2024年12月発売のTRANSITは「台湾特集」!
編集部は雑誌制作のために約1カ月の間、台北に拠点を移し、台湾の東西南北を旅します。
TRANSIT.jpでは、編集部メンバーが日替わりで「編集部日誌 in 台湾」をお届けしていきます。
次号制作のため、台湾へお引っ越し中の編集部。今回の滞在にはもうひとつのミッションが。それは先発組が飛び立ったあと、日本での会話がきっかけだった。私と同じく後発組の編集者Hの思いつきで、滞在中に何かイベントができないだろうかという話に。なにやら台北滞在の様子をアップしているSNSで、台湾の方々からとてもいい反応がもらえているというのだ。台湾の読者に直接会うことができたら確かに楽しそう。だけど、出発まで残り2週間と少し。「今から準備間に合うのか?」と半信半疑のまま、慌ててイベント開催してくれそうな場所をリサーチすることに。
その後、関係者の方につないでいただいたり、台北滞在中の編集部員たちに実際にお店まで足を運んでもらったりしながら、驚くべきスピードで話がまとまっていった。しかも開催が決まったイベントは2つ。台湾の人たちの決断力の早さに衝撃を受けた出来事だった。
最初に開催したのは、 台北市・大直エリアに昨年オープンした商業施設「NOKE 忠泰樂生活」内にある〈TSUTAYA BOOKSTORE 大直NOKE店〉と共催のトークイベント。登壇者は編集部員2人に加え、制作に関わってくださっている台湾人写真家の康志豪(Kris Kang)さん、司会には台北在住の文筆家・栖来ひかりさん、通訳には張克柔さんをお迎えできることになり、準備は整った!しかしイベント前夜になると、登壇する編集者2人と火鍋をつつきながら「本当にお客さん来てくれるのかな」とだんだん弱腰に……。
TSUTAYAの担当の方が、開放感のある大きなスペースを用意してくださったこともあり、ドキドキは増すばかり。そして迎えた当日。開場時間を過ぎた頃から少しずつお客さんが集まり出してきて、始まる頃にはなんと100人ほどのお客さんが!
トークの内容は、TRANSITの紹介からはじまり、TRANSITがなぜ台湾に着目したのか、取材や滞在を通して感じたことなど。話を真剣に聞いてくださっている参加者の姿に胸が熱くなっている。質問タイムでも次々に手を挙げてくださったり、また編集部からみなさんに質問する場面があったりと、終始和やかな雰囲気のまま終了。終わったあとも、続々と登壇者と話をしに来てくださる読者の方々。なんて幸せな時間!
そして、トークイベント翌日にはイベント第二弾がスタート。お世話になったのは台北市・東区エリアにある隠れ家的な雑誌図書館〈boven雜誌圖書館〉さん。ヨーロッパや日本、そして台湾などの雑誌が1万冊以上も貯蔵されていて、利用料を支払うと好きなだけ雑誌を読むことができ、会員になると雑誌を借りることができるスペース。「TRANSIT Caravan in Taipei」と題して、TRANSITのバックナンバーを読むことができる特設コーナーを設け、TRANSIT最新号やバックナンバー、写真集やTRANSITオリジナルグッズを販売するポップアップイベントを2日間に渡って開催した。
期間中、台湾の読者の方、台湾在住の日本の読者の方、そして今回TRANSITのことを初めて知ったという方など、本当にたくさんの方が代わる代わる足を運んでくれた。TRANSITの制作に興味をもってくださっている方も多く、バックナンバーを見ながら「この国の取材はどんな感じだった?」とか「この表紙はどうやって決めたの?」なんていう話に花が咲いたり、また私たちも台湾のことをいろいろ教えていただいたり、こうやって読者の方と交流をもつことができるなんてこのうえない喜びだ。たくさんの温かい言葉をかけていただき、また編集部へお土産を持ってきてくださったりと、TRANSITが台湾でこんなにも愛されていることを実感することができた最高の3日間。今振り返ってみても、本当に愛しかなかったな、と思う。
TSUTAYA BOOKSTORE、bovenのスタッフの皆様、本当にお世話になりました。そして、イベントにお越しくださった読者のみなさんには感謝しかありません。12月発売の台湾特集、楽しみにしていてくださいね!
TSUTAYA BOOKSTORE 大直NOKE店
住所
boven雜誌圖書館
住所
MAP