そして遠野での滞在では、景色だけでなく、食べものにも驚かされた。
初日の夜、ふらりと入った居酒屋で目にとまった「遠野パドロン」の文字。聞いたことも見たこともない名前に惹かれ、迷わず注文。
運ばれてきたのは、唐辛子とピーマンの中間のような見た目をした素揚げの野菜。店主の「たまに当たりがありますよ」の言葉に最初はピンとこなかったけれど、食べ進めていると、突如、ひりつくような猛烈な辛さを感じる個体が登場!
食べてみるまで“当たり”かどうかわからないとは……まるでロシアンルーレットのようだ。スペイン北西部・パドロン地方原産の野菜で、遠野の新名物にもなっているらしい。
