3分で知る! 東京時代絵巻
昭和後期の衣食住

3分で知る! 東京時代絵巻
昭和後期の衣食住

LEARN&LIVE

2025.01.10

3 min read

『TRANSIT51号 東京〜江戸から未来へ時空旅行!〜』から、時代ごとの東京の暮らしを覗いた「東京時代絵巻」企画をご紹介。本誌では政治・経済、娯楽・カルチャーなど、さまざまな視点で暮らしを解説しているけど、ここでは「衣・食・住」に絞って、かけ足で見ていこう。3分間の昭和後期の旅へ!

Illustration:Kaori Yamaguchi Text:Emiko Tanaka

ここでは1980年代の「昭和後期」を見ていく。
バブル経済に象徴される空前の好景気に沸いた東京は、まさに「狂騒の時代」だった。戦後から高度経済成長をへて、ファッション、レジャー、ライフスタイルなどさまざまな文化を生み出した、エネルギッシュな東京の姿とは。
 

【衣】ファッション全盛期

ワンレン・ボディコンのイメージが先行するが、実はほかにも、現在に至るまでたびたびリバイバルされる多様なスタイルが出揃ったファッション全盛の時代だった。原宿の歩行者天国で踊り狂ったアラビアンナイト風の竹の子族。彼らを見守る観客側が身を包むのは、トラッドファッション。
 

70年代から相次いで創刊したファッション雑誌を参考に、人びとは好みに合わせたコーディネートを楽しむようになった。またそれまで海外ブランド一辺倒だったのが、〈コム デ ギャルソン〉〈ヨウジヤマモト〉が 81年にパリコレでデビューすると、国内のデザイナーズブランドが注目される。
 

【食】デートはイタメシ

トレンディなこと、モテることが男女ともに重視され、デートの指南やイケてるレストランが『POPEYE』や『Hanako』で取り上げられた。フレンチより気軽でかつオシャレだとして、イタリアン料理”イタ飯”が重宝された。
 

【住】郊外から満員電車で通勤

好景気と人口増加により土地価格が高騰し、一般家庭は郊外に家を買うように。「24時間戦えますか」の流行語に象徴されるように長時間労働が多く、マイホームへ深夜に帰り早朝に家を出る生活のサラリーマンも。車のある暮らしもこの頃から。夏は海水浴にゴルフ、冬はスキーと趣味にも忙しかったこの時代、デートのためにも男性は車を求めた。
 

それに合わせて国内生産・輸出台数も急増。1980年には、アメリカを抜いて生産台数世界一を記録した。

『TRANSIT51号 東京』はほかにも、各時代の東京を深く知る企画が詰まっています。
過去から未来に想いを馳せて、多層な東京の街を散策してみませんか?

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Cheng Chung Yao

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