どんなときにもまずは健康第一。忙しく過ごす日々のなか、しっかりごはんを食べて力を蓄えてほしいということで、TRANSITで掲載してきた料理を少しずつ公開していきます。
お家で食べるごはんでも、旅を感じられるはず。
Photo : Mai Kise
Text:Tomoko Ogawa
料理研究家・冷水希三子さんのレシピをご紹介。料理家仲間でスリランカを訪れたときの思い出の味をレシピにしてくれました。スリランカのカレーについて「サラサラだから、毎日食べてても胃にもたれない、奥が深いカレー。お出汁が効いているような味なのに、たくさんの材料は使っていなくてシンプルなんです。となるとその奥深さの秘訣は、スパイスとハーブなんじゃないかと。同じ食材を使っても、スパイスとハーブの組み合わせで、全然違う味ができあがるんですよね」と語る冷水さん。現地の料理教室に参加して教わったのが「トゥナパハ」のこと。スパイスをミックスしたカレー粉のことで、トゥナパハをつくるのがカレーをつくるための第一歩。このレシピでも、シナモンをベースにしたトゥナパハを使います。シナモンのチキンカレーとビーツのカレー、ぜひご自宅で挑戦してみてください!
カレーリーフ…………..15枚
ランペ…………………….大さじ1 *省略可
コリアンダーシート…大さじ4
クミンシード…………..大さじ2
マスタードシード…….小さじ2
フェンネルシード…….大さじ1/2
シナモンスティック… 2cm(ほぐす)
カルダモン………………5個
クローブ…………………. 8個
メティ……………………..少々
ナツメグ………………….少々
作り方
❶カレーリーフとランペは軽く煎って水分を飛ばしてから、その他の材料と一緒にパウダーになるまで挽く
❷ ❶のままでもいいし、ローステッドトゥナパハのときはパウダーを煎る
鶏もも肉………………..800g
タマネギ………………..1/3~1/2個
青唐辛子…………………1本
ココナッツオイル…….大さじ3
シナモンスティック…..2本
カレーリーフ…………… 20枚
水……………………………450mℓ
A
・トゥナパハ *煎ったもの…….大さじ1
・ターメリックパウダー……….小さじ1
・チリペッパー……………………小さじ1/3
・ブラックペッパーパウダー…小さじ1/2
・粒マスタード…………………..小さじ1
・塩…………………………………..小さじ1
B
・タマリンド…….20g
・熱湯………………100mℓ
C
・ショウガ…….1片(すりおろし)
・ニンニク…….1片(すりおろし)
・塩………………小さじ1/2ほど
作り方
❶鶏肉は皮と脂をとり除いてAをもみ込む。Bは合わせておく。タマネギはスライスしてざく切り、青唐辛子は小口切りに切っておく
❷ ❶の鶏肉にBを漉したものをもみ込んで30分おく
❸鍋にココナッツオイルを入れて熱し、シナモンスティックを入れ香りが立ってきたら、タマネギを炒めカレーリーフと青唐辛子を入れ、炒めて色づいてきたらCを加え炒める
❹鶏肉を加え炒め、水を加え30分~1時間ほど煮る
❺お好みでライスを添える
ビーツ……………………..200g
塩……………………………2g
ココナッツオイル…….大さじ1と1/2
マスタードシード…….小さじ1
カルダモン……………..3個
レモングラス…………..1本
水………………………….大さじ2~3
レモン汁………………..小さじ1
ココナッツミルク……大さじ3
作り方
❶ビーツは、皮をむいて太めの千切りにして、塩をもみこんで30分以上おく
❷鍋にココナッツオイルを入れて火にかけ、マスタードシードを入れて弾けてきたら、 カルダモンとレモングラスを割ったもの、次いでビーツを加えて炒め、 少ししたら水を加え、蓋をして蒸らし炒める
❸甘みが出てきたら、レモン汁と汁を絞ったあとのレモンの皮、ココナッツミルクを加え蒸らして煮て、塩で味を調える
冷水 希三子(ひやみず・きみこ)
料理家 。レストランやカフェ勤務をへて独立。季節の味を大切にした”また食べたくなる料理”が評判。著書に『スープとパン』『さっと煮サラダ』『ちょっと贅沢なおもてなしレシピ』など。
料理家 。レストランやカフェ勤務をへて独立。季節の味を大切にした”また食べたくなる料理”が評判。著書に『スープとパン』『さっと煮サラダ』『ちょっと贅沢なおもてなしレシピ』など。