2026年7月、8月、9月の
世界の旅したくなるお祭り15選! 
牛追い祭り、スパイスマス、トマト祭り…more!

web特集|月刊TRANSIT「世界の祝祭を旅して」

2026年7月、8月、9月の
世界の旅したくなるお祭り15選!
牛追い祭り、スパイスマス、トマト祭り…more!

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2026.01.06

5 min read

世界各地には、その土地の風土や信仰、人びとの熱気が織りなすユニークな「お祭り」が存在する。
アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オセアニアの伝統行事から現代社会が生み出したユニークなイベントまで、地球の隅々で繰り広げられるお祭りについて、月ごとに解説していく。

ここでは、2026年の7月、8月、9月の世界のお祭りを15こピックアップ。有名な牛追いやオクトーバーフェストはもちろん、ひたすらトマトをぶつけ合うトマト祭りや携帯電話投げ選手権など、一風変わったお祭りも勢揃い。

*本記事の内容は、掲載時点での参考情報です。正確な開催日程・場所・内容については、各お祭りや自治体の公式発表をご確認ください。

Text:Takamasa Kujirai Edit:TRANSIT

7月のお祭り

1.
🇨🇦カルガリー・スタンピード/Calgary Stampede

🗓2026年7月3日-12日予定 *毎年7月頃
📍カナダ・カルガリー
🔗参考リンク

「地上最大の野外ショー」を謳うカウボーイの祭典。1912年にアメリカ人ロデオマンが、“失われつつある西部開拓文化”を伝えるために始めた。数百頭の馬がダウンタウンの街を行進するパレードは圧巻。賞金総額200万ドルの世界一高額なロデオ大会のほか、馬に乗って樽の周囲を回るバレルレーシング、カウボーイたちが食材を運んでいた幌馬車を使ったチャックワゴンレースなど、人と動物のたくましさを実感できる。
 
そのほか、移動遊園地やモトクロスショー、音楽フェス、先住民の伝統文化体験などさまざまなエンターテインメントが集結。カウボーイカルチャーを軸に、世代を問わず楽しめるイベントになっている。

©Danteling

©Bernie

©Bernie

©Beckstead

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2.
🇵🇹牛追い祭り(赤いチョッキの祭り)/Festa do Colete Encarnado

🗓2026年7月3日-5日 *毎年7月最初の週末
📍ポルトガル・リスボン近郊のヴィラ・フランカ・デ・シーラ
🔗参考リンク

闘牛が盛んなヴィラ・フランカ・デ・シーラ(Vila Franca de Xira)で、1932年から続く牛追い祭り。お祭りの名前の由来にもなっている「赤いチョッキ」は牛飼いの民族衣装で「カンピーノ」と呼ばれている。リバテージョ平原の牛飼い、牛、馬、大地を称えるために始まったお祭りだ。
 
闘牛場で闘牛が行われ、さらには街にも牛が放たれる。赤いチョッキを身にまとって馬に乗る牛飼いやお祭り参加者が、牛とともに狭い路地を駆け抜ける光景は刺激的で、街は熱狂に包まれる。
 
またパレードでは、牛飼いたちの卓越した馬術も披露され、観客を盛り上げる。さらに、広場では昼夜問わず音楽ライブやダンスショーなども行われ、ポルトガル名物のイワシ料理などの屋台も並び、夜明けまで賑わう。

©Henrik W

©Henrik W

©Colete Encarnado

©Colete Encarnado

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3. 🇪🇸牛追い祭り(サン・フェルミン祭)/Fiesta de San Fermín

🗓毎年7月6日-14日頃
📍スペイン・パンプローナ
🔗参考リンク

パンプローナの守護聖人・聖フェルミンの宗教儀式が起源。14世紀以降に始まった牛追い「エンシエロ」が有名になり、スペイン三大祭の一つになった。
 
アーネスト・ヘミングウェイの小説『日はまた昇る』の舞台になったことを機に、世界的にも知られるようになったお祭り。「チュピナソ」と呼ばれるロケット花火の打ち上げで開幕。市庁舎前の広場には、白い服と赤いスカーフを身に着けた人びとが埋め尽くす。翌日からは毎朝8時に牛追いが始まり、サント・ドミンゴ通りからパンプローナ闘牛場までの約850mを約3分で大勢の参加者と牛たちが駆け抜ける。
 
また、牛追い以外にも、4mを超える巨大人形「ヒガンテス」のパレードも見もの。巨大な人形が伝統音楽に合わせて踊る。

©Antonio Rodríguez Fernández

©iaramburu

©Antonio Rodríguez Fernández

©Antonio Rodríguez Fernández

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4.
🇳🇿マオリの新年マタリキ/Matariki

🗓2026年7月10日 *毎年5月下旬から7月上旬
📍ニュージーランド各地
🔗参考リンク

ニュージーランドの先住民マオリにおける一年の始まり。「マタリキ」とは、マオリ語で「プレアデス星団」を意味する言葉。日本では「昴」と呼ばれ、秋から春先にかけて観測できる。プレアデス星団はマオリの神話にも登場する重要な星団で、主な星には自然や故人、食べ物に関する意味が与えられている。そのため、マオリはこの日、亡くなった人を偲び、今あるものに感謝を捧げ、新年の喜びを祝う。
 
2022年にはマタリキがニュージーランドの祝日に制定された。先住民ではない現地の人びとにとっても身近な行事になっていて、街ではマーケットが開かれたり、フードイベントやマオリの文化体験などの催しが行われる。

©Kristina D.C. Hoeppner

©Kristina D.C. Hoeppner

©Geoff McKay

©Kristina D.C. Hoeppner

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5.
🇲🇳ナーダム祭/Naadam Festival

🗓毎年7月11日-13日頃 *各地の祭りは6月下旬から7月下旬にかけて開催
📍モンゴル・ウランバートルや各地
🔗参考リンク

モンゴルの遊牧民文化を象徴する祭典。6月下旬から7月下旬まで国内各地で行われているが、ウランバートルのナーダム祭がモンゴル最大規模となっている。
 
ナーダム祭の主なイベントは、モンゴル相撲・競馬・弓。モンゴルの遊牧民が伝統的に行なってきた。モンゴル相撲では強靭な肉体を、競馬では騎乗技術を、弓ではその集中力と狩猟の腕前を披露する。遊牧民族として必要不可欠な要素であり、それぞれの優勝者は大統領より表彰される。
 
ちなみに競馬に参加するのは、6歳から12歳の子どもたち。幼いながらに見事に馬を操って、約30kmもの草原を駆け抜ける姿には驚きと感動を覚えるはず。

©Ben Smethers

©Joseph Kiesecker

©Scott

©Ben Smethers

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6.
🇯🇲レゲエ・サム・フェスティバル/Reggae Sumfest

🗓2026年7月12日-18日予定 *毎年7月頃
📍ジャマイカ・モンテゴ・ベイ
🔗参考リンク

レゲエの生みの親のひとり、ボブ・マーリーの故郷で行なわれる世界最大級のレゲエ・フェスティバル。かつて開かれていた「レゲエ・サンスプラッシュ」が開催困難になったことをきっかけに、1993年に新たなレゲエフェスとして始まった。
 
初回から国際的なスターが出演し「地球上でもっとも偉大なレゲエショー」といわれるまでになった。夜通しのライブやビーチパーティに加えて、ストリートダンスや真っ白なドレスコードが設けられたオールホワイトパーティなど、さまざまなイベントが1週間、毎晩行われる。レゲエの本場ジャマイカで、レゲエ音楽の熱狂とレゲエ文化の奥深さを肌で実感できるイベントだ。

©Andy Images

©Andy Images

©Andy Images

©maxinedmgreaves

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7.
🇨🇦世界サンタクロース会議/World Santa Claus Congress

🗓2026年7月20日-23日予定 *毎年7月頃
📍カナダ・ナイアガラフォールズ
🔗参考リンク

グリーンランド国際サンタクロース協会から認められた世界各国の100人以上のサンタクロースが集まるイベント。会議の目的は、クリスマスに向けた準備。その年のプレゼントの内容などの情報共有。そして子どもたちとの交流だ。
 
集まったサンタたちは、パレードを行ったり、真夏のクリスマス会に参加したりと、子どもたちに笑顔を配る。例年、デンマークにある世界最古の遊園地「バッケン」で行われてきたが、2026年はカナダで行われる予定。ちなみに参加するサンタは自宅からサンタの衣装を着ていく必要があるため、途中の交通機関でもサンタに出会える可能性がある。

© Kathy Lovin

8.
🇰🇷保寧マッドフェスティバル/Boryeong Mud Festival

🗓毎年7月から8月頃
📍韓国・保寧
🔗参考リンク

貝殻でできた白浜が有名な、韓国中部の西海岸にある大川海水浴場。リゾート地やマリンスポーツ目的で人が集まる大川海水浴場だが、その海中に沈む泥はイスラエルの死海よりもミネラル成分が豊富で粒子が細かく、街の名産物にもなっている。
 
そんな泥に全身まみれて楽しむのが、このマッドフェスティバル。泥相撲や泥フットボール、泥のボディーペインティング、泥で滑る巨大滑り台など、600トン以上の泥を使ったさまざまなアクティビティが楽しめる。
 
美容効果も期待できることから女性にも人気で、国内外から100万人以上の観光客が訪れるという。1998年から始まったが、今では韓国の夏を代表する祭りとして世界的に知られている。

©Byoung Wook - Toughkid Kim 김병욱

©worknplay inc

©Jirka Matousek

©Boryeong Mud Festival

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8月のお祭り

9.
🇫🇮携帯電話投げ世界選手権大会/Mobile Phone Throwing World Championships

🗓毎年8月頃
📍フィンランド・サヴォンリンナ

世界的携帯電話メーカー・NOKIAのお膝元で2000年から始まったのが、このイベント。飛距離を競う部門や、携帯電話を投げるフォームの芸術性や独創性を競うフリースタイル部門もある。
 
ちなみに投げる携帯電話は主催者が用意。形も重さもさまざまだが、220g以上と定められている。世界記録は、ベルギーのアスリートが叩き出した110.42m。使用済み携帯電話のリサイクルの一環として始まった大会だが、電子機器によって湧き上がるストレスをぶつけるかっこうの機会になっている。
 
老若男女問わず愛されているこのスポーツは、フィンランド各地で国内大会が行われるだけでなく、海外でもときおり開催されている。

© husin.sani

10.
🇬🇩スパイスマス/Spicemas

🗓2026年8月1日-11日予定 *毎年8月上旬頃(奴隷解放記念日と同時開催)
📍グレナダ・セントジョージ
🔗参考リンク

カリブ海に浮かぶ島国グレナダは、かつてイギリスの植民地で、ナツメグなど香辛料の栽培が盛んなスパイス・アイランドだ。そんなグレナダで行われているのが「スパイスマス」。植民地時代に奴隷だった人びとの解放を祝う祭りだ。
 
見どころは、夜明けとともに始まる行列に現れる「ジャブジャブ」。彼らは顔まで泥や油を塗って全身真っ黒。首にチェーンをかけ、角のある兜をかぶったその姿は、奴隷から解放された瞬間に喜びで道に躍り出た人びとを再現しているのだとか。子どもも大人も、ジャブジャブスタイルで街を練り歩く姿からは、自由を取り戻した誇りがうかがえる。夕方には、明るい色の衣装や照明器具を身に着けて行列を歩く「マンデーナイトマス」が行われる。煌びやかなその光景に心躍るはず。

©Caril Shannon Murrell

©Caril Shannon Murrell

©Caril Shannon Murrell

©Caril Shannon Murrell

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11.
🇱🇰ペラヘラ祭/Kandy Esala Perahera Festival

🗓2026年8月18日-28日予定 *毎年7月または8月頃
📍スリランカ・キャンディ
🔗参考リンク

古都キャンディはスリランカ仏教の中心地。ブッダの犬歯を納めたダラダー・マーリガーワ寺院は聖地になっている。夏のペラヘラ祭になると、キャンディでは約2週間にわたってお祭りムードとなる。
 
「ペラヘラ」が「行列」を意味しているように、最大の見どころは毎晩開催される大規模パレード。100頭もの象や伝統舞踊を踊るダンサーなどが数時間にわたって練り歩く。これは、この地に納められた仏歯がはるばるインドから船で海を渡り、海岸からキャンディまで象の背に乗って10日間かけて運ばれてきたことにちなんでいる。ペラヘラ祭では電飾を身にまとった煌びやかな象が仏歯を運び、当時を再現する。

©Denish C

©Denish C

©Denish C

©Doede Boomsma

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12.
🇪🇸トマト祭り/La Tomatina

🗓2026年8月26日予定 *毎年8月頃
📍スペイン・バレンシア
🔗参考リンク

スペインのバレンシア州ブニョールの街で始まった、ひたすらトマトをぶつけ合う奇祭。世界中から2万人以上の観光客が押し寄せる。トマトの使用量はなんと100トン以上にものぼるそう。街中の人びとがトマトに染まり、異様な興奮に包まれる。
 
ちなみにこのイベントは、1945年に行われた町の守護聖人・聖ルイスを祝う祭りで若者同士がケンカになり、近くの青果店にあったトマトを投げたことが起源だといわれている。
 
その翌年もなぜかトマト投げが行われ、2度も禁止になったものの、1959年から地元の公認イベントとなった。なお安全のためのマナーがあって、硬いものを持ち込まない、トマトは潰してから投げるなどのルールがあるので、しっかり学んでから参加しよう。

©Kuba Abramowicz

©Joel Duckworth

©Nick Bartlett

©Stina Kierkegaard

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13.
🇺🇸バーニングマン Burning Man

🗓2026年8月30日から9月7日予定 *毎年8月から9月頃
📍アメリカ・ネバダ州
🔗参考リンク

ネバダ州の砂漠に生み出される架空都市「ブラックロックシティ」で開催されるアートの祭典であり、コミュニティイベント。
 
会場は砂漠でインフラは何もない。貨幣経済もなく、商業活動も行われない。持ち物も制限され、サバイバルのような環境だ。そこで参加者たちは助け合いながら生活し、パフォーマンスや作品として自己表現を披露する。現代社会から切り離されたような環境で公開されるアートは、奇をてらったものばかり。これまでの価値観を覆すような出合いにあふれている。
 
祭りの締めくくりは、「ザ・マン」と呼ばれる巨大な木製人形を燃やすこと。“痕跡を残さない”という理念が徹底されていて、お祭り期間の9日間を終えると再び何もない砂漠に戻る。

©Jeremy Roush

©Dust to Ashes

©Jeremy Roush

©George Post

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9月のお祭り

14.
🇩🇪オクトーバーフェスト/Oktoberfest

🗓2026年9月19日-10月4日予定 *毎年10月の第1日曜日を最終日とする16日間
📍ドイツ・ミュンヘン
🔗参考リンク

ビールとグルメが楽しめる食の祭典として知られているけれど、その由来は結婚式にあるといわれている。1810年のバイエルン王国王太子ルートヴィヒの結婚式で、競馬とパーティが行われ、多くの市民が招待されて宴会を楽しんだという。その楽しみが忘れられなくなり、翌年以降も開催されることに。
 
もともとこの時期はビールの醸造シーズンの幕開けを祝う祭りが国内各地で行われていたため、「競馬大会と収穫祭」という名目で行われ、ミュンヘンで定着するとともに規模が拡大していった。
 
1950年からはミュンヘン市長の「O’zapft is!(オ ツァプフト イス=お酒が開いたよ)」というかけ声で始まることが恒例化していて、いまなお続いている。

©Oktoberfest

©Jason Knapik

©Mirek Pruchnicki

©Mirek Pruchnicki

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15.
🇨🇭チーズ分配祭り/Chästeilet

🗓毎年9月半ばから終わり頃
📍スイス各地、とくにベルン州ユスティスタールが有名
🔗参考リンク

アルプスの豊かな自然のもとでつくられるスイスのチーズ。夏の4カ月間、牛たちはアルプスの高地で放牧され、秋になると乳牛たちが麓に下りてくることを「牧下し」という。夏から秋に移り変わるタイミングで山小屋でチーズがつくられる。数えきれないほどのチーズが会場に並び、乳量に応じて牛の所有者に公平に配られるのが、この伝統行事だ。
 
一番多くのミルクを出した牛は、花飾りで彩られ、パレードの主役のように連れられて、人びとの祝福を受ける。会場にはバゲットやワインなどが並び、チーズの試食も。緑に囲まれた牧歌的な風景のなかで、その完成を祝いながら食べるチーズは格別。

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Yayoi Arimoto

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