今日は大英博物館が一般公開された日!
1759年の今日、世界でもっとも有名でもっとも規模の大きい博物館、〈大英博物館〉の公開が開始されました。この博物館の起源は、王立協会の会長も務めた医師、ハンス・スローンの蒐集癖にさかのぼります。
幼い頃から博物学的なものや奇妙なものを収集していたスローンは、大人になると博物収集家との親交を通し、さらにそのコレクションを増やしていきます。そしてスローンの死後、本人の遺言によって、膨大なコレクションはイギリス政府の手に渡りました。
イギリス議会がその品々を、亡き公爵の旧宅で展示したのが大英博物館のはじまりです。
ロンドン中心部に位置し、ギリシャ風の堂々たる佇まいをもつ大英博物館。特筆すべきはそのボリュームです。世界中から集めてきた所蔵品の数は、なんと800万点!すべてを見て回るには3~4日かかるともいわれています。
歴史の資料集で一度は見たことのある、ロゼッタストーンやパルテノン神殿の彫刻など、歴史的価値の高い至宝たちが肩を並べています。ただ展示品のなかにはイギリスが植民地支配をするなかで現地から持ち帰ったり、外交官が個人的に異国からイギリスに持ち込んだといわれる品もあり、近年では本国に返還するよう求める声も高まってきています。また博物館内に収蔵していた物のなかで目録化されていないものも多く、なかには盗難・紛失・損傷しているものがあることが指摘されている。貴重な人類の記録を、次世代に安全に受け継いでいくことの難しさを考えさせる場所でもあります。
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