今日はパレスチナ人民連帯国際デーです。
2023年10月7日に始まったイスラエルとガザ(およびパレスチナ地域)の武力衝突から、2年が経ちました。衝突の結果、ガザ地区では多数の犠牲者と深刻な人道危機が報告されています。
1948年5月14日、ユダヤ人は西洋諸国の支援を受けてパレスチナにイスラエルを建国。これを引き金に同年5月15日に第一次中東戦争が起こりました。それまでパレスチナにはアラブの人びとが多く暮らしていましたが、この戦争でヨルダン川の西岸およびガザに、周辺国のヨルダン、レバノン、シリアにまで避難や亡命を余儀なくされます。これが、パレスチナ難民と呼ばれる最初の人びとです。その数、およそ70万人。この出来事は「ナクバ(大惨事、大破局)」と呼ばれています。
© Berthold Werner
これらの難民を支援するために、1949年に設立されたのがUNRWA。1949年から今日にいたるまで、故郷を失ったパレスチナの人びとを保護し、支援しつづけてきました。
ICJ(International Court of Justice)は、ガザの市民に必要な食料・医療・衛生その他の支援の提供を確保することが、占領国であるイスラエルの法的義務だと指摘。そして、UNRWAが果たしてきた支援の役割は代替困難であると強調しています。
一方で、イスラエルは2025年1月30日、パレスチナ自治区ガザでの人道支援を担ってきた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動を、国内で禁止することを定めた法律を施行しました。
ガザ地区南端のラファにあるUNRWA難民シェルターで撮影された写真(2009年)
© ISM Palestine
今日に至るまで、ガザでは物資の搬入や支援の継続が断続的に妨げられ、2025年夏には一部地域で飢饉(飢えと深刻な食料危機)が公式に確認されたとの報告もあります。
多くの国際機関や人道支援団体は、支援の再開と、安全かつ恒久的な停戦、そして、政治的解決の実現を改めて訴えています。
一刻も早く停戦が実現し、人びとに平穏が訪れることを祈るばかりです。
イスラエルからの空爆を受けて避難するガザの人びと(2009年)
© RafahKid Kid
破壊される前のパレスチナ
© Daniel Case
Yayoi Arimoto
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Kasane Nogawa
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