1月28日は、シドニー＝ガブリエル・コレットの誕生日です。「性の解放」を叫び、同性も対象とした華麗な恋愛遍歴で有名なフランスの作家です。
コレットは、もっとも感覚的な女性作家といわれ、1920年、『シェリ』の出版によって創作活動が花開きます。生涯で出版した約50点の小説の多くは自叙伝的で、牧歌的な自然を舞台としたお伽噺と、男女の関係や恋愛における暗い闘いという2つに分けられます。
代表作のひとつは『ジジ』 であり、後にブロードウェイで舞台化されます。さらに1958年にはモーリス・シュヴァリエ主演により映画化もされました。ブロードウェイ版『ジジ』のオーディションでは、コレットが自らが立会い主演にオードリー・ヘプバーンを抜擢したことでも有名です。
ブロードウェイデビュー作となったオードリー・ヘプバーンですが、実はこのオファーを「私は演技ができないから」と1度は断っていたとのこと。
祖母と大叔母に社交界の花形になるよう育てられていた少女と大富豪の御曹司の恋を描くこの物語は、コレットらしい情熱的で、五感をくすぐるようなニュアンスが特徴的です。原作、舞台ともに一度は触れてみたいものです。
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Yayoi Arimoto
