8月3日は
ニジェールの独立記念日

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8月3日は
ニジェールの独立記念日

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2025.08.03

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8月3日は、アフリカ大陸の国の一つ、ニジェールがフランスからの独立を果たした記念日。
 
1960年のこの日、ニジェールは正式に主権国家としての地位を確立し、国際社会の一員として新たな一歩を踏み出しました。現在も「独立記念日」として祝われ、ニジェールの人びとにとって、自由と未来への希望を象徴する大切な一日となっています。

© SIM USA

ニジェールは19世紀末からフランスの影響下に置かれ、1922年にはフランス領西アフリカの一部として正式に植民地化されました。以降、フランスによる統治のもと、ニジェールは主に資源供給地として扱われ、現地の人びとは過酷な労働を強いられることも多かったとされています。
 
しかし第二次世界大戦後、アフリカ全体に独立の機運が高まり、ニジェールでも自治や主権を求める声が強くなっていきます。
 
1958年には、フランス第五共和政の発足に伴い「フランス共同体」構想が示され、ニジェールはその枠組みのなかで「自治共和国」としての地位を獲得。この段階で内政の多くを自国で管理できるようになりましたが、完全な独立を望む動きは止まりませんでした。そして1960年8月3日、ついにフランスからの独立が公式に認められ、ニジェール共和国が誕生します。

© Jean Rebiffé

© SIM USA

独立記念日は、ニジェールの歴史において特別な意味をもつ日であると同時に、1975年以降は「木の祭り」としても広く知られるようになりました。この祭りでは、国民一人ひとりが植樹に参加し、砂漠化の進行を食い止め、環境保全への意識をかたちにするのだとか。乾燥地帯が国土の大半を占めるニジェールにとって、自然との共生をめざすこの取り組みは、まさに未来を支える重要なテーマといえるかもしれません。

© Mathieu Dessus

8月3日は、ニジェールが自らの意志で歩む道を選び取った、象徴的な記念日。その背後には、長きにわたる植民地支配と、自由を勝ち取るための試練の歴史が存在しています。
 
私たちにとっても、「自由を守るとはどういうことか」という問いに向き合う機会として、心に留めてみてはいかがでしょうか。

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Yayoi Arimoto

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