4月6日は、近代オリンピック第1回アテネ大会が開幕した日(1896年)。
近代オリンピックは、フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵がソルボンヌ大学での講演で、「古代ギリシアで4年に1回行われていた競技大会を復興しよう」と呼びかけたことで誕生しました。
その”競技大会”とは、西暦紀元前776年から紀元393年までギリシアのオリンピアで4年ごとに開かれた祭典のこと。この祭典の前後3カ月間は全都市国家がお互い戦争や争いを休止していました。そのことにクーベルタンは感銘を受け、現代社会に復活させようと考えました。
現在も残るパナシナイコスタジアム
© Badseed
開会式はアテネのパナシナイコスタジアムで行われました。観衆は5万人。欧米の14カ国、選手は280人が参加(男子のみ)。陸上、水泳、体操、レスリング、フェンシング、射撃、自転車、テニスの8競技43種目が開催されます。
注目の陸上競技ではアメリカが次々に勝利を収め(アメリカ代表のトーマス・バークは100メートル走でただ1人クラウチング・スタートを切って優勝した)、地元のギリシア人たちは落胆するばかりでした。しかし、古代ギリシアの歴史にちなんで新設された長距離競争種目「マラソン」でギリシアのスピリドン・ルイスが優勝し、観客が歓喜の渦に包まれたといいます。
Yayoi Arimoto
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Yuki Kumagai
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