3月6日は、世界一周記念日!
日本航空(JAL)が1967年に世界一周路線を開設したことを記念するこの日は、日本の航空史において重要な節目でもあります。
日本航空のDC-8型機(1965年)。
© Piet Strunk
日本航空は1950年代後半から世界一周線の検討を始め、1965年の日米航空交渉でニューヨーク乗り入れの権利と、ニューヨークからヨーロッパへの以遠権を取得。そして1967年3月6日、アジアの航空会社として初めて、世界一周便を就航させました。
この世界一周路線は、ダグラスDC-8機によって週2便の運航が行われました。
運航ルート: 東京 → 香港 → バンコク → ニューデリー → テヘラン → カイロ → ローマ → フランクフルトまたはパリ → ロンドン → ニューヨーク → サンフランシスコ → ホノルル → 東京
この壮大なルートは、まさに「世界を結ぶ日本の翼」としての日本航空の地位を象徴するものでした。
パン・アメリカン航空のダグラスDC-4B型機。
© Brodde
実は、旅客機による初の世界一周路線は1947年にパン・アメリカン航空が開設しましたが、日本は当時の日米航空協定により、長らく世界一周路線の運営ができませんでした。
しかし、1965年に同協定が改定。その2年後に日本航空は世界一周路線を就航させ、日本の航空業界は世界に名を馳せるようになったのです。
© San Diego Air and Space Museum
現在、日本の航空会社に世界一周路線は存在しませんが、乗り継ぎを利用することで世界一周することができます。
「世界一周航空券」とは、世界中の航空会社間の連合組織、航空アライアンス(航空連合)の空港圏内で、くるりと世界一周するようにルートを組むことができ、ワンセットで購入すると格安で飛行機に乗ることが可能なチケットのこと。
例えば、世界規模の航空連合のひとつ「ワンワールド」の世界一周航空券の場合、JAL、ブリティッシュエアウェイズ、アメリカン航空などを安く利用することができるんです。
日本航空は2007年4月1日よりワンワールドに加盟している。
© SuFlyer
かつての壮大な航路を思い描きながら、あなただけの世界一周旅行を計画してみてはいかがでしょうか?
Yayoi Arimoto
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Yusuke Kabuki
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