1月2日は、レコンキスタが終結した日。
レコンキスタとはスペイン語で「再征服」を意味する言葉で、キリスト教勢力による国土回復運動のこと。711年にウマイヤ朝がヨーロッパに侵入して以来、イベリア半島はイスラーム勢力の支配下にありました。それに対してキリスト教勢力は幾度となく奪還を試みます。
レコンキスタは718年から始まり複数回にわたって行われましたが、1492年のこの日、ついにイスラーム勢力の拠点だったグラナダが陥落し、イベリア半島は再びキリスト教圏となりました。
スペイン南部の古都グラナダは、最後のイスラーム勢力だったナスル朝の拠点として栄えたため、今なおイスラム文化の影響が色濃く残っています。その代表格が、イスラム建築の最高傑作の呼び声高い「アルハンブラ宮殿」です。
ナスル朝の初代ムハンマド1世が建築に着手し、歴代のスルタン(王)がここで暮らしました。宮殿のほかにも、貴族の館やモスク、市場、要塞などが揃った城塞都市であり、かつては2000人以上が城内に暮らしていたといわれています。せっかく作り上げた壮大な宮殿も、のちにキリスト教勢力の手に渡ってしまうのですが……。
まさに「楽園」と呼ぶにふさわしい中庭の数々と、驚異の綿密さでアラベスク模様が刻まれた壁と柱。 一日いても飽きないほどの見どころの多さです。イスラーム王朝がヨーロッパの地で最後の時を刻んだ場所を、ぜひ訪れてみてください。
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