今、どんな記事をつくってる? 週末はどこへ行ってた? 最近気になっていることは? などなど、TRANSIT編集部のオンオフの日々をお届けします。
現在、編集部は2026年3月発売のベトナム特集に向けて、現地で滞在制作中。ベトナムにいる間は、編集部日誌を毎日更新!
今回は取材でベトナム中部を旅した編集部・小野がお送りします。中部でやみつきになった、ある飲み物とは……?
Text:Haruka Ono(TRANSIT)
レポに入る前に、この旅で周りの方々にあまりにもいろいろなものを借りすぎている(現金、充電、テザリング、服、爪切りetc.)ことにお礼とお詫びを申し上げます。(今いるホーチミンのエアビーの部屋のプラグも充電できない。なぜ……)
1月19日にホーチミンに到着してすぐ、中部のフエ、ホイアンの取材のためダナン空港に飛び、24日にホーチミンに戻ってまいりました。クアンチ省のラオス国境近くの村に滞在し、ホーチミン班の楽しげな投稿を横目に山奥のバンガローに泊まったりもしておりました。でも、今回の特集で中部を旅したのは私だけ。ハノイやホーチミンでは出合えないであろう光景をたくさん見てきましたので、ぜひ誌面を楽しみにしていただきたいです。
そして中部には、ハノイともホーチミンともまた異なる食文化がありました。ということでフエやホイアンで食べたものの記録をここに。どれもこれもおいしかった!
フエといえば「ブン・ボー・フエ」。春雨より少し太い米粉の麺(ブン)に牛肉をのせた汁麺のこと。日本でいうラーメン的な存在で、とても人気かついろんなバリエーションがあるらしいです。
フエではシジミ(hến)料理も多く、シジミまぜご飯の「コム・ヘン」が有名だそうですが、これも○○・ヘン(失念)でシジミを炒めたような料理。パリパリの米粉のお煎餅と一緒に食べます。ビールが進む味。
これはホイアン名物「ホワイトローズ」というエビワンタンみたいな料理の揚げたバージョン。ビールのおとも。
これは中部特有ものではないかもしれませんが、ベトナム版BBQ。屋台で好きな串を選んで焼いてもらいます。若者に人気。
これも中部特有のものではないかもしれませんが、ホイアンの朝市でなんとなく買ったちまき。豆のペーストと豚の脂身が餅米で包まれています。宮廷料理は豚の赤身が多く使われていたことを考えると、脂身は庶民の食べ物だったのでしょうか。
これもベトナム全土にあるものですが、焼いた丸鶏1羽を餅米で卵型に包み、さらにそれを揚げたもの。なんでそんなこと思いつくんでしょうね。ハサミで一口大に切って、刻んだライムリーフを加えたタレといただきます。鳥の頭は、肉が新鮮な証拠として置かれます。食べる人もいるそう。
コーヒー農家さんのお宅にお呼ばれして、農家さん仲間と会食。茹でた豚、鶏、野菜などを、ヌクマムや山椒らしきスパイスの効いたタレといただきます。手前のグラスはベトナムの焼酎。
フエ発祥の塩コーヒー。一般的なベトナムコーヒーで使われる濃いコーヒーと練乳に、塩味のミルクフォームを加え、氷とよく混ぜていただきます。
塩コーヒーは露店でもよく売られています。
フエや中部の料理の特徴は、唐辛子の辛めの味つけ。全国的にある料理であっても、つけ合わせのタレはほんのり辛めというパターンが多いです。ベトナム料理にしてはちょっとスパイシーだな、と思う程度で、辛いものがよっぽど苦手だという人でなければ食べられないほどの辛さではありません。そしてかつての王宮があるところなので、ベトナム全土からおいしいものが集まってきた、美食の街です。
なんといっても塩コーヒーですね。以前ホーチミンでも飲んだことがあったのですが、これがもう天才的においしい。数年前にフエのとある店が創作し今やベトナム中に広まっているそうですが、それも納得です。日本でも流行ってほしい。おいしすぎて見かけるたびに飲んでいたら、雨で身体が冷えたことも相まって、最終日に胃をやられました。
ハノイ班の日誌にもあったけど、ベトナム人はおいしいものを編み出すセンスがすごいな、としみじみ感じます。食材が豊かだから素材そのものだけでもおいしいはずなのに、さらに無限にアレンジしてしまう。苦味、酸味、塩味、甘味、旨味など複数の味覚を掛け合わせるバランス感覚になにか特有のものがありそうです。
フエもホイアンも、貴重な史跡が多く残り、観光客は多いけど街は清潔。とくにフエは地元の人が古い街並みや文化を大切にしていることが伝わってきました。ベトナムや東南アジア初心者にもとても旅しやすい街だと思います。何か注意点があるとすれば、塩コーヒーの飲み過ぎに気をつけろということぐらいです。
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