埕(イェンチェン)を朝昼晩の時間帯で特集した3冊セットの『塩埕老派生活指南』。台北の雑誌図書館〈boven雜誌圖書館〉で購入。高雄をテーマに雑誌をつくっている『大雑誌 megao』を〈三餘高雄書店〉で購入。いずれも高雄にある編集チームがつくっている。

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そして食をテーマにしたこんな雑誌も。

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『鹽埕老派生活指南』で取り上げられていた鹽埕が気になって、もともと行きたかったカフェ〈小堤咖啡〉もあったので、ぐるぐるそのあたりを歩いてみる。駁2藝術特区からも近いけど、こちらはぐっと生活感&ヴィンテージ感がある。
 
路地が奥まで延びていて、小路の明かりに心惹かれて歩いていくと、地元の人で賑わう市場、サバヒー食堂や、洋服の修繕店、学生服店などがある。

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いろいろ書きたいのだけど、ここでタイムアップ……!取材のために列車に乗ってでかけます。高雄の話のつづきは、本誌の台湾特集内の小冊子『南台湾Guide(仮)』で。

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Kei Taniguchi

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