Day15／滞在折り返し！
超個人的台湾推しごはん記録

People ：諸角優英（TRANSIT）

台湾

TRAVEL&EAT

2024.10.16

4 min read

2024年12月発売のTRANSITは「台湾特集」！
編集部は雑誌制作のために約1カ月の間、台北に拠点を移し、台湾の東西南北を旅します。
TRANSIT.jpでは、編集部メンバーが日替わりで「編集部日誌 in 台湾」をお届けしていきます。

ごはんがおいしいと旅は楽しい、のはもちろんですが、長め滞在のストレス値が圧倒的に違う気がします。台湾のごはんはがっつり系からやさしい味のものまで幅広くて、みずみずしい果物も豊富で、種類もたくさんでそのうえおいしい。なにかと忙しい台湾の日々を支えてくれている、おいしいごはんと推し店を独断と偏見でご紹介します。

①中毒性高い小籠包〈杭州小籠湯包〉

台湾在住の何人かにおすすめされた、きれいめ台湾料理屋さん。台湾の小籠包は基本どこも外れがないと思っているけど、たしかにここはつやつやに澄んだ肉汁がたっぷり、抜群に洗練されていておいしかった。

そしてもう1品、意外とおいしいのがチョコレート小籠包。外道と侮るなかれ、もちもちの皮から、超濃厚なチョコレートがとろとろと溢れ出すさまは圧巻＆絶品。最近、台湾で会った何人かが立て続けにここのチョコレート小籠包を激推していて（しかも、甘いものとか食べなさそうな男性たち）影の名メニューなんだなと思いました。

あと個人的にはチャーハンがシンプルな味つけ＆ご飯が固めでかなりツボです。

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②ぷりぷりしゃくしゃく、な海老ロール飯〈金仙魚丸永楽市場店〉

台湾のレトロな通り・迪化街にある〈金仙魚丸〉は、台北の暮らしの道具店〈你好我好〉の青木由香さんにおすすめしていただいたお店。海老の春巻きが乗ったどんぶりは、見た目もころんとしていてキュート。春巻きの中には蓮根が入っていてしゃくしゃく食感がたのしい！マスタードにつけて食べるのもちょっとおしゃれな雰囲気。

食べ進めると少しだけルーロー（台湾の肉そぼろ的な）が乗っているのもいいですよね。気が利く定食屋さんの、小さいカレールーが単品で頼める的な優しさ、大好きです。

③結局、鶏むね肉が至高なんだよね〈喫飯食堂〉

幼少期から台湾に足繁く通い、駐在まで果たした友人が連れて行ってくれたのが〈喫飯食堂〉。シンプルながらも滋味深い、台湾の家庭料理が楽しめるお店です。

とくにおいしかったのが、このしっとりした鶏肉「油雞腿」。シンガポールチキンライスの上の鶏肉を想像してもらえるとわかりやすいですが、正直その比じゃないくらいしっとりやわらかい。鶏むね肉をよく食べる筋トレ・健康志向界隈の方にはとくに共感してもらえると思うのですが、加熱の段階で旨味を逃さずに閉じ込めた鶏むね肉って本当においしいですよね。その究極系がこれだと思ってもらっても構わないです。

あと、この豚レバー「乾煎猪肝」も名物らしい（写真食べかけですみません）。レバーなのに臭みがなくて、なぜかタンみたいにぷりぷりした食感。Day10でも似たようにおいしいレバーに出会ったのだけれど、台湾ってレバーの調理法、抜群に上手なのかもしれない……！？？！

④職人芸が光る、具たっぷりBigおにぎり〈松徳永和豆漿〉

編集部拠点のすぐそばにある朝ごはん屋さん。おぼろ豆腐的な豆乳スープ・鹹豆漿（シェントウジャン）や、卵焼き入りもちもち塩味クレープ・蛋餅（ダンピン）など定番メニューが並びますが、わたしのお気に入りは「飯糰（ファントァン）」という具沢山おにぎり。もっちもちの長粒米もち米のなかに、こんなにたくさんの具材がたっぷり入っているんです。
・塩味の肉そぼろ
・肉鬆（しっとりふわふわの肉でんぶ）
・かりかりの油条（揚げパン）
・卵焼き
・ザーサイ

ほかほかごはんの上に盛られた具材を、熟練の技で俵状にしていく、その手捌きの美しさはこの道数十年の賜物。心もお腹もほくほくのおにぎりです。

⑤小籠包〈公正包子〉

花蓮という台湾の東エリアの街で出会った小籠包は、よくみる薄皮肉汁！みたいなやつではなく、ミニ豚まん的なもの。中の餡もジューシーでおいしいですが、なによりその皮のしなやかさが異常。ふかふかでも、もちもちでも、ふわふわでもなくて、「しなやか」とか「なめらか」とか、そんな形容詞のがしっくりくる。パン生地界のシルク。台湾ごはんはどれもおいしいけれど、意外なおいしさ的な、衝撃の大きさで言ったらこの肉まんが現時点で1番かもしれません。

編集部in台湾もそろそろ折り返し。残りの滞在でも、食べるの大好きな編集部メンバー総出で台湾中のおいしいものを探していきたい所存です。みなさんの推し店もぜひ教えてくださいね。

12月発売予定の台湾特集では、もっともっとたくさんのおいしいお店をご紹介する予定です。(台北だけじゃなくて、台南や花蓮などの地方都市も！) ぜひ楽しみにしていてください！