Day17/異国でととのう
台北サウナ見聞録

連載:編集部日誌 in 台湾

Day17/異国でととのう
台北サウナ見聞録

People : 越晴海(TRANSIT)

TRAVEL

2024.10.18

3 min read

2024年12月発売のTRANSITは「台湾特集」!
編集部は雑誌制作のために約1カ月の間、台北に拠点を移し、台湾の東西南北を旅します。
TRANSIT.jpでは、編集部メンバーが日替わりで「編集部日誌 in 台湾」をお届けしていきます。

本日は台湾のサウナについて、営業部のととのいおじさんこと越がお届け。
 
ここ数年のサウナブームにまんまとはまってからというもの、旅の目的の1つにサウナが加わった。むしろサウナを起点に旅程を組むことが増えたのだが、それも日本国内の話。
 
今回はととのいおじさんと化してから初めての海外渡航のチャンスが訪れた!(TRANSITといえど、営業部は日本でお留守番が通例。上司からの「営業部も行っちゃおうよ」のひと声をどれだけ心待ちしたことか。ひたすら謝謝である)
 
台湾に行けると決まった数秒後には、サウナ情報を調べていたのはここだけの話。
 
簡単に調べたところ、台湾でのサウナの表記は「三温暖」、台北市内にはいくつかの有名なサウナがあり、基本的には男性専用・24時間営業というのがベースになっていそうだった。
 
限られた時間のなかで、どのサウナに行くべきか。迷えるところに駆使したのは日本人サウナーの心の拠りどころ、情報サイト「サウナイキタイ」だ。(本当にサウナーの探究心と口コミ力には恐れ入ります)。台湾のサウナについてもこと細かに情報が詰まっており、遂には台北・松山駅にほど近い〈喜都三温暖〉へ行くことを決意したのだった。
 
軽く夕食を済ませ、平日の夜9時ちょうどに店前へ到着。

男性専用感たっぷりのいかにもな看板を見上げながら、地下へと降りて行く。

受付で日本語のインフォメーションを渡され、700元(3300円ほど/2024年10月現在)で12時間滞在できることを把握。今回は1時間半ほどの滞在だったので少々割高にはなるが、ひと晩過ごすことを考えればよい選択肢だ。
 
ロッカーの鍵を受付でもらい、更衣室へ。ロッカーは自分の鍵だけでは開けることができない、というのも番頭的なおじさんがマスターキーを持ち歩いており、自分と番頭おじさんの2人の力を合わせてようやく開錠できる仕組みなのだ(帰りも含めロッカーを開けたいときは必ずおじさんが必要。大抵は呼ばずとも察して近づいて来てくれる)

さすがに浴室は撮影ができなかったが、スマホやタブレット端末を持ち込んでる方も。
 
浴室内は日本のスーパー銭湯とほぼ同じようなつくりで、浴槽は3つ(内2つは水風呂)。日本ではかなり賑わうような時間帯ではあったが、比較すると人の入りはさほど多くはない。
 
シャワーで汗を流し、待望のサウナに入室。パンチのある熱さ、2段式の木製ベンチ、そしてほかに先客がいない貸切空間に思わず「いいね」と口からこぼれてしまう。
 
テレビや12分計など日本のサウナにおなじみのものが揃うなか、乾燥しきったパイナップルの皮だけは使い道含め謎の存在感を発揮していた。潤いのある状態であれば、肌に塗ったりするのだろうか。
 
サウナの後にはもちろん水風呂、これがなかなかに冷たくシングル(10℃未満の水風呂のこと)を叩き出していただろう。
 
そして水風呂後に”ととのい”のための椅子や休憩スペースを探したが見当たらない。どうやらぬるめの水をたたえたプールのような浴槽に浮いたり泳いだり、ヘリに腰掛けたりすることでサウナ1セットの終幕を迎えているようだった。
 
日本人サウナーにとっては惜しいポイントかもしれないが、サウナと水風呂が想像以上のクオリティだったこともあり、無事に異国の地でも”ととのい”の時を迎えられた。
 
郷に入れば郷に従えのマインドは、サウナのような現地の方が寛ぎを求めて訪れる場所において非常に大切です!見過ぎもよくないけど、周りがどのように過ごしているかよく観察しながら海外でもととのってみてください!
 
不慣れな文章にお付き合いいただきありがとうございました、再見!

帰り道の満月もだいぶととのっていた。

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Masumi Ishida

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