2026年1月、2月、3月の
世界の旅したくなるお祭り15選! 
リオのカーニバル、春節、ニュピ、冬を送る祭り…more!

web特集|月刊TRANSIT「世界の祝祭を旅して」

2026年1月、2月、3月の
世界の旅したくなるお祭り15選!
リオのカーニバル、春節、ニュピ、冬を送る祭り…more!

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2026.01.05

5 min read

世界には、その土地の風土や信仰、人びとの熱気が織りなすユニークな「お祭り」が存在する。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オセアニアの伝統行事から現代社会が生み出したユニークなイベントまで、地球の隅々で繰り広げられるお祭りについて、月ごとに解説!

ここでは、2026年の1、2、3月の世界のお祭りをピックアップ。春節やニュピをはじめ、それぞれの土地、それぞれのタイミング、それぞれの習慣で、新年をお祝いしたり、冬から春への季節の移り変わりを刻んだりするお祭りが盛りだくさん。

*本記事の内容は、掲載時点での参考情報です。正確な開催日程・場所・内容については、各お祭りや自治体の公式発表をご確認ください。

Text:Takamasa Kujirai Edit:TRANSIT

1月のお祭り

1.
🇨🇳ハルビン氷祭り/Harbin Ice Festival


🗓2025年クリスマス付近から2026年2月中旬予定 *毎年1月から2月頃
📍中国・ハルビン
🔗参考リンク

1985年から始まった世界三大雪祭りのひとつ。開催地のハルビンは、黒竜江省の省都で「極東のパリ」とも呼ばれるほどロシア風の美しい街並みが残るところだけれど、冬場は最低気温が−30℃になることもある寒〜い街としても知られている。太陽島、兆麟公園、そして氷雪大世界の3つの会場で開催。世界中から集まった彫刻家たちが、その腕前を競う。
 
昼間は真っ白な雪の美しさとその繊細さが際立つが、夕方からはライトアップされて華やかで幻想的な美しさに変貌。巨大な作品だけでなく、細かな彫刻が施されたアイスランタンアートも見応え抜群。さらに500mもの巨大な氷の滑り台や雪池カートなどのアクティビティも豊富。期間中には、氷でつくられた結婚式場で合同結婚式も開かれる。極寒のなか、ウエディングドレスに防寒着を羽織った花嫁たちは、ロマンチックな舞台での結婚式に笑顔をこぼす。

©TaQpets

©Rita Willaert

©TaQpets

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2.
🇧🇬ペルニクのクケリ祭り/Kukeri

🗓2026年1月16日-25日予定 *毎年1月頃
📍ブルガリア・ペルニク
🔗参考リンク

旧暦の正月を祝うブルガリア三大祭りのひとつ「クケリ(Kukeri)」。1月から3月までブルガリア各地で行われているが、とくに西部の町・ペルニクのお祭りが有名。ブルガリアの先住の民・トラキア人が、ワインの神であるディオニソス神を祀っていた儀式に由来している。ただ6世紀には形態が変わって、悪霊や災いを追い払い、豊穣を願って春の訪れを祝う祭りとなった。
 
祭りの主役は、羊などの毛皮でできたお面を被ったモフモフ姿のクケリ。
姿かたちは人それぞれで、獣よりなもの、人間よりなもの、カラフルな装飾をしたものもいる。1体で優しい顔と恐ろしい顔の2つの顔をもっているのが特徴。クケリたちは悪いものを退散させて幸福を呼び寄せられるように、腰に付けたベルを鳴らしながら各家庭を巡る。期間中、祭りの参加者は6000人、観光客は10万人以上も集まり、ブルガリアの熱気を体感することができる。

©Ilia Goranov

©Bay Ridgestan

©Ilia Goranov

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3.
🇮🇳砂漠祭り/Maru Mahotsav

🗓2026年1月30日-2月1日予定 *毎年1月から2月頃
📍インド・ジャイサルメール
🔗参考リンク

黄色い砂岩でできた街並みが夕日に照らされて黄金に輝く、ジャイサルメール。そんなゴールデンシティの郊外で行われるゆる~いお祭りが「砂漠祭り」。
 
鮮やかな装飾をまとってドレスアップしたラクダたちの行進で祭りはスタート。ラクダに騎乗して行うラクダクリケット、スピードと芸術性を競うターバン巻き大会、ミス&ミスター砂漠選考会、長い髭を自慢する髭コンテスト、国境警備隊によるラクダの変則騎乗などの催しが盛りだくさん。会場にはステージもあって、伝統音楽やインド音楽を取り入れたラーガ・ロックなどが演奏される。砂漠を背景に、インドカルチャーを存分に満喫できるはずだ。

©benbeiske

©hanwong

©Satish Gurjar

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4.
🇮🇹ベネチアのカーニバル/Carnevale di Venezia

🗓2026年1月31日-2月17日予定 *毎年1月末から3月初め頃
📍イタリア・ベネチア
🔗参考リンク

リオ、トリニダード・トバゴに並ぶ、世界三大カーニバルのひとつで、およそ300万人が訪れるといわれる巨大な祭典。1162年にヴェネツィア共和国がアクイレイアとの抗争に勝利したことを祝して始まった。当時、仮面をつけることで身分差を気にすることなく誰もが祭りを楽しめたことから、仮面がイベントを象徴する存在となり、現代では仮面コンテストも行われていてお祭りのハイライトになっている。仮面だけでなく仮装に力を入れる参加者も多い。
 
ほかにも天使に扮した女性が、サン・マルコ広場の鐘楼から広場に舞い降りて開幕を告げる「天使の飛翔」や、ベネチアの夜空を彩る壮大な花火ショーなど、見どころは盛りだくさん。

©Marco Trovò

©Nemodus

©Valerio_D

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2月のお祭り

5.
🇭🇺ブショー・ヤーラーシュ/Busójárás

🗓2026年2月12日-17日予定 *毎年2月中旬から下旬頃
📍ハンガリー・モハーチ
🔗参考リンク

木彫り仮面と羊毛のマントで怪物のような仮装をした「ブショー」が街へやってくる、ハンガリーの伝統行事。地元にはブショーにまつわるふたつの伝承が残っている。ひとつは、侵略を目論むオスマン帝国の兵士を、怪物の仮面で怖がらせて逃げるように仕向けたというもの。もうひとつが、冬の終わりには悪い幽霊が生まれるため、派手な騒ぎや人形を燃やすことで、追い払うというもの。
 
500人以上のブショーがドナウ川を渡って街に現れ、街中を練り歩き終わったあと、街の中心の広場で冬に見立てた人形を燃やし、悪霊を追い返す。夕暮れには、ブショーや祭りの見学者たちが焚火を囲み、お酒を飲み交わしたり、ダンスをしたりと和気あいあいとした雰囲気に。温もり溢れるひとときを過ごせる。

©Aron Rozsahegyi

©emagdi

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6.
🇧🇷リオのカーニバル/Carnaval do Rio de Janeiro

🗓2026年2月13日-21日 *毎年2月半ばから3月上旬頃
📍ブラジル・リオデジャネイロ
🔗参考リンク

世界最大の祭典ともいわれる「リオのカーニバル」。カーニバルは、もとはキリスト教の宗教行事で、「肉を断つ(carnem levare)」が語源になっている。食事制限をしていた時期を終えて、肉を食べられるようになったことを祝う意味があるのだ。
 
だが、リオのカーニバルと聞いて思い浮かぶのは、宗教的な装いよりも、ブラジルの国民的音楽サンバに乗って踊る、華やかなダンサーたちの姿ではないだろうか。サンバは、アフリカからリオに連れてこられた黒人奴隷たちが、奴隷制度やそれにまつわる貧困・差別への抵抗から生まれたもの。自由を得たアフリカ系ブラジル人たちがカーニバルに参加して、彼らがサンバを奏で踊るようになり、1930年代にはリオ・デ・ジャネイロ市がサンバのパレードをコンテスト形式で披露することによって、現在のリオのカーニバルがかたちづくられた。
 
リオのカーニバルでは、12のエスコーラ(サンバチーム)が参加。それぞれ数千人のメンバーと5~7台の巨大な山車を率いて、華々しい熱狂の世界へと誘う。数日間にわたるカーニバルで、下部リーグ、本戦、チャンピオンズパレードが披露される。

©Mídia NINJA

©Mídia NINJA

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7.
🇧🇴オルロのカーニバル/Carnaval de Oruro

🗓2026年2月14日-15日予定 *毎年2月から3月頃
📍ボリビア・オルロ
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リオのカーニバルと並ぶ南米三大祭りのひとつが、このオルロのカーニバル(ちなみにもうひとつはペルーのインティライミ)。老若男女問わず参加する50以上のグループが、それぞれ違ったテーマで踊るため、衣装もダンスもさまざま。植民地時代の黒人奴隷や悪魔、ラマ追いなどがダンスのモチーフになっていて、出場チームごとに個性が光る。
 
夜になると、衣装にイルミネーションをつけたり、火を吹くパフォーマンスをしたりと、リオとはまた違った華やかさで観客を盛り上げる。会場付近では、ダンスのモチーフとなる悪魔やクマをデザインした帽子なども販売され、被れば参加している気分もアップ。街中では、水や泡スプレーをかけ合うこともあるので服装にはご注意を。地元民も観光客も関係なく、カーニバルの参加者として一体感を味わえるお祭りだ。

©Esdanitoff

©rolandosimon

©wakusrgh

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8.
🇨🇳春節/Spring Festival Holiday

🗓2026年2月15日-23日予定
📍中国各地
🔗参考リンク

旧正月を意味していて、中国でもっとも重要視される祝日。民家の入り口には縁起のよい言葉が書かれた赤い紙・春聯(しゅんれん)が飾られ、道路や建物は赤い灯篭や提灯が飾られるなど、街全体が赤く染まり、お祝いムードに。街中では邪気を払うといわれる爆竹を鳴らしたり、窓から花火をしたりする。そして、魔除けの役割を担う獅子舞や、雨乞いで豊作を祈る龍舞など、さまざまなイベントが行われる。
 
春節には、食べる楽しみも。健康を祈る「長寿麺」、家族のつながりを象徴する団子「湯円(タンユエン)」、財運を招くとされる「水餃子」など、春節の大晦日から縁起のいい食べ物を食べる。食べ物も地域や家庭によって違いがあり、中国の文化の豊かさが感じられる時期だ。

©elisa2046

©Steve Rhodes

©Steve Rhodes

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9.
🇮🇹オレンジ祭り/Battaglia delle arance

🗓2026年2月15日-17日予定 *毎年2月から3月頃
📍イタリア・イブレア市
🔗参考リンク

イタリア語のお祭り名を直訳すると「オレンジの戦い」という意味になる。その名のとおり、貴族と市民のチームに分かれ、3日間で計900トン以上のオレンジを投げ合って戦う奇妙なイベント。審判も存在し、投げた量やかわし方などを評価し、ポイントをつけて勝敗が決まる。
 
一説には、権力を盾に女性に迫った領主に対し、町娘が返り討ちにした事件がきっかけで始まったお祭りだといわれている。返り討ち事件の後、圧制に苦しんだ市民が自由を求めて反乱を起こしたことから、貴族vs市民の戦いを再現しているのだとか。ちなみにお祭りの当初は白インゲン豆を投げていたそう。事前予約すれば観光客でも参加可能。ただ、毎年ケガ人も出ているので気をつけて参戦しよう。

©Franco Beccari

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10.
🇷🇺冬を送る祭り/Maslenitsa

🗓2026年2月16日-22日予定 *毎年2月から3月頃
📍ロシア各地
🔗参考リンク

スラブの民に伝わる「冬を送り、春を迎える」という意味をもつ伝統的な祭り。キリスト教が広まってもこの文化はつづき、キリスト教の大断食が始まる1週間前から行われる(正教会の四旬節Great Lentが始まる直前の週にあたる)。
 
この期間は、肉が食べられず、卵や乳製品を食べられる最後の週となる。そのため、主に食べるのはクレープのような「ブリヌイ」。その丸い形は太陽に見立てられ、春を迎え入れるシンボルとなっている。また、この1週間はそれぞれの曜日で役割があり、ブリヌイをつくり始める日や遊ぶ日など、やることも決まっている。最後の日には、冬を象徴する巨大なかかしを燃やし、長い冬との別れを告げ、心待ちにしていた春を迎える慣わしになっている。

©Igor Bondareff

©Alces

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3月のお祭り

11.
🇮🇳ホーリー祭/Holi Festival

🗓2026年3月3日-4日 *毎年3月の満月の前後2日間
📍インド各地
🔗参考リンク

色とりどりの粉や水を周囲の人にかけ合う祭り。もとは豊作祈願の行事だったが、神話や地方の習慣が混じり合って、現在は春を迎える祭典へと変化した。初日は夜に焚火で悪魔払いをし、翌日の朝から色粉や色水が飛び交う。祭りの期間は、お酒も解禁され、カースト制度も撤廃されるなど、日々の縛りから解き放たれる。色粉をかけたら「ハッピーホーリー」と叫び抱き合い、音楽に合わせて踊り、幸せいっぱいの空間が生まれる。粉の色には意味があり、緑は純粋さ、鮮やかな赤は変化、オレンジは幸福などを表している。
 
インド各地で祝われるお祭りだが、とくにマトゥラやバラナシなどのヒンドゥー教の聖地での盛り上がりは格別。地域によってはその土地ならではの風習も加わっているため、どこのホーリー祭に参加するか事前に調べておきたい。

©ravgur

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©TheFlatHat

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12.
🇪🇸火祭り/Las Fallasl

🗓毎年3月15日-19日予定
📍スペイン・バレンシア
🔗参考リンク

大工だった守護聖人サン・ホセを称える祭り。祭りの前日、ある大工がお祓いのためにおがくずや木製ランプの「パロット」を燃やしたところ、その習慣が定着。さらにパロットが人形に変わり、いまでは「ファジャ」と呼ばれる巨大な張り子人形となった。
 
バレンシアの街には、30mにも及ぶファジャが約800体も集結。どれもプロが数カ月かけて手がけた力作だ。しかし、それも最優秀作1体を残し、祭りの最終日には燃やされることに。街中が炎に包まれる情景は、恐ろしくも荘厳だ。この火祭りはスペインの各地で行われているが、3月19日14時にバレンシア市庁舎前で催される爆竹ショーや、祭りの期間中に街中で鳴らされる爆竹は、バレンシアならではの風物詩となっている。

© Abariltur

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©Joan

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13.
🇮🇪聖パトリックの祝日/St. Patrick's Day

🗓毎年3月17日予定
📍アイルランド各地
🔗参考リンク

アイルランドにキリスト教を布教した守護聖人・聖パトリックの命日を祝う、1200年以上続く祝祭。イギリスから独立した後に大規模化し、アイルランドのシンボルカラーである緑の衣服や、聖パトリックがキリスト教の布教に利用したシャムロック(三つ葉のクローバー)を身に着けて、各地でパレードなどが行われる。
 
とくに首都ダブリンのパレードには50万人以上が参加。また建物や道路も緑の装飾があしらわれるなど、とにかく街中が緑で埋め尽くされる。そして、そんな街では伝統的なアイルランド音楽やダンス、大道芸などが行われ、道行く人びとを楽しませている。

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14.
🇮🇩ニュピ/Nyepi

🗓2026年3月19日-20日予定 *毎年3月頃(サカ暦の新年)
📍インドネシア・バリ
🔗参考リンク

ヒンドゥー教の「サカ暦」に基づくお正月。この日は「静寂の日」とも呼ばれ、外出や火・電気の使用、娯楽、殺生が一切禁止。静かに瞑想し、悪霊が去るのを待つための日となっている。これは他宗教の信者や観光客にも適応され、外に出ると警官に取り締まられる。商業施設はもちろん、交通機関も動かない。ただし、前夜祭にあたる「オゴオゴ」は盛大に行われる。
 
ヒンドゥー教の悪霊をモチーフにした巨大なオゴオゴを担ぎ、パレードには毎年多くの見物客が殺到。各家庭にいる悪霊が乗り移るといわれるオゴオゴは、その邪気と一緒に燃やされ、バリの島を浄化する役割があるとされている。バリの静と動が見える時間だ。

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15.
イード・アル=フィトル/Eid al-Fitr

🗓2026年3月19日-20日 *イスラム暦のシャワール月の1日に祝われる
📍イスラーム圏
🔗参考リンク

ラマダンの終了を祝い、アッラーへの感謝の気持ちを捧げる、イスラム教の重要な祝祭。ラマダンを通じて魂は浄化され、イード・アル=フィトルによって新たな自分になると考えられている。期間中はモスクなどで祈りを捧げ、家族や隣人たちと伝統的な料理やお菓子を分かち合い団結を深める。新調した衣服を着て街に繰り出すことも。
 
地域によってその風習は異なるが、インドネシアの習慣がユニーク。インドネシアではイード・アル=フィトル当日に家族と過ごすため、「ムディック」という帰省ラッシュが起こる。また、インドネシアではこの期間に人間関係を許し合ったり、絆を深める「ハラル・ビハラル」という習慣がある。家族・親戚でプレゼント交換をすることも。

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Yayoi Arimoto

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