今月のTRANSIT編集部がしたいこと!
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2025.12.04
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編集部が気になっている旅にまつわるトピックをお届けするコーナー「今月の編集部がしたいこと!」。
知らない世界の扉を開く、アート、映画、食、体験をピックアップ。すべてのモノ・コト・イベントが、次の旅のきっかけになるはず!
Index
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10/24-12/21
作る喜びとは? 柚木沙弥郎の展示会「永遠のいま」
11/21-12/25
「ミュンヘン・クリスマス市」本場のクリスマスマーケットが札幌で!
12/2-1/18
北欧近代家具が大集合! 「ハンス・ウェグナー展」
12/6-12/19
台湾の作品も今年から登場「東京ドキュメンタリー映画祭」
12/7
1日限りのウズベキスタンバザール「HAN」
12/11-12/14、12/19-12/21
「TOKYO ART BOOK FAIR 2025」
12/13-12/14
「スウェーデン・クリスマス・ルシアウィークエンド」で特別なクリスマスを
12/20〜
今みたいウズベキスタン「中央アジア今昔映画祭」
12/27-2/23
見て知って作ってたのしむ「リサ・ラーソンの作り方 展」
柚木沙弥郎75年にわたる創作活動の全貌を代表的作品でたどる展示「永遠のいま」が12月21日(日)まで東京オペラシティ アートギャラリーにて開催中だ。
初めて制作した型染布から、101歳のときに制作したコラージュまでの圧巻の作品数は、柚木をめぐる旅へと私たちを誘う。
日々の生活に見出した身の回りへの愛情や日常への喜びがうつる作品の数々は、暮らしを明るく彩ってくれるはずだ。
《幕》
1961年
型染、木綿
坂本善三美術館蔵
▪️編集部の一言
「物心がついたのは80歳になってから」とはユーモアあふれる柚木の言葉だ。現代を代表する染色の巨匠の自由な造形と豊かな色彩は、作ることの喜びを私たちに教えてくれる。
柚木沙弥郎 「永遠のいま」
会期
会場
休館日
入場料
北海道札幌市にて、ドイツ・ミュンヘン市のクリスマスマーケットの雰囲気を味わえる「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」が12月25日(木)まで開催されている。
この催しは、2002年の友好都市提携をきっかけに始まり、今年で24回目。きらめくイルミネーションのもと、ホットワインやクリスマス料理、心をくすぐる雑貨が並ぶ会場で、ドイツのクリスマスマーケット気分を存分に楽しむことができる。
▪️編集部の一言
「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」は、1981年に日本で初めてのイルミネーションとして始まった「さっぽろホワイトイルミネーション」を構成する5つの会場の1つでもある。クリスマスマーケットと同時にイルミネーションを堪能しよう!
「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」
会期
会場
「ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」が、2025年12月2日(火)より渋谷のヒカリエホールにて開催される。
生涯で500脚を超える椅子を世に送り出したハンス・ウェグナーは、20世紀デンマーク家具デザイン史を語るうえで欠かせない存在だ。
本展は、世界的な椅子研究家であり、北欧を中心とした近代家具のコレクターでもある織田憲嗣氏の協力を得て、椅子約160点をはじめとする家具が一堂に会する、国内でも例を見ない大規模なウェグナー回顧展である。
建築家・田根剛氏(ATTA)による会場構成のもと、豊富な作品群と関連資料を通じて、ハンス・ウェグナーの功績とデザイン哲学を辿ってみよう。
▪️編集部の一言
1914年、デンマークに生まれ、14歳で家具職人の見習いとしてデザインの世界に足を踏み入れたハンス・ウェグナー。「北欧デザイン」の礎を築いた彼の名作椅子が一堂に会する本展では、その創造力の広がりにきっと驚かされるはずだ。
ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ
会期
会場
2018年に始まったドキュメンタリー専門の映画祭である「東京ドキュメンタリー映画祭」。2025年12月6日(土)から12月19日(金)の期間にわたって新宿の〈K’s Cinema〉にて開催される。
今年で8回目の開催となる本映画祭では、「長編」「短編」「人類学・民俗映像」の各部門の公募によるコンペティション上映や、日々変化する人間や世界の「いま、ここ」を記録した約50作品のドキュメンタリー映像が上映される。
また、今年初めての試みとして、幅広い記録映画の文化と伝統をもつ台湾の作品も上映。台湾と日本の歴史的な関係を描いた作品や、日本では公開の機会が限られている作品をたのしむことができる。
▪️編集部の一言
世界各地に生きる人びとの断片を映し出すドキュメンタリー。日本で製作された作品だけでなく、ウクライナ、フランス、ケニア、韓国など、さまざまな土地のまなざしに触れられる。スクリーンを通して、世界の“いま”をそっと見つめてみてはどうだろう。
東京ドキュメンタリー映画祭
会期
会場
開館時間
HP
12月7日、旅料理研究家でフォトエッセイストでもある口尾麻美さんが手がける学芸大学の料理店〈HAN〉にて、毎年恒例の1日限りのウズベキスタンバザールが開催される。
バザールに並ぶのは、ウズベキスタンの旅で出会ったソビエト時代のヴィンテージ食器や、美しい刺繍のスザニなど、異国の色彩と手仕事ならではの風合いをまとった品々。今回は、ウズベキスタンに加え、インドの雑貨も取り揃えられる。
当日は、好きなアルコールやソフトドリンクなどを片手にバザールを楽しむことができる。
▪️編集部の一言
旅先で出会った食材やライフスタイルからインスピレーションを受けた料理を味わえる〈HAN〉。そんな世界を旅するHANが開催するバザールでは、運命的な旅の品々と出会える予感!
なお、バザールとは別に、旅の料理会(ランチ)は12月14日(日)に開催予定。こちらもお見逃しなく。
ウズベキスタンバザール 「HAN」
日程
会場
開館時間
今年で15回目を迎える TOKYO ART BOOK FAIR(TABF) が、2週末にわたり東京都現代美術館で開催される。
約280組の出展者が週末ごとに入れ替わり、世界各地から多彩なアートブックが会場に並ぶ。
毎年ひとつの国や地域に焦点を当て、その出版文化を紹介する企画「ゲストカントリー」。第9回となる今回は、イタリアのインディペンデント出版の歴史が特集される。
また、ホンマタカシによる、世界の難民のポートレートや「大切なもの」を記録した作品展、Pace Gallery がこれまで制作してきた展覧会インビテーションや図録などを紹介するアーカイブ展示も開催予定だ。
©︎ Takashi Homma
▪️編集部の一言
国内外の独立系出版社が集まるTABFは、最新のアートブックや、ZINEのトレンド動向を一同にチェックできる貴重なイベント。大規模ながら、気軽に回ることができ、自分の“好き”を見つけられるのが魅力だ。
TOKYO ART BOOK FAIR 2025
会期&開館時間
Week 1
12月11日(木)12:00 – 19:00(最終入場は18:30)
12月12日(金)- 14日(日)11:00 – 18:00(最終入場は17:30)
Week 2
12月19日(金)12:00 – 19:00(最終入場は18:30)
12月20日(土)、 21日(日)11:00 – 18:00(最終入場は17:30)
会場
料金
HP
北欧ライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」内で、「スウェーデン・クリスマス・ルシアウィークエンド」が12月13日(土)、14日(日)の2日間にわたり開催される。冬に光を灯すスウェーデンの伝統「ルシア祭」を記念した、スウェーデン文化が詰まった特別な週末イベントである。
会場では、スウェーデンのクリスマスに欠かせない伝統行事「ルシア」の聖歌隊コーラスや、スウェーデン短編アニメーションの上映など、さまざまなプログラムを通してスウェーデン文化を楽しむことができる。
また、クリスマスギフトと出会えるクリスマスマーケットも同時開催される予定だ。
▪️編集部の一言
スウェーデン大使館後援のもと、よりリアルなスウェーデンの雰囲気を体感できる本イベント。大人も子どもも楽しめて、週末の日帰りお出かけにぴったりなクリスマスイベント。12月発売のスウェーデン特集もあわせて楽しみにしてほしい。
スウェーデン・クリスマス・ルシアウィークエンド
会期
会場
開館時間
クリスマスマーケット
HP
今回の「中央アジア今昔映画祭 vol.3」は、ウズベキスタンに焦点をあてている。
中央アジアのほぼ中心に位置するウズベキスタンは、激動の長い歴史をへて、欧州・中東・アジアの歴史・文化が交わり、独自のカルチャーを形成してきた国で、実は隠れた映画大国だ。
この映画祭は、全国7カ所の映画館で開催され、ウズベキスタンの6作品が上映される予定。日本初公開作品や日本劇場初公開作品を含むので、この機会に観てみてほしい。
▪️編集部の一言
古来よりシルクロードの東西の交易路として栄えてきたウズベキスタン。サマルカンド、ブハラ、ホラズム州ヒヴァの歴史地区はいずれも世界遺産に登録されている。日本でウズベキスタン気分が味わうのにぜひ。
中央アジア今昔映画祭 vol.3
会期 12月20日(土)公開
開館時間 詳しくはHPを確認
絵とことばがテーマのミュージアム「PLAY! MUSEUM」にて、2025年12月27日(土)からスウェーデンを代表する陶芸家リサ・ラーソンの「リサ・ラーソンの作り方 展」が開催。
日本では陶器にとどまらず、リサのスケッチから生まれた絵本のキャラクター「マイキー」や、ライフスタイルにも注目が集まり、幅広い世代に愛されている。
本展では、原型作品をもとに工房で職人が作るライオンや猫などの制作プロセスを知れるだけでなく、来場者も作品づくりに参加できる。自分だけの作品づくりをたのしんでみよう!
▪️編集部の一言
リサの作り方を参考に、絵を描いたり陶器に模様をつけたりできるワークショップが毎日開催される。ものづくりの現場を通して、子どもから大人まで来場者全員が創作の楽しさに触れることができる、特別な日になりそう!
リサ・ラーソンの作り方 展
会期
会場
HP
※本記事は執筆時点の情報をもとに制作しています。
開催内容は変化する可能性がありますので、最新情報は各公式サイト等をご確認ください。また、本記事で紹介する文化・習慣は地域によって異なる場合があります。