11月5日は「イギリスで最も過激なイベント」ともいわれるガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)の日です!
起源は1605年11月5日に発覚した火薬陰謀事件に遡ります。この事件で捕まった人物の名前が「ガイ・フォークス」でした。彼は信心深いカトリック信者でしたが、当時のイングランド王ジェームス1世はプロテスタントを信仰しており、その宗教政策に不満が溜まっていました。
そして、国会議事堂の地下に爆弾を仕掛け、国王暗殺を計画します。しかし実行の一歩手前で密告され、処刑されてしまいました。
この事件の翌年、11月5日が祝日として定められ、国王が無事で済んだことを祝うイベントが慣習化しました。市民たちがガイ・フォークスを模った人形を掲げてパレードを行い、最後にはその人形を燃やし、花火を打ち上げるというものです。
現在、イベントはイギリスの各地で開催されますが、なかでもイースト・サセックスに位置するルイスという街で行われる祭りが最大規模かつ、もっとも過激なんだとか。
普段はのどかなルイスの街ですが、この日は一大イベントをひと目見ようと全国から観光客が訪れます。
祭りでは夕方から深夜まで、30 以上のパレードがそれぞれ異なる伝統衣装を身につけ、燃え盛るかがり火を手に街中を練り歩き、ガイ・フォークスの人形を引き回します。周囲はけたたましく響く大砲や爆竹の音で包まれ、華やかさとはちょっと違った雰囲気です。
この過激さゆえ、誰にでもおすすめできるというわけではありませんが…せっかくならば、もっとも見応えあるルイスのガイ・フォークス・ナイトを目にしたいものです。
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