2024年12月発売のTRANSITは「台湾特集」!
編集部は雑誌制作のために約1カ月の間、台北に拠点を移し、台湾の東西南北を旅します。
TRANSIT.jpでは、編集部メンバーが日替わりで「編集部日誌 in 台湾」をお届けしていきます。
こんにちは!後半チームで数日前に台北入りして、今は台湾南部の取材をしていて高雄市にいます。つい「たかお」って言ってしまうんですが、「カオシュン」と読みます。台南市より南にあって、台北に次いで2、3番目に人口が多いんだとか。
日本に住んでいる台湾の人に「高雄ってどんなところ?」と聞いたら、「うーん、神奈川の川崎みたいなところかな」って言っていた。同じ質問を台北の書店員の女の子にしてみると、「大きなコンサートホールがあって音楽を聴きに何度か行ったことがあるよ。でも街のことはよく知らないんだよね」と。そういえば、日本の知人も高雄映画祭があって、ちょうど高雄に来ていると言っていた。
人がいっぱい住んでいて、普通の暮らしがあって、カルチャーがある街……ということかもしれない。そんなわけで、高雄を駆け足で見ていきます!
高雄が新しいカルチャーの街とされている理由のひとつが、いくつもの芸術施設があるから。1981年にできた市民から愛される〈高雄市立文化中心〉、2018年に軍施設を改修した現代美術館の〈金馬賓館當代美術館(ALIEN Art Centre)〉、2021年に港にできた白い蜂の巣のような姿が目印のコンサートホール〈高雄流行音樂中心〉など。いろんな時代の建築に出会える街でもあります。
そんななか海辺の倉庫街を改修した〈駁2藝術特区〉へ行ってみることに。ここは複数のギャラリーが集まっているエリアで、映画館や誠品書店、カメラショップ、自転車用品店、アパレルショップ……などがある。今は台湾漫画のエキシビションをやっているというのでギャラリーを覗いてみる。
台湾漫画というと、高研(ガオ・イェン)さんの作品は読んだことがあるけど、他にはどんな人がいるんだろう……?
と思ったら、ざくざくいました! 台湾華語は読めないけど、どの作品も世界観があって絵が緻密で美しい。日本語で訳されてるものもあるんだろうか……あとで調べてみるとしよう。
そして行ってみたかった高雄の書店〈三餘高雄書店/TAKAOBOOKS〉へ向かう。1、2階が書店、3階はイベントスペースで講座が開かれているよう。地下にはギャラリーもある。
店内へ一歩足を踏み入れると、台湾の書籍、雑誌、ZINEがずらり。あれもこれもほしい……けど、持ち帰るのが大変なので、絞りにしぼって購入。
いつも高雄をテーマに雑誌をつくっている『大雑誌 megao』。左は高雄の旧市街・鹽埕(イェンチェン)を朝昼晩の時間帯で特集した3冊セットの『鹽埕老派生活指南』。いずれも高雄にある編集チームがつくっている。
そして食をテーマにしたこんな雑誌も。
『鹽埕老派生活指南』で取り上げられていた鹽埕が気になって、もともと行きたかったカフェ〈小堤咖啡〉もあったので、ぐるぐるそのあたりを歩いてみる。駁2藝術特区からも近いけど、こちらはぐっと生活感&ヴィンテージ感がある。
路地が奥まで延びていて、小路の明かりに心惹かれて歩いていくと、地元の人で賑わう市場、サバヒー食堂や、洋服の修繕店、学生服店などがある。
いろいろ書きたいのだけど、ここでタイムアップ……!取材のために列車に乗ってでかけます。高雄の話のつづきは、本誌の台湾特集内の小冊子『南台湾Guide(仮)』で。
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