東京名物のように見えて実は地方生まれのもの、地方のものなのに東京と名づけられたもの、東京との境界が曖昧なもの。東京と地方の不思議な接点をいくつかご紹介しよう。
Text:Emiko Tanaka & TRANSIT
出羽国の思想家・佐藤信淵が「江戸に首都をおいて王城の地となし、もって『東京』と改称すべし」と書に記し、それを大久保利通が読んだことで江戸が「東京」になった。
© tsukikageyuu
江東区にある清澄白河駅。江戸時代に寛政の改革を先導し、海だったこの一帯を開拓した白河藩主・松平定信と、清澄弥兵衛(後に清澄と改称)を組み合わせて名づけられた。
© Ippei Ogiwara
上野の不忍池は、東京が入り江だった頃の名残を伝える天然湖。江戸幕府によって琵琶湖に見立てて整備され、竹生島のような中島が造られ、江戸っ子の憩いの場となった。
© Masaki Tokutomi
港区に「北青山」、「南青山」と呼ばれるエリアがあるのは、江戸時代、その一帯に、徳川家康の重臣である美濃郡上藩青山家の屋敷があったことに由来している。
© tsukikageyuu
東京スカイツリーの構造設計のヒントとなったのが、法隆寺の五重塔です。1300年間、地震で倒壊したことのない五重塔に倣い、中心部に心柱を置き、地震や強風の揺れを軽減した。
東京駅をはじめ、東京のターミナル駅で見かける「名菓ひよ子」は、実は福岡県生まれ。1966年に東京1号店を出店し、新幹線客に「東京土産」として定着していった。
© Megumi
丸の内にある近代建築の数々は唐津藩出身で日本近代建築の父と呼ばれる辰野金吾の作。東京駅、日本銀行本店など、重要文化財に指定されているものも多い。
© Wiiii
「東京」と「地方」と、日本を分断して二項対立のように語られることが多いが、意外とその境界は曖昧なのかもしれない。
『TRANSIT 51号 東京 江戸から未来へ時空旅行』は、さまざまなデータや歴史などを用いながら、東京を多面的に読み解いています。これを機に、複雑で多層な大都市・東京へ想いを馳せてみませんか?
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