動詞別で台湾を読み深める「もうひとつの台湾特集」の「まなぶ編」!
ここでは、台湾にまつわるQ&Aを用意しました。毎年多くの人が訪れる、もっとも身近な国の一つであるはずの台湾。しかし、お隣さんだからこそ知った気になっていることも多いのでは?以下の10の質問のうち、いくつ正解できるか試してみて。
Text:TRANSIT
Index
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Q1 台湾の正式名称は?
Q2 台湾の公用語は?
Q3 台湾に居住していない民族は、次のうちどれ?
1.漢民族 2.アカ 3.アミ 4.タイヤル
Q4 台湾の面積にもっとも近い日本の地域は、次のうちどれ?
1.北海道 2.九州 3.長野
Q5 台湾の人口ともっとも近しい都市は、次のうちどれ?
1.デリー(3,380万人) 2.ダッカ(2,393万人) 3.ニューヨーク(1,930万人)
Q6 台湾でもっとも高い玉山の標高は?
1.3,776m 2.3,190m 3.3,952m
Q7 台湾でもっとも信仰されている神様は、次のうちどれ?
1.大黒天 2.媽祖 3.弁財天 4.福禄寿
Q8 台湾でもっとも従事者が多い産業は、次のうちどれ?
1.観光業 2.農業 3.製造業 4.不動産業
Q9 ユニークな台湾の義務教育制度は、次のうちどれ?
1.試験の禁止 2.学習内容のゲーム化 3.昼食後の20〜30分の昼寝
Q10 台湾においてアジアで初めて合法化された制度は、次のうちどれ?
1.大麻 2.カジノ 3.同性婚
中華民国
台湾の近現代史を振り返ると、オランダ統治時代、鄭成功の政権時代、清朝の統治時代があり、日清戦争後の1895年から第二次世界大戦が終わる1945年までは日本が台湾を統治していた過去がある。
第二次世界大戦後、台湾は中華民国の領土になるが、中国で内戦が勃発。蔣介石率いる中国国民党(中華民国)と毛沢東率いる中国共産党(中華人民共和国)が中国大陸で争うこととなる。その結果、内戦に敗れた蒋介石は1949年に台湾に拠点を移し、中国国民党は台湾で「中華民国」を継続するかたちをとった。
ちなみに、日本は台湾を未承認国家としていて、正式には国家として認めていない。背景には、1972年に中華人民共和国と日本が国交を正常化する際、中国側の要求で日本は台湾との政治・外交関係を断つこととなった経緯がある。
台湾華語
台湾の公用語は「台湾華語」で、中国の北京語に近い。だが、中国語とは発音や単語が違っていたり、文字表記には「繁体字」を使用していたり(中国は簡体字)、発音記号のような漢字由来の台湾独自の文字「ボポモフォ」を使うなど、中国大陸の標準語とは異なる要素もあって「國語」とも呼ばれる。ほかに福建の閩南語に似た「台湾語」や、客家の人が使う「客家語」、「アミ語」をはじめとする原住民族語などもある。
アカ
台湾で公式に認められている原住民族は16で、アミ(約20万人)やタイヤル(約10万人)が代表的。ちなみにアカは主にタイの北部からラオス、ミャンマー、中国雲南省にかけて暮らす少数民族。
九州
メインの台湾島は九州ほどの面積の小さな島だが、澎湖(ポンフー)諸島や緑島(リュウダオ)、金門島など、中華民国が実効支配する島は86に及び、すべてを合わせた面積は3万6,197 ㎢。
ダッカ(2,393万人)
台湾全土における2024年1月時点の人口は約2,342万人で、バングラデシュの首都ダッカの人口と近しい数字に。日本と比べると、1番人口の多い東京都の約1,400万人と、2番目に多い神奈川県の920万人を合わせた数に近い。
※出典:国際連合人口部 https://www.un.org/development/desa/pd/
3,952m
台湾島は3分の2が森林に覆われ、中央部には3,000m級の山々を擁する山脈が走る。その最高峰は、標高3,776mを誇る日本の富士山よりも高い、標高3,952mの玉山(ユイシャン)だ。
媽祖
諸説あるが、台湾の半数近くの人びとが何らかの神を信仰しているといわれ、「媽祖(まそ)」と呼ばれる「天上聖母」への信仰はとくに篤い。毎年3~4月にかけて行われる「迎(迓)媽祖」は、台湾でもっともにぎやかな伝統の祭り。
製造業
もっとも従事者が多いのは製造業で、全体の31.7%を占める。次いで卸小売が16.8%、不動産が7.9%とつづく。農業の従事者は全体の2%以下で、観光業はそれ以下の数字。
昼食後の20〜30分の昼寝
義務教育は6~15歳の9年間で、さらに18歳までの3年間を加えた12年を国民基本教育期間としている。効率UPのため、昼食後は机に突っ伏して20~30分ほど睡眠をとるのが通例。テストや宿題や生徒の学力のランクづけが禁止されているのは、デンマークの小中学校。学習内容をゲーム化するゲーミフィケーション教育が取り入れられているのはフィンランド。
同性婚
2019年5月、台湾においてアジアで初めて同性婚の合法化が実現された。その後、何度か改正がなされ、現在では台湾の人は国籍を問わず、すべての国の人と同性婚が可能に。2024年現在の同性婚の成婚数は1万組を超える。