今の中国を知る旅へ
「中国手仕事紀行 増補版」発売。
〈みんげい おくむら〉店主・奥村 忍

今の中国を知る旅へ
「中国手仕事紀行 増補版」発売。
〈みんげい おくむら〉店主・奥村 忍

People: 奥村 忍

TRAVEL&READ

2025.01.10

2 min read

国内外の手仕事を中心とした生活雑貨を扱うオンラインショップ〈みんげい おくむら〉店主・奥村忍さんによる、中国への買いつけ旅のルポとともに現地の手仕事を取り上げた書籍『中国手仕事紀行 増補版』が2024年12月に青幻舎より発売されました。
 
2020年1月末に刊行したオリジナル版の内容に、新型コロナパンデミックによる中断をへて、再開した旅の新章を加えた増補版です。

新型コロナのパンデミックによる中断をへて4年数カ月ぶりに買いつけ旅を再開。そこで向かったのは中国の奥地、雲南省・貴州省。世界の民藝を求めて各地を巡っている奥村さん。なかでも中国は長年通いつづけている場所。そんな中国のなかでも、もっとも多く足を運んだ地域がこの貴州省と雲南省だといいます。

銅でできたごはん鍋(雲南省)。

手仕事とは、陶芸や織物、編組(へんそ)品のようなものだけではなく、たとえば、棚田、中国茶、あるいは郷土料理、建築、そういった文化や暮らしのことすべてを含んでいるという奥村さん。本書でも雲南・貴州の手工芸品を紹介しつつ、少数民族の暮らしぶりや土地々々の風俗に触れています。

ミャオの女性によるろうけつ染め(貴州省)。

雲南・貴州両省についての情報は、調べようとしてもなかなか限られています。そんななかで、本書は現地で出合った手仕事のことのみならず、旅のルポにもなっています。基本的な英語すらほぼ通じない、グーグルも使えない土地でどう行動すべきか、ガイドブック以上に心強いアドバイスとなるはずです。
 
また本書に使われている写真は、写真家・在本彌生さんが担当。奥村さんと現地に同行して撮影したものです。世界各地を旅していろんな美に触れている在本さんの感性によって、中国の色彩が鮮やかに切り取られています。

ひときわ目立つ民族衣装のアイニの女性たち(雲南省)。

酸っぱ辛くて香り高い料理(貴州省)。

今の中国を、旅と民藝品から感じとることのできる貴重な一冊です。ぜひお手にとってみてください。

Information

『中国手仕事紀行 増補版』

発行

青幻舎

定価

2,970円(税込み)

発売日

2024年12月

総ページ数

328p

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Profile

奥村 忍(おくむら・しのぶ)

1980年千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、各国を放浪。のち商社、メーカー勤務をへて国内外の手仕事の生活道具を扱うオンラインショップ〈みんげい おくむら〉を2010年 にオープン。月の2/3は産地を巡る旅をしながら、手仕事・旅・食に関する執筆も手がける。

1980年千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、各国を放浪。のち商社、メーカー勤務をへて国内外の手仕事の生活道具を扱うオンラインショップ〈みんげい おくむら〉を2010年 にオープン。月の2/3は産地を巡る旅をしながら、手仕事・旅・食に関する執筆も手がける。

Profile

在本彌生(ありもと・やよい)

東京生まれ。大学卒業後、外資系航空会社で乗務員として勤務するなか、乗客の勧めで写真を撮り始める。2003年に初個展「綯い交ぜ」開催、2006年よりフリーランスフォトグラファーとして本格的に活動を開始。雑誌、書籍、展覧会で作品を発表。衣食住にまつわる文化背景のなかにある美を写真に収めるべく世界を奔走している。著書に、写真集『MAGICAL TRANSITDAYS』(アートビートパブリッシャーズ刊)、『わたしの獣たち』(青幻舎刊)、『熊を彫る人』(小学館刊)など。

東京生まれ。大学卒業後、外資系航空会社で乗務員として勤務するなか、乗客の勧めで写真を撮り始める。2003年に初個展「綯い交ぜ」開催、2006年よりフリーランスフォトグラファーとして本格的に活動を開始。雑誌、書籍、展覧会で作品を発表。衣食住にまつわる文化背景のなかにある美を写真に収めるべく世界を奔走している。著書に、写真集『MAGICAL TRANSITDAYS』(アートビートパブリッシャーズ刊)、『わたしの獣たち』(青幻舎刊)、『熊を彫る人』(小学館刊)など。

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Yayoi Arimoto

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