今日は聖エフィジオ祭の日。イタリア半島の西に浮かぶサルディーニャ島で、5月1日に始まり4日に最終日を迎えます。
© Cristina Simone
この祭りが始まったのは1652年のこと。その年、サルディーニャ島はペストの大流行に苦しんでいました。そこで島民たちは、1世紀にサルディーニャでキリスト教を布教して殉教した守護聖人、エフィジオに祈りを捧げます。
「ペストを収めてくれれば永遠に感謝の意を伝える」と誓約すると、たちまちペストが消えていきました。それ以来360年ものあいだ、誓約を果たすために祝祭を開催しているそうです。
© Cristina Simone
見どころは、「世界一」ともいわれる長さを歩くパレードです。島全土から集まった70以上のグループが、それぞれの地域の伝統衣装を身につけて行列を成します。先頭には聖エフィジオの像を乗せた山車が掲げられ、カラフルな花びらで敷き詰められた石畳を歩きます。
© cristianocani
パレードはサルディーニャ島の州都カリアリからスタートします。目的地は、かつて聖エフィジオが殉教した町ノーラ。30km離れた2つの街を往復するので、合計なんと60km! 3000人を超える行列が60kmを歩くというのは、他では見られないスケールです。
© Cristina Simone
普段はなかなか耳にすることのないサルディーニャ島。実は地中海ではシチリア島に次いで二番目に大きな島であり、近頃はリゾート地としても評価されています。ひときわ賑わう祭りの期間に訪れてみてはいかがでしょうか。
© Eduard Marmet
Yayoi Arimoto
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