今日はバングラデシュ「建国の父」、ムジブル・ラーマンの誕生日!
1920年、英領インド帝国ベンガル州(現バングラデシュ)に生まれたラーマンは、大学在学中から政治活動に関わります。
分離独立後の東パキスタン時代には全インド・ムスリム連盟に参加し、政治的実験を握る西パキスタンに対する自治権の拡大や独立運動を繰り広げ、1966年、現在のバングラデシュの主要政党であるアワミ連盟の総裁に就任。「自治権拡大6項目」を提唱し、1971年バングラデシュ独立の立役者となりました。
© Adam Jones
初代大統領と首相を兼任し、新しい国づくりに奔走したラーマンでしたが、1973年の石油危機が新たな国を襲います。
高度経済成長期にあった日本ですら大打撃を受けるなど、世界的な経済不安のなかで、独立間もない混乱の渦中にあったバングラデシュへの影響は計り知れないものでした。
© Miguel Navaza
インフレが激化して社会不安が高まり、ラーマンは1975年8月15日の軍事クーデターにより暗殺されます。その後、15年以上に及ぶ軍政をへて、バングラデシュが民主化へ舵を切ったのは1991年以降のことです。
今では1億7000万人の人口を誇り、経済発展の目覚ましいバングラデシュ。首都ダッカの混沌はすさまじく、見渡す限りの人が街を埋め尽くすそのエネルギーに満ちた世界には圧倒されます。
© Samuli Kangaslampi
通りには車やバイク、リキシャが行き交い、立ち並ぶ屋台からはさまざまなストリートフードの香りが。また、ひとたびダッカを離れれば、三蔵法師も訪れたといわれるヒマラヤ以南最大の仏教遺跡「パハルプール」や、ムガール帝国期以前のモスク都市「バゲルハット」なども点在する、未知なる魅力に溢れた国なのです。
© Abdulmominbd
© Monawar Zahid Tonmoy
Yayoi Arimoto
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Yuki Kumagai
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