1988年4月10日、瀬戸内海をまたぎ、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋が開通しました。
2025年で37周年を迎える瀬戸大橋。岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ高速道路で、車も列車も走る二層構造が大きな特徴です。
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3つの吊橋と2つの斜張橋、1つのトラス橋から成る世界最大級の鉄道併用橋、瀬戸大橋。実は、瀬戸大橋が繋ぐ5つの島のうち、与島(よしま)・岩黒島(いわくろじま)・櫃石島(ひついしじま)の3島に降りることができるのをご存知でしょうか?
そんな瀬戸内の穴場の魅力をご紹介。
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瀬戸大橋の中央に位置し、唯一車で降りることのできる島。与島、小与島は与島石の採掘が盛んで、豊臣秀吉の検地の際には5ヶ所ある「御用石帳場」の1つに数えられたほど。浦城集落のあちこちにある立派な石垣が島の繁栄を物語ります。島への入口である与島PAに車を止めて、ぜひ島内を散策してみてください。
© Gohachiyasu1214
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アクセス方法は、バスとエレベーターのみ。バスで瀬戸大橋を渡り、橋の上にあるバス停で降りたら、エレベーターで地上へ向かいます。55人が生活を営むこの島は上野動物園ほどの大きさで、30分ほどで一周できるのも魅力の一つ(2022時点)。島の名前の由来になった「閃緑岩」がゴロゴロ転がる黒浜は、瀬戸大橋を臨むことができる穴場スポット。島内にある民宿では、美味しい魚料理をいただきながらゆったりとした島時間を楽しむことができますよ。
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塩飽諸島最北端に位置する漁業の島。島の南部には島名の由来である櫃岩が佇み、源平合戦の際に平家の武者がこの石の下に宝物を隠し、3人の姫を島にかくまったと伝えられています。1月下旬に開催される”ももて祭”は香川県の無形民俗文化財。全国的にも珍しい白紙に角型の的を射る神事が行われます。ぜひお祭りに合わせて訪れてみてはいかがでしょう。
Yayoi Arimoto
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Yuki Kumagai
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