9月16日は、「オゾン層保護のための国際デー」です。
1987年にモントリオール議定書が採択されたことを記念して、1994年の国際連合総会で国際記念日として定められました。
© NASA Goddard Space Flight Center
オオゾン層は上空約10〜50kmの成層圏にオゾンが多く集まった層のことで、太陽からの有害な紫外線を吸収し、地球上の生物を守るバリアになっています。
人間の活動により破壊され続けてきたオゾン層。フロンやハロン、臭化メチルなどの人工の化学物質によって破壊されます。特に、フロンは冷蔵庫やエアコンなどに使われ、空気中に大量に放出されていました。
© Carbon Visuals
オゾン層が破壊された結果、皮膚ガンや白内障など人体への健康被害を発生させ、植物やプランクトンなどの生態系にまで影響が確認されました。
現在、議定書で規制されたオゾン層破壊物質は99%が廃止されています。2023年の報告書では、「このまま取組が続けば2045年には北極のオゾンホールが、2066年には南極のオゾンホールが回復する兆しがある」と示されました。
© Ministry of Environment - Rwanda
オゾン層保護は、科学的根拠に基づき、国際社会が協力して取り組んだ数少ない成功事例のひとつ。地球規模の環境問題に向き合う際、証拠に基づいた各国の連携の力がいかに重要かを教えてくれます。
Yayoi Arimoto
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Naoko Maeda
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