「第19回難民映画祭」 11/7〜開催!
困難を生き抜く
難民を描いた6つの映画

「第19回難民映画祭」 11/7〜開催!
困難を生き抜く
難民を描いた6つの映画

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2024.10.15

5 min read

11月7日から30日にかけて『第19回難民映画祭』が開催されます。世界各地で今まさに起きている難民問題。人びとの困難に立ち向かう意志、力強く生きる姿を描いた映画作品たちが集められました。

難民について焦点をあてた映画を上映・配信する「難民映画祭」が今年もはじまります。
戦火にあって現地を訪れることが難しかったり、情報が限られていたり……そんな難民について身近に感じることができるのが、国連UNHCR協会が主催するこの映画祭。
 
第19回となる2024年は、開催期間中、全6タイトルを時間や場所を選ばずオンラインで鑑賞することができます。オープニングの11月7日は、『ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~』がTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて劇場上映。当日はタマラ・コテフスカ監督、ジャン・ダカール撮影監督による来日トークイベントもあります。
 
今年の映画作品に関わってくるのは、シリア、ウクライナ、ポーランド、カナダ、オーストラリア、インドネシア、アフガニスタン、ガザなど……。難民の故郷や避難先の国がスクリーンに映し出されます。紛争から避難するウクライナ市民を映す作品や、インドネシアの小さな村で学校をつくる難民のドキュメンタリーなど、映像をとおして人びとの困難を生き抜く姿を目にすることができます。今回の「難民映画祭」で上映・配信される6作品はこちら。

『ザ・ウォーク ~少女アマル、8000キロの旅~』(英題:The Walk)

人形の少女が、難民問題を問いかける 

高さ3.5mの人形アマルは10歳のシリア難民の少女。同伴者のいない難民の子どもの苦境を知ってもらおうと、ヨーロッパを横断する大きな旅に出ます。旅を通して同じ境遇の難民や、自分を受け入れない大勢の人びとに出会い、さまざまな感情と葛藤するアマル。希望や恐れを表現するアマルの持つ声とは、シリア難民による現実の独白なのです。安全と居場所を探し求めて生きる少女の姿が、芸術的な手法のドキュメンタリーで映し出されます。
 
ドキュメンタリー/80分/2023年/字幕:日本語・英語 *劇場上映作品、日本初公開

『永遠の故郷ウクライナを逃れて』(英題:In the Rearview)

ウクライナからの避難の旅路、それぞれの家族の想い

ウクライナの市民が恐怖の紛争から逃れる避難の旅路を追った観察記録。監督はバンを運転し、地雷原や軍事検問所を通過しながら、人びとの移動を手助けします。カメラは車のバックミラーに映る表情、後部座席で繰り広げられる会話を記録しながら、戦時下に置かれる人たちの思いを映し出す。ウクライナからポーランドまでの何万kmもの道で、小さなバンは待合室、病院、避難所、そして、偶然に乗り合わせた同胞の告白の場となったのです。 
 
ドキュメンタリー/84分/2023年/字幕:日本語・英語 *日本初公開

『ピース・バイ・チョコレート』(英題:Peace by Chocolate )

定住先のカナダで起業! シリア難民のサクセスストーリー

シリア内戦により難民となったテレクは家族とともにカナダへ移住。一家を受け入れたのは故郷に比べてはるかに小さな街・アンティゴニッシュ。遠い異国の街で、テレクは内戦によって保留になった医学部卒業を目指そうと模索します。一方、一流のチョコレート職人であった父親のイッサムは、移住先の人びとの支援を得てチョコレート販売を再開することに。家族、平和、そして人びとに幸せを運ぶチョコレートを描いた、実在するチョコレート店の心温まるサクセスストーリー。 
 
ドラマ/96分/2021年/字幕:日本語・英語

『孤立からつながりへ ~ローズマリーの流儀~』(英題:Rosemary's Way)

難民をエンパワーするのは、コミュニティとのつながり

オーストラリアに定住した難民や移民のなかには、社会とのつながりをもてずに孤立した人生を過ごしている女性たちがいます。警察とコミュニティの橋渡し役を務めるローズマリーは、経験したことのない異文化を分かち合おうと、イラク、コンゴ、ペルーなど多様な文化圏からやってきた女性たちと、地元の人たちの説得に奔走する。ローズマリーの手助けによって、孤立からつながりへと人生を変えた女性たちの輝かしい姿と、その勇気を称えるドキュメンタリー。 
 
ドキュメンタリー/75分/2020年/字幕:日本語・英語 *日本初公開

『学校をつくる、難民の挑戦』(英題:The Staging Post)

移住先で学校をつくる! 難民の勇気と行動力

オーストラリア政府がボートで到着したすべての庇護希望者を強制収容する事態となり、インドネシアのチサルア村で数年を過ごすことになったハザラ系アフガニスタン難民、ムザーファとハディムという2人の若者。宙ぶらりんな状況のなかでも、よりよい生活を求めて立ち上がった彼らは、コミュニティをつくり、難民のための教育革命となる学校を設立。友情、つながり、コミュニティの力がもたらした大きな希望についての実話です。 
 
ドキュメンタリー/65分/2017年 *日本初公開

© Mizue FURUI

『ぼくたちは見た -ガザ・サムニ家の子どもたち- 』
(英題:What We Saw: Gaza, the Children of Samuni Family)

爆撃の下で生き抜く、子どもたちの心の叫び

1400人という多くの犠牲を出した、2008年から09年にかけてのイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃。ガザ南部の農業地帯ゼイトゥーンに住むサムニ家の子どもたちは、一族が一度に29人も殺されるという、過酷な事件を経験していました。監督・古居みずえのカメラは、家族を失いながらも懸命に生きる子どもたちの生活を静かに見守り、彼らの心の傷と変化を写し出す。子どもたちの証言から垣間見られたもの、それは“生きる力”と“人間力”。 
 

ドキュメンタリー/89分/2011年/字幕:日本語・英語 *第7回難民映画祭リバイバル上映

 
 
今や難民の数は1億2000人を超え、日本の人口にほぼ等しい数の人びとが暴力や迫害によって故郷を追われています。 
 

その大きな数字の一人ひとりにかけがえのない人生があるということや、ニュースの絶えない人道被害、難民問題も、現に地球のどこかで起きている事実であることについて、映画は力強く語りかけてきます。 
 
映画を通じて日本に共感と支援の輪を広げることから始まった難民映画祭。この機会に劇場またはオンラインで鑑賞し、世界を想い、平和を問う時間を過ごしませんか?
 
 

Information

『第19回 難民映画祭』
2024年11月7日(木)10:00~11月30日(土)23:55(オンライン開催期間)

 

『第19回 難民映画祭』オープニング上映・トークイベント

日時|2024年11月7日(木)18:30〜
場所|TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
住所|東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内

 

参加費|

●1作品のお申し込みの場合(オンライン鑑賞・劇場鑑賞ともに)

A…寄付つき鑑賞(1,000円、2,000円、5,000円、10,000円)

or
B…無料鑑賞

 

●6作品まとめてお申込みの場合(オンライン鑑賞・劇場鑑賞ともに)
A…寄付つき鑑賞(3,000円、5,000円、10,000円、20,000円)

or
B…無料鑑賞

主催

特定非営利活動法人 国連UNHCR協会

協力

国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所

パートナー

独立行政法人 国際協力機構(JICA)

後援

一般財団法人 自治体国際化協会(CLAIR)

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Masumi Ishida

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