1月19日は、ヴィクトリア朝時代に活動したイギリスの画家、ウィリアム・パウエル・フリスの誕生日です。
ノース・ヨークシャー州のアルドフィールド生まれのフリス。絵を学びはじめたきっかけはホテルを経営していた父の勧めでした。
1838年、イギリス・ロンドン中心部のピカデリーにある国立美術学校、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツに進学。 チャールズ・ディケンズやローレンス・スターンなどの小説を題材にした作品を多く描き、肖像画家としてキャリアをスタートさせます。
幼い頃から博物学的なものや奇妙なものを収集していたスローンは、大人になると博物収集家との親交を通し、さらにそのコレクションを増やしていきます。そしてスローンの死後、本人の遺言によって、膨大なコレクションはイギリス政府の手に渡りました。
イギリス議会がその品々を、亡き公爵の旧宅で展示したのが大英博物館のはじまりです。
そんなフリスの画家人生に多大な影響を与えたひとりにイギリスの画家デイヴィッド・ウィルキーがいます。特にウィルキーの著名な作品『チェルシーの年金受給者たち』は、フリスの創造に刺激的な影響を与えました。その後、この出会いがきっかけとなり、ヴィクトリア朝時代のイギリスの群衆を多面的な構成で描き出すという作風に傾倒していきます。
1854年には、キャリア初の風俗画『ラムズゲイト・サンズ』で成功を収めると、1858年ダービーステークス開催日にエプソム競馬場に集まった群衆を描いた『ダービー開催日』では、多くの人びとから評価され、フリスの代表的な作品となりました。
ロイヤル・アカデミー展覧会に出品されたこの絵は観衆の熱狂を呼び、警官と鉄柵によって絵を保護しなければならないほど人気だったのだとか。
繊細で人情味のある作品は、ロンドン、テート・ブリテンに所蔵されています。
この美術館内には、「Djanogly Cafe」というカフェがあり、コーヒーのおいしさにも定評があります。サンドイッチや野菜ボックスも販売されているので、モーニングや美術館賞後のランチにもオススメです。作品もカフェでのひと時も、どちらも堪能してくださいね。
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