#編集部日誌 in 台湾 
Day22/台北人の元気の源は朝にあり!?
プールで朝活。

連載:編集部日誌 in 台湾

#編集部日誌 in 台湾
Day22/台北人の元気の源は朝にあり!?
プールで朝活。

People : 林紗代香(TRANSIT)

TRAVEL

2024.10.23

5 min read

2024年12月発売のTRANSITは「台湾特集」!
編集部は雑誌制作のために約1カ月の間、台北に拠点を移し、台湾の東西南北を旅します。
TRANSIT.jpでは、編集部メンバーが日替わりで「編集部日誌 in 台湾」をお届けしていきます。

ある日、台北滞在の中盤組4人で、早起きをして福和橋の蚤の市に出かけることにした。先発組の編集長Sの情報から、こちらの蚤の市で掘り出しものを見つけよう、と目論んでいたのだ。しかし、眠たい目を擦りながら勇んで出かけたものの、平日ということもあってか出店ブースはまばらで、収穫はゼロだった。

せめておいしい朝食を食べてから仕事を始めるとするか。やや落胆しながらも心地よい朝の風を感じて歩いていると、運動公園に隣接する福和橋のたもとで、ダンスに興じる人たちの姿が見えた。主に熟年の女性たちで、いくつかのグループが各々の個性を主張するような音楽と振り付けでダンスをしている。気づけば編集部の2人は、とあるグループにまじって一緒にダンスをしていた。ふだん東京の編集部では目にすることのないような表情とリズミカルな動き。台湾は人を変えてしまうのか。いや、きっと本来もっているだろうもう一つの性格が現れたのだ。

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01/象山公園で太極拳をしていた人たち。
02/福和橋付近でダンスをするグループ。

そして、〈永和豆漿大王〉で有意義な朝食を終えて編集部に戻るために象山駅の2番出口から地上に上がると、象山公園の一角では太極拳に勤しむ人たちの姿が見えた。台湾の人は元気だ。朗らかで、肌艶もよく、険しい表情の人は滅多にみない。そうして、その理由が朝の過ごし方にあるのではないか、と気づいた。

大安森林公園では朝の時間帯に太極拳の団体が練習(?)をしているという情報をインターネットで手に入れた私は、せっかくならば太極拳にチャレンジしようと翌日も早起きをした。しかし、残念ながらその日の天気は雨。予報を確認すると、この先一週間は雨模様だ。そこで予定変更。プールに行くことにする。

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01/雨のなか、プールに向かうためまずはバス停へ。
02/台北医学大学の敷地内。朝7時半ということでさすがに人もまばら。
03/体育館脇では体操をする人の姿も。なんとも健やか!

向かった先は、信義区にある〈台北医学大学遊泳池〉。大学に付随するプールだが、時間帯によっては一般市民にも開かれているそう。東京でも近所の小・中学校のプール、区民プールや東京体育館のプールで時々泳いでいるけれど、大学のプールは初めて。一般人、というか台湾華語もできない外国人観光客でも利用できるのだろうか。少々不安になる。

しかしその不安は杞憂におわる。受付で提示された110台湾ドルを支払うと、スタッフの方が翻訳アプリを用いて「9時までですよ」と一言添えて、更衣室を教えてくれた。どうやら、17時半〜20時は大学の教職員専用の時間帯など利用時間が決まっていて、一般市民が使えるのは朝6時から9時までのようだった(曜日・月によって変動あり)。

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01/プールの受付。110台湾ドルを支払い入場。
02/更衣室。個室のシャワーも完備。

大学のプールということで更衣室などの設備は簡素だが、必要なものは揃っていて、シャワー室にはボディソープやシャンプー、鏡台にはドライヤーが備わっている。受付でまごまごしていた私を見かねて、英語を話す女性が親切に「ジャグジーやサウナもあるから、ぜひ試してみてね」と教えてくれた。よし、完璧だ!

水着に着替え、軽く準備運動をして、プールに足を入れる。水温は27度。温かすぎず、冷たくもなく、ちょうどいい。おそらく第二あるいは第三の人生を送っているであろう先輩方にまじり、25mプールをゆっくり10往復。

台北医学大学の25mプール。

プールサイドに設置されている男女別のサウナ。さらにミストサウナの部屋もある。

そして、目標の500mを泳ぎ切ったところで、サウナへ。サウナは日本のそれより低めの温度でやや物足りなさを感じたものの、全身を動かし、サウナにも入れて気分は爽快。疲れた、というよりはエネルギーがみなぎっているような充足感に包まれる。

低血圧で朝が弱いことを言い訳に、ふだん東京では出社前ギリギリまで眠っていて、朝食もろくにとることがないけれど、始業前に運動をして、ごはんをしっかり食べるっていいかも。台湾での“朝活”、つづけてみようかな。
本日は、体のあちこちが年々悲鳴を上げつつある林がお届けしました(今は右肩)。

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Masumi Ishida

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