5月8日は、フランスの画家、ポール・ゴーギャンの命日。
ゴーギャンの画家人生のなかでも有名なエピソードは、南仏アルルにある「黄色い家」でのフィンセント・ファン・ゴッホとの共同生活。二人はお互いを描いた作品を残すほど尊敬しあっていましたが、ゴッホの耳切事件をきっかけにたった2ヶ月で破綻します。
アルルの街
© Patrick Müller
旅好きとしても知られているゴーギャン。パナマやカリブ海のマルティニーク島などを訪れ、情景を明るい色彩で描きました。なかでも愛したのがタヒチ。晩年にはこの地に移り住み、現地の住民をモデルにした肖像画や、南国らしい風景を描いた作品を数多く生み出しました。ゴーギャンの特徴であるメッセージ性の強さを象徴する代表作『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』が作られたのもこの地です。
『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』(ボストン美術館所蔵)
「南太平洋の楽園」と呼ばれ、世界有数のリゾート地として知られるタヒチ。青く透き通った海や熱帯の緑に覆われた山々に囲まれています。南国リゾートの象徴である水上バンガローは、実はタヒチ発祥。窓を眺めれば、誰もが憧れる非日常的な空間が広がります。
© Darren Puttock
タヒチでの生活をまとめた本『ノアノア』も執筆したゴーギャン。美しい楽園での彼の生活を垣間見れば、作品の奥行きがぐっと深まるかもしれません。
Yayoi Arimoto
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