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コペンハーゲンでしたい11のこと

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コペンハーゲンでしたい11のこと

TRAVEL&LIVE

2024.10.17

7 min read

北欧5カ国(デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド)のなかでもっとも面積が小さく(デンマーク領グリーンランドはのぞく)、しかし人口はスウェーデンに次いで多いデンマーク。その首都、コペンハーゲンには国の人口の約4分の1が暮らす。 
 
さぁ、コペンハーゲンに着いたら何をする?
 
まずは基礎情報を掴んで、街に繰り出そう。

コペンハーゲン基本情報

人口

66万人(郊外を含んだコペンハーゲン圏の人口は約137万人)

人口密度

約7333人/㎢ (TRANSIT調べ)

公用語

デンマーク語

宗教

キリスト教(福音ルーテル派)

通貨

デンマーク・クローネ(DKK)

時差

日本より8時間遅れ、サマータイム期間(3月の最終日曜から10月の最終日曜まで)は7時間遅れ

アクセス

スカンジナビア航空では、東京/羽田とコペンハーゲン便の直通で週4便(時期により週3便)。片道約11時間30分。

#コペンハーゲンでしたい11のこと!

1.運河から街を見つめる

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黄色いフェリーが水上バス。バスやメトロと同じようにコペンハーゲンカードでも乗車可能。

コペンハーゲンはバルト海にあるシェラン島に位置する、港がすぐそばにある小さな首都。&nbsp:
市街地には運河が流れ、市民の足である水上バスや遊覧船、カヌー、個人利用が可能なボートレンタルもなどもあり、船から街を観察することができる。 
 
おすすめは、免許がなくても自分で操縦ができるボートレンタルサービス「GO BOAT」 。操縦者付きの「Go Boat Cruise」 を利用したら、デンマークの街を解説してもらいながら安全に楽しむことができて、ドリンクやスナックもいただける( 操縦士を含めて定員8名、1時間1299DKK〜)。 
 
港や運河に停泊しているボートハウスが多いところも新鮮。通り過ぎるボートや、橋の上の歩行者に挨拶するのが楽しい。

2.サイクリングで街を走る

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世界屈指の自転車大国デンマーク。地形の勾配がなく、多くのコペンハーゲナーが自転車を交通手段にしている。歩行者道路と自転車専用レーンはきっちりと区分され、右左折や停車時などの手信号もきっちり運用されている。地下鉄とバスも充実しており、小さな街コペンハーゲンは歩くだけでも不便はないが、せっかくなら自転車でこの街を見てみたい! 
 
そこで簡単に利用できる、旅人でも使えるレンタサイクルをご紹介。街でよく見るオレンジの「Donkey Republic」 は、アプリでユーザー登録すれば近くで借りられる自転車がすぐに見つかる(自転車ごとに名前がついているので見つかりやすい)。15分から借りられて(15分 /19DKK、30分/26DKK〜で)、目的地についたら近くのドロップオフ地点を探せばOK。 
 
とはいえ通勤ラッシュ時(平日は朝8時、夕方16時くらい)だと勢いのあるサイクリストたちに混じるのは勇気がいるかも。時間帯を選び、人があまりいない場所で走ってみよう。今回走ってみたペブリンゲ湖沿いは、散歩する人、走る人と自転車レーンも整備されていて、距離もちょうどよかった。

3.チボリ公園で子ども心を思い出す

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アンデルセンが物語の構想を練り、ウォルト・ディズニーが感動してのちのディズニーランドの参考にしたという、コペンハーゲンの大人気スポット〈Tivoli Gardens〉(チボリ公園)。野外劇場にレストランやカフェ、ローラーコースターやメリーゴーラウンドなどかわいらしいアトラクション、ゲームセンターも揃い、若者はもちろん、年配者たちにとっての憩いの場にもなっている。 
 
創設者はデンマーク王クリスチャン8世の家臣だったゲオ・カーステンセン。「国民が誰でも楽しめる場所をつくれば、政治への不満から意識をそらすことができる」という政治的な思惑もあり、国王から借り受けた土地に開設したのが始まりといわれている。アンデルセンはカーステンセンの友人でもあったとか。イベントも多く開催され、オープンした1843年から180年以上がたった今も、伝統を守りながら革新をつづけている。 
 

4.デンマークのストリートフードを楽しむ

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市庁舎前広場に出ていたホットドッグスタンド。

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造船所の跡地をリノベーションした、ストリートフードが並ぶ〈Reffen〉。

じつはデンマークは欧州内の主要豚肉生産国で、日本の輸出国でも第5位というのをご存知だろうか。私たちがふだん食べているソーセージにデンマーク製のものも多いということだ。 
 
デンマークでも、ホットドッグはソウルフードとして愛されている。穴があいた筒状のパンに、ケチャップやマスタードを流し込み、ソーセージを入れるフレンチドッグスタイルだ(日本のようにパンを割ってソーセージを差し込む食べ方も)。ひとくち食べるだけで肉汁が溢れ出てとってもジューシー! 広場にあるホットドッグスタンドや、セブンイレブンでもゲットできる。

5.デンマークの郷土料理「スモーブロー」をいただく

〈Glyptoteket〉 内のカフェ〈Picnic〉で食べたスモーブロー。

「スモーブロー」はデンマークの伝統食で、家庭料理としてだけでなく、さまざまなスタイルがレストランでも楽しめる。バターを塗ったライ麦パンのうえに、食材を盛りつけたオープンサンドイッチで、サーモンや小エビなどの海鮮や、キノコ類、アスパラやラディッシュなどの野菜が重ねられる。カラフルで目にも楽しく栄養満点。デンマークに来たら一度は食べないと。

国会議事堂として使用されているクリスチャンスボー城内のレストラン〈 Meyers i Tårnet 〉にていただいたスモーブロー。

6.現代から古典まで、アートに浸る

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美術を学ぶ学生が熱心にスケッチをしていた〈Ny Carlsberg Glyptotek〉。

コペンハーゲンには国立・私設・古典絵画・彫刻・現代アートなどバラエティ豊かな美術館がある。〈Ny Carlsberg Glyptotek〉 はチボリ公園に隣接する彫刻をメインに扱う美術館で、デンマークを代表するビールブランド「カールスバーグ」の創設者の息子カール・ヤコブセンが1888年に設立した。エジプトやローマ、ギリシャなどの古代の彫刻作品をはじめ、絵画なども所蔵されている。彫刻の数や質もさることながら、建物内のガーデンやカフェも一軒の価値あり。

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〈Design Museum Denmark〉ではコーア・クリントの什器やフィン・ユールの椅子などデンマークの名作家具も見られる。

広々空間でリッチな時間が過ごせる〈Copenhagen Contemporary〉。

デザインに興味があるなら、〈Design Museum Denmark〉 へ。元病院のロココ調建築を、デンマーク近代家具の父とよばれるコーア・クリントがリノベーションしたという空間も見応えあり。さまざまな企画展示が複数見られ、訪れたときは、惜しまれながら合併されてしまったコペンハーゲン生まれのスーパー「Irma」のデザイン展や、日本の木版画などの所蔵展、デンマークのファッションデザイナーのニコラス・ナイブロの展示などがボリュームたっぷりに展示されていた。 
 
現代アートを堪能するなら〈Copenhagen Contemporary〉 へ。7000㎡の広さを活かしたインスタレーションや映像作品が展示されている。〈Reffen〉のすぐそばで、すこし工業的なエリアのなかにあらわれる建物が格好いい。

7.王室文化に触れる

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欧州でももっとも人気の高い王室のひとつとされ、実質的な政治権限をもたないところが日本ともよく似ているデンマーク。コペンハーゲンには見学できる宮殿もいくつかあり、そのなかのひとつ 〈クリスチャンボー宮殿〉 は、中心部スロッツホルメン島にある。 
 
世界でただ一人の女性君主として、52年間デンマークの国王として君臨していたマルグレーテ女王が、自ら退く決断をしたのが2023年の年末。鮮やかな色のファッションに身を包み、親しみやすさで人気もあった女王の位を長男フレデリックが引き継いだ。フレデリックはデンマーク王族として初めて一般の大学を卒業したことも話題となって、新しい時代の王室のスタイルを見せてくれている。 
 
宮殿に入ることでその雰囲気を味わうのもよい。

8.盛り上がるミートパッキング地区へ

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1878年と1934年にそれぞれ建設されたブラウン地区とホワイト地区で構成された中央駅の南に、かつて肉の卸売市場があった。今ではモダナイズされたギャラリーやパブ、レストランが立ち並びファッショナブルな若者が集う場所に。 
 
まずはビールを一杯ひっかけて、チャイニーズレストランでお腹を満たし、食後にまた別のパブへ……なんていうコースが叶う。隣り合った旅人と乾杯!なんてことも。デンマークの夏の夜は長くて短い。思いきり楽しまないと。

9.ニュー・ノルディック・キュイジーヌでディナー

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nomaの跡地にオープンした〈Restrant Barr〉。 地元産の食材やハーブを活かしたアラカルト、そしてクラフトビールが自慢。

「noma」の登場によって、食の不毛地帯だったデンマークが美食の国となった。歴史の始まりは、オーナーのクラウス・マイヤーとシェフのレネ・レゼピが「新しい北欧料理のマニフェスト」を作成した2004年。これが季節や持続可能性、品質などに重点をおこうとした食文化の革命だった。2011年には料理人や生産者、アーティストなど、食に関わる人たちが協調して世界にサステナブルな変化をもたらすための組織「MAD」(madはデンマーク語で食べ物の意)を創立しシンポジウムを行うなど、クリエイティブな取り組みはとどまるところをしらない。

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ローカルや観光客で賑わう、モダンな北欧レストラン〈Høst 〉 。

その流れを汲む「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ(新北欧料理)」が続々登場しており、今、コペンハーゲンは魅力的なガストロノミーツーリズムができる街となっている。

10. 夜のニューハウンを歩く

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コペンハーゲン屈指の観光地ニューハウン地区。18世紀につくられた港町で、船乗りたちが停泊の際に息抜きする歓楽街として賑わっていた。お気に入りの店を探しやすいようにと塗られたカラフルな建物群の前には、今もテラスとテーブルが置かれ旅人たちが食事やビールを楽しむ憩いの場となっている。 
 
夏に行くなら暗くなりはじめる20時以降もまた雰囲気たっぷり。控えめなイルミネーションが運河にオレンジの模様をつけ、昼とは違った表情を見せてくれる。

11. 名作家具に囲まれた部屋に泊まる

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〈HOTEL ALEXANDRA〉のロビー。コペンハーゲンに生まれ、アメリカのミッドセンチュリーを代表するデザイナーとして知られるジャン・リソム(1916-2016)の人生とデザインにインスパイアを受けた部屋と、フリッツ・ハンセンのエッグチェア、ヤコブセンのセブンチェアやスワンチェア、ヴィルヘルム・ラウリッツェンの照明に囲まれた部屋。

19世紀後半にルイスポールセンなどの名ブランドが生まれ、20世紀に入ってからはアルネ・ヤコブセン、フィン・ユール、ハンス・J・ウェグナーといった巨匠デザイナーたちが活躍したデンマーク。いわずもがな、北欧家具の中心地だ。 
 
レストランや美術館、公共の場所でもそんなデンマークデザインに触れる機会は多いが、実際に名作家具の部屋に泊まれるホテルがある。 
 
61の客室を有する〈HOTEL ALEXANDRA〉はひとつとして同じ家具・デザインの部屋がない。ポール・ケアホルムの部屋、フィン・ユールの部屋といった、1950年代から1970年代にかけてのデンマークデザインを集めた、とても贅沢な空間に宿泊し、当時のデンマークの暮らしを体験することができる。 
 

Information

デンマークへの旅は、スカンジナビア航空で

スカンジナビア航空は、日本からは羽田とコペンハーゲンの直行便を運航中。
スカンジナビア3国(デンマーク・ノルウェー・スウェーデン)の航空会社で、スカンジナビアを中心にヨーロッパ、アメリカ、アジアと広いネットワークをもつフルサービスキャリア。

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Kei Taniguchi

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