10月2日は「国際非暴力デー(International Day of Non-Violence)」です。
この日は、インド独立運動の指導者であり、非暴力の哲学と実践の先駆者であるマハトマ・ガンジーの誕生日にちなんで、2007年の国際連合総会で制定されました。
© YutaSato
1930年、ガンジーは英国の塩専売制に抗議するため、歴史的な「塩の行進」を行いました。自ら海水から塩を作ることを目指し、アラビア海沿岸のダンディの街まで約380キロメートルを行進します。行進の途中、多くの人々が次々と加わり、非暴力・不服従の運動は大きな広がりを見せました。
この姿勢はやがて「サティヤーグラハ(真理の把握)」と呼ばれる思想として結実し、インド独立の原動力となりました。
© skot! & danielle
ガンジーは多くの名言を残しています。
「非暴力は人間に与えられた最大の武器であり、人間が発明した最強の武器よりも強い力を持つ」
この言葉は、武力や暴力で一時的に相手を屈服させることはできても、真の理解や持続的な平和は得られないという信念を表しています。非暴力は決して弱さの象徴ではなく、むしろ「恐れに打ち克つ強さ」と「人間の尊厳を守る力」そのものだと、ガンジーは示しました。
© P. L. Tandon
今日、私たちが生きる社会にも、争いや分断は存在します。
国際非暴力デーを通して、ガンジーが示した「真理を貫く勇気」と「暴力に頼らない強さ」を改めて考えてみるのも良いのではないでしょうか。
Yayoi Arimoto
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Naoko Maeda
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