今、どんな記事をつくってる? 週末どこ行ってた? 最近気になっていることは? などなど、TRANSIT編集部のオンオフの日々をお届けします。
今週は、サウナ好き営業部・越が夏の終わりに訪れた、スウェーデンのサマーハウスでのお話。
Photo & Text: Haruumi Koshi (TRANSIT)
2025年9月、ストックホルム。
ライフスタイルブランド〈イノベーター〉の現地撮影に立ち会うべく、夏の終わりのスウェーデンを訪れていた。TRANSITでは毎回取材先で撮影もしているのだけど、イノベーターがスウェーデン生まれのブランドということもあって、今回はストックホルムで腰を据えての撮影となり、私も現地に向かったのだった。
撮影のモデルになってくれたのはストックホルムに住む姉弟だった。撮影初日はストックホルム中央駅や、観光の定番エリアである旧市街ガムラスタンで撮影、2日目は雰囲気を変えるため、モデルの姉弟の家族が代々受け継いできたサマーハウスで撮影をすることになった。
ストックホルムの中心地での撮影。天気もよくスウェーデン国旗が空に映える。
首都ストックホルムから1時間ほど車を走らせると、ストックホルムっ子たちが短い夏を存分に楽しむためのサマーハウスが点在するアーキペラゴ(群島地域)の入り口に差し掛かる。
サマーハウスに到着した私たちを出迎えてくれたのは、スウェーデンの伝統料理の数々だった。正直なところスウェーデン料理と言えばミートボールくらいしかピンと来ておらず、食事への期待もそこそこに出発した旅だった。
そこで口にしたスウェーデン人の優しさが込められた料理は、見た目も鮮やかでどれも絶品だった。
食事と撮影をひと通り済ませ、みんなでシナモンロールとコーヒーで本場のフィーカを楽しんでるときに、不意に声をかけられた。
フィーカを楽しむヒューゴ。
「サウナに入らないか?」
そう、私はTRANSITのととのいおじさんこと(台湾でもサウナレポートを投稿)、サウナ好き営業部Kである。
スウェーデンは北欧の国ということもあり、サウナ好きな人がたくさんいる。そんな国に来たにも関わらず、スケジュール的にサウナを半ば諦めていた私だったが、おそらく「サウナ入りたいなー、でも時間ないよなー」という心の叫びが全身から漏れ出していたのだろう。
見かねた(?)スウェーデン人男子のモデル、ヒューゴが「せっかくだから我が家のサウナに入ってきなよ、もうストーブも温めてあるから入らないわけには行かないぞ」と撮影合間にせっせと準備をしてくれていたようだった。
サウナ小屋は母屋から少し離れた崖の上に建っていた。聞くところによると、このサウナは1830年代にイギリスで建てられ、1951年にスウェーデンのこの地に移築されたものだという。なんと、200年近く前にできたサウナに入ることができるとは。
ストーブの中では炎がゆらめき、窓からは太陽に照らされた水面が見える。
サウナの中では、モデルのヒューゴと私のクライアントと共にお互いのサウナ流儀を語り合い、「このあとはもちろん眼下に見える大自然の水風呂に飛び込むよな」と互いの覚悟を確認しあった。
クライアント×スウェーデン人モデル×私、まさしくサウナ外交の三者対談が実践されたひとときであった。
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充分に汗をかいた私たちは、家族のボートが停泊している桟橋までくだり、順番に飛び込んだ。
大人たちが思いおもいのポーズで入水していく光景は生涯忘れないだろう。
ここでこの記事のタイトルに戻る。
私たちが飛び込んでいるのは、海なのか湖なのか、、事前に地図で見ていた限りではその判断がなかなかつかなかったのだ。
今回のサマーハウスは大体★マークのあたり。
地図で見る限りは海はまだ先で、川に見えるが……。
その答えは「限りなく湖に近い海」というのが、この家の持ち主たちの総意であった。
波は皆無だが、ほんの少し塩っぱい、そして割とたくさんクラゲがいる。
確かに、どちらかというと海要素が強い。
クラゲが泳ぐ海に飛び込む勇気は、十数年前にガンジス河に飛び込んだとき以上だったかもしれない。そして、案の定クラゲのヌルッとした感触が手に触れる。(刺さないクラゲで助かった。)
桟橋では各々が寝転びながら”ととのい”の時を迎えていた。
北欧の夏のアディショナルタイム、暖かく穏やかな陽気のなか、気づけば過ぎ去ろうとする夏を偲びながら、私もストックホルムっ子に少しだけ近づけたような気がした。
そして、帰国した私を待っていたのは、残暑とは程遠いサウナのような東京であった。
海でも湖でもいいから飛び込みたいー!
サウナ小屋のかわいい窓。
光に溢れる北欧の夏。
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