ユーラシアの東から中東まで
シルクロード沿いの
アジアの郷土パン10選

ユーラシアの東から中東まで
シルクロード沿いの
アジアの郷土パン10選

EAT

2024.10.04

3 min read

中東で誕生し、時代とともに各地へ伝搬、世界の食文化を席巻したパン。自然が育み、歴史と文化により変遷を遂げ、いまやほとんどの国で食されている。世界にはいったいどれだけ多様なパンがあるのか、地域別にご紹介。

Text:TRANSIT

*本記事は、『TRANSIT65号 世界をパンをめぐる冒険 創世編』の記事の一部を抜粋しています。

シルクロードを感じるアジアの郷土パン

ユーラシアの東から中東まで、パンの種類がとても豊富なアジア。世界最大のパン消費国であるトルコ、蒸し・揚げ・焼きと多様なパンの中国、米や豆からつくるパンなど地域ごとに特色あるインドなど、パンが発展した背景の共通点を見つけることはなかなかできない。しかし、パン文化の出発点と考えられている中東とユーラシア大陸でつながるこの地は、ヨーロッパの影響も混ざり合って、パン文化にとってもっとも創造的な土地のひとつとなっている。

<p>ロープ状でドーナツ型のシルエットが特徴的なトルコ風ベーグル。サクサクとした食感とごまの風味が特徴。</p>
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<p>© Barbarossa</p>

1. シミット(Simit)/トルコ 🇹🇷

ロープ状でドーナツ型のシルエットが特徴的なトルコ風ベーグル。サクサクとした食感とごまの風味が特徴。

 

© Barbarossa

<p>ロープ状でドーナツ型のシルエットが特徴的なトルコ風ベーグル。サクサクとした食感とごまの風味が特徴。</p>
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<p>© Mor Vekinamon</p>

2. ハッラー(Challah)/イスラエル 🇮🇱

ロープ状でドーナツ型のシルエットが特徴的なトルコ風ベーグル。サクサクとした食感とごまの風味が特徴。

 

© Mor Vekinamon

<p>窯に敷いた小石の上で焼くことからペルシア語で「小石」と名付けられた。細長く、外はパリッと、中は柔らかい。</p>
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<p>© Basp1</p>

3. サンギャク(Sangak)/イラン 🇮🇷

窯に敷いた小石の上で焼くことからペルシア語で「小石」と名付けられた。細長く、外はパリッと、中は柔らかい。

 

© Basp1

<p>タンドールを使って焼く、ウズベキスタンの主食パン。『ギルガメシュ叙事詩』においても言及されるほど歴史が長い。</p>
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<p>© angela Meier</p>

4. オビ・ノン(Obi Non)/ウズベキスタン 🇺🇿

タンドールを使って焼く、ウズベキスタンの主食パン。『ギルガメシュ叙事詩』においても言及されるほど歴史が長い。

 

© angela Meier

<p>北部のラホール市で人気のストリートフードのひとつ。平たい円盤のような形の揚げパンで、クリスピーな食感が特徴。</p>
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<p>© Fookis Labs</p>

5. カトラマ(Katlama)/パキスタン 🇵🇰

北部のラホール市で人気のストリートフードのひとつ。平たい円盤のような形の揚げパンで、クリスピーな食感が特徴。

 

© Fookis Labs

<p>インド全土で食べられる平焼きの無発酵パン。インドの全粒粉アタでつくられる素朴な味はどんなおかずにも◎。</p>
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<p>© Gaurav Dhwaj Khadka</p>

6. チャパティ(Chapati)/インド 🇮🇳

インド全土で食べられる平焼きの無発酵パン。インドの全粒粉アタでつくられる素朴な味はどんなおかずにも◎。

 

© Gaurav Dhwaj Khadka

<p>ウラドダル豆と米のペースト でつくる、白くて丸い発酵蒸し パン。南インド広域で朝食の 定番として親しまれている。</p>
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<p>© Soumya dey</p>

7. イドゥリ(Idli)/インド 🇮🇳

ウラドダル豆と米のペースト でつくる、白くて丸い発酵蒸し パン。南インド広域で朝食の 定番として親しまれている。

 

© Soumya dey

<p>全粒粉の生地に、ココナッツが入ったもの。パンの塩味とココナッツの甘さが合わさり、独特の味を生み出す。</p>
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<p>© TG-mart</p>

8. ココナッツロティ(Coconut Roti)/スリランカ 🇱🇰

全粒粉の生地に、ココナッツが入ったもの。パンの塩味とココナッツの甘さが合わさり、独特の味を生み出す。

 

© TG-mart

<p>小麦粉を発酵させてつくる中国発祥の蒸しパン。諸葛孔明が考案したといわれる。日本と違い餡や具材は入ってない。</p>
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<p>© Rjanag</p>

9. 饅頭(Mantou)/中国 🇨🇳

小麦粉を発酵させてつくる中国発祥の蒸しパン。諸葛孔明が考案したといわれる。日本と違い餡や具材は入ってない。

 

© Rjanag

<p>大正時代にアメリカで製パンを学んだ田辺玄平が開発。食パンの生地で、より食べやすいものとして軍に納入された。</p>
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<p>© Yasu</p>

10. コッペパン(Koppe Pan)/日本 🇯🇵

大正時代にアメリカで製パンを学んだ田辺玄平が開発。食パンの生地で、より食べやすいものとして軍に納入された。

 

© Yasu

TRANSIT最新号『世界のパンをめぐる冒険』は、ここで紹介した世界のパン図鑑のほかにも、麦栽培の歴史や、信仰とパンのかかわりなど、世界各地のパン文化を知ることのできる特集が盛りだくさんです!ぜひ本誌をお手に取ってみてください。

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世界のパンをめぐる冒険 創世編

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